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トオリヌケ キンシ

Japan Medical Novel Grand Award

トオリヌケ キンシ

Tomoko Kanou

トオリヌケ キンシ is a 短編集 by 加納朋子 associated with the award record. The entry checks public bibliographic sources, award documentation, and book-trade records to identify its publication status and reading context.

award recordbibliographic verificationJapanese literature

Work Information

トオリヌケ キンシ by 加納朋子 is a work whose publication status and outline can be traced through award records.

This record organizes 加納朋子's トオリヌケ キンシ as a work-level entry based on award documentation. When a standalone print book or collection could be confirmed, ISBN and ASIN data are used; otherwise periodical identifiers are deliberately not reused.

Review Summaries

  • Reader response tends to focus on the subject, form, and how the author's perspective is received. The work may divide tastes, but the award record shows that it drew sustained attention.

Book Information

Publisher
文藝春秋
Published
2014-10-14
Pages
254 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784163901459
ISBN-10
4163901450
Price
2376 JPY
Category
本/文学・評論

人生の途中、はからずも厄介ごとを抱えることになった人々。でも、「たとえ行き止まりの袋小路に見えたとしても。根気よく探せば、どこかへ抜け道があったりする。」(「トオリヌケ キンシ」より)他人にはなかなかわかってもらえない困難に直面した人々にも、思いもよらぬ奇跡が起きる時がある――。短編の名手・加納朋子が贈る六つの物語。 (収録作品) 高校に入ってから不登校・引きこもりになってしまったある少年。ある日彼の家に、一人の少女がやってきた。少女はかつて少年に助けてもらってもらったことがあるという――。『トオリヌケ キンシ』 「ある形」を見つけてしまう能力以外はごくごく平凡な女子高生。そのふしぎな力を生物の先生は「共感覚」と分析した……。『平穏で平凡で、幸運な人生』 やさしかった母がある日豹変、家の中でいじめられるようになってしまったタクミ。つらい日々の救いは、イマジナリーフレンド(想像のお友達)の存在だった。『空蝉』 人の顔が識別できない――「相貌失認」の「僕」は、高校入学を機にそのことをカミングアウトする。あろうことかその後「僕」はある女の子から「好きです」と告白される。不思議な始まりの恋の行方は? 『フー・アー・ユー』 長く連れ添った夫人を突然に亡くし、気落ちする亀井のおじいちゃん。家の中でひとりのはずが、ある日「座敷童がいる」と言い出した!『座敷童と兎と亀と』 前日に高熱を出して受験に失敗した「俺」は、ある場所に引きこもり、自分でコントロール可能な「明晰夢」を見る日々を過ごしている。そんな中で出会った女の子「ミナノ」、彼女は夢だったのか、それとも?『この出口の無い、閉ざされた部屋で』。

Reviews

  • とても良い

    とても良いので1度読んで見てほしい

  • いい!!

    「トオリヌケキンシ」の札を見てどこかに抜けられると思った陽は、あえて50センチくらいの幅しかない空間に足を踏み入れる。その先には、クラスメイトの女の子の家があった。小学生時代の思い出は、いつしか形を変えて・・・。表題作「トオリヌケ キンシ」を含む6編を収録。 6編の中で一番印象に残ったのは、「トオリヌケ キンシ」だ。知らず知らずのうちに誰かの役に立ち、それが巡り巡って自分の救いになる。ちょっと切ないけれど、ラストは希望が持てるものだった。陽とあずさの未来が素敵なものでありますようにと願わずにいられない。 「平穏で、幸福な人生」は、ちょっと特殊な能力を持った女性と、彼女の高校の先生の話だ。ふたりの関係がごく自然な流れの中で語られているのがほほえましかった。 「空蝉」は、読んでいてとても暗い気持ちになった。母親が豹変した理由・・・。その理由が分かったとしても、子どもの側からすれば納得できないだろう。傷ついて過ごした時間は取り戻せない。つらすぎる話だった。 「フー・アー・ユー」は、こんな病気があるのか!と驚いた。人生にはいろいろな困難があると思うけれど、病気に負けずに生きてほしいと思う。佐藤君と鈴木さん、ほほえましくていいなぁ・・・。 「座敷童と兎と亀と」は、孤独な老人の前に突然孫が現れた話だ。亀井のおじいちゃんが孫を座敷童と間違えるとは・・・。読んでいてつらい話がいろいろ出てくるが、最後はほのぼのとした気持ちになった。 「この出口の無い、閉ざされた部屋で」は、作者の闘病体験が色濃く出ている。当事者にしか分からないつらさが行間からにじみ出ていて、読むのがつらかった。呪いをかけた女の子・・・。彼女の気持ちを思うと泣けた。 「生きていると、いろいろなことがある。でも、どんなに絶望してもあきらめてはいけない。歩んでいく先には、必ず光り輝く未来がある。」それを強く感じさせてくれる、素敵な作品だった。

  • うっすらつながる病オムニバス

    どんな病気がテーマなんだろう?と推理しながら読みました。まったく当たらなかった。なるほど、そっちか!って騙された。同じ町の人々ってことなのかなと、最後にうっすらわかる感じがイイかも。

  • 読み応えも、感動も満足しています。

    大好きな作家さんの作品、期待以上に感動しました。

  • とても楽しめました

    6つの短編集の中で一番気に入っているのが、 『平穏で平凡で、幸運な人生』です。 共感覚という能力を持つ平凡な女子高生が主人公の話で、 共感覚とは、主人公の生物の担当の教師である葉山先生に 言わせると、「ある刺激に対して、通常とは異なる感覚を 生じる特殊な知覚現象のことをそう呼びます」とのこと。 で、主人公の場合は特定の形を探し出し、それを<声>によって 知らせる能力なのです。 後にこの能力が、発揮するある事件が起こるのですが、 それはこの本を読んでみて下さい。 是非、お薦めします。

  • さらっと読んでしまった割に

    後からじっくり来る感覚。「じっとり」ではないので、読後感は悪くないです。 何等かの障害・病を負った人の短編連作。 正直、「場面緘黙症」や「醜形恐怖症」などは、余り広く知られない方が良い病名だと個人的には思ってます。「新型うつ病」みたいに自主的に「病」に突入したがる人が増えるから。が、「相貌失認」みたいな症状ははっきりと名が分かる事で本人が安心できるし、対処の仕方も周囲の理解も求められるし…。周知された方が良い症状・病と周知されない方が良い症状・病が入り混じってるなあ…と思いました。 「空蝉」にひと言。タクミが卓也の言葉を受け入れたのが「自分と同じような目に遭っていた」からで、そうでなければ「あんたには分からない」で終了やん。卓也の明るさで爽快にまとまった話なのに、この部分には引っ掛かりが否めない。 文句ばかり付けましたけど、面白く読んだ事は間違いないです。

  • うん、できすぎ

    それはできすぎだとって終わり方だけど好きな人は好きでしょう。

  • 孫に送りましたけど・・・

    孫に送りましたけど、読んでくれたかな~!面白い本なんだけどな~!

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