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リターンマッチ

Oya Soichi Nonfiction Award

リターンマッチ

Masaharu Goto

A nonfiction work by Masaharu Goto. It follows over ten years Yoshikazu Wakihama, a teacher who creates a boxing club at an evening high school, and students facing setbacks at school and in life as they seek the experience of winning.

educationboxingsetbacks and renewalteacher-student relationships

Work Information

Wakihama establishes the boxing club in the hope of giving his students even one experience of victory. The effort becomes a return match for the teacher as well, revealing a teacher-student relationship that cannot be made in a classroom alone.

A nonfiction work first published by Bungeishunju in November 1994. It received the 26th Oya Soichi Nonfiction Award.

Book Information

Publisher
文藝春秋
Published
1994-11-01
Pages
329 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784163496405
ISBN-10
4163496408
Price
1164 JPY
Category
本/ノンフィクション/実用・暮らし・スポーツ/スポーツ

リングに上がり自らパンチを受ける中年教師──顧問として、時には一人の男として「教え子」ボクサーと接する彼の姿を描き出す!

Reviews

  • やめてしまえ とだけは言わない。

    定時制高校 市立西宮西高校のボクシング部の顧問 脇浜義明と 高校生たちのノンフィクション 文庫本を何度も読んだが、電子書籍でも再読。 自身も苦学して、教職を得た 母子家庭の元不良の脇浜先生は、ゴンタが減ったことを嘆きながら、私生活や時間を割いて定時制の高校生へボクシングを仕込む。期待しては裏切られ、傷つきながらも先生は、「やめてしまえ」の一言だけは言わないことを自分に課して、リングでミットを構える。 是非よんでいただきたいが、なぜ、先生は裏切られながら、続けていけるのか・・・ 私も定期的にその風景を見に本を手にとってしまいます。 無気力、いつも負けている、病弱な子等が、燃え尽きるような思いをもって、対戦相手と向き合う。その姿は美しいし、誰からも奪われない思い出になる。 ただ、それを続けるのは容易ではない。それも切ないが現実なのだ。 また、いつかその場面をみたくて この本を読んでしまうのだと思う。

  • 教師は大変だな!

    教育の大変さを感じさせられました。昔、ボクシングをしていたこともあり大変共感しました。教師を目指している娘に読ませたいです。

  • 登場しないけど、当時の部員です。

    前半に登場する人物全員知っている元ボクシング部員なので、リアル過ぎました。後藤さん、過大も過少なく本当にリアルに表現されてます。なんの実績もなく、一年だけみんなと一緒に練習しただけなので、自分の名前だけ登場しないのが少し残念でしたが、日本中探しても絶対に無いと確信するハチャメチャな高校と教師のリアルなドキュメント、面白かったです。

  • しみじみといい本です

    好みの本です。後藤正治、ほとんど読んだことなかったけどまとめ買いして読んでます。代表作のはずの本がどれもほぼ在庫切れなのが悲しい。古本で買ってます。 定時制の市立西宮西高校ボクシング部顧問の脇浜義明と部員の日々を、部が発足した80年代半ば〜90年代前半までウオッチした。 安易な道徳論に流されず、しかし温かい筆致で丁寧に追った。脇浜自身が母子家庭の不良だった。定時制高校で、学ぶこととボクシングを覚え、働きながら神戸市外大の夜間に通った。教職を得て、神戸大の修士に学び、40を過ぎて、生徒たちのボクシング部を作りたいという声に押されて、顧問に就いた。21時に授業が終わり部活は23時すぎまで毎日続く。才能に溢れ大会でも好成績を残したのに、やがて来なくなる部員が何人も出てくる。かと思えば、持病の喘息に苦しみながら、少しずつ病を飼い慣らしてインターハイに出た教え子がいた。本当に真面目にボクシングに向き合ったのに、結果が出ずに悔し涙で終えた子もいた。 脇浜は十人十色のこうした生徒たちに大げさでなく親身に向き合う。 信じて裏切られ、我慢する。時に望外の喜びに出会い、それが糧になり、また期待して信じてみる。ところで、私には小3の娘がいますが、この境地には到底到達できそうにありません 笑

  • 考えさせられました。

    50歳を越えて、自分たちとは明らかに違う価値観を持つ子供や部下とどう接したらいいか?考えて、自分なりの方法を考えるきっかけになりました。

  • 感動!

    感動しました!買って良かった!!人間関係で悩んだり落ち込んだりした時に読み返します。

  • ボクシングノンフィクションの新たな金字塔

    ボクシングノンフィクションといえば、沢木耕太郎の「一瞬の夏」が有名だが、こちらも新たな金字塔になりうる名著だ。 沢木氏の「一瞬の夏」は、筆者自身が主人公カシアス内藤の懐に飛び込み、一緒に夢を追うという「参加型」のノンフィクションだったのに対して、「リターン・マッチ」での後藤氏はジャーナリストとして適度な距離を置きながら、温かくも正確な目線で事実を追っている。 負け犬根性がしみ込んだ定時制高校の生徒が、ボクシングを通じて何かを学んでいく。当然、そこにはきれいごとだけでは済まされない現実がある。 誰の、何に対するリターンマッチなのか。 「一瞬」ではなく、静かに考えさせられる作品である。

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