Japanese Literary Awards

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長いお別れ

Chuokoron Literary Award

長いお別れ

Kyoko Nakajima

長いお別れ is an award-winning work by 中島京子. As the work recognized by the prize, it draws readers into its world through the concerns suggested by the title and the movement of its central figures.

award-winning workcontemporary literaturecharacter depictionmemory and time

Work Information

Through 長いお別れ, the work leads readers toward the author viewpoint and the core of the story.

For 中島京子 and 長いお別れ, bibliographic records such as NDL Search were checked and identifiers were recorded only when the work could be tied to a book or monograph. This description frames the work as an entry point for readers encountering it through the award.

Book Information

Publisher
文藝春秋
Published
2015-05-27
Pages
263 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784163902654
ISBN-10
4163902651
Price
1200 JPY
Category
本/文学・評論

帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。 妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をする――。 東家の大黒柱、東昇平はかつて区立中学の校長や公立図書館の館長をつとめたが、十年ほど前から認知症を患っている。長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし、娘が三人。孫もいる。 “少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、迷子になって遊園地へまよいこむ、入れ歯の頻繁な紛失と出現、記憶の混濁--日々起きる不測の事態に右往左往するひとつの家族の姿を通じて、終末のひとつの幸福が描き出される。著者独特のやわらかなユーモアが光る傑作連作集。

Reviews

  • 小説で勉強

    大叔母が認知症と診断を受けた。 5年ほど前、たまたま入った本屋で出会い、自分もいつか認知症の親族と生活するかもと軽い気持ちで手に取った。 長らく棚の肥やしにしてしまっていたが、大叔母が認知症になり、やっと読み進めることができた。 小説ではあるが、書かれる世界は非常にリアルだった。 言葉や関係を忘れても絆は残る。 そんな関係性を築いていきたい。

  • 姉妹のやり取りが好き

    認知症初期から中盤は家族がそれに適応していこうとする様子や、姉妹の軽妙なやりとりがよかった。 後半認知症がすすみ、サービスを使って排泄の世話も頼む状況になるとやはり辛い。こんな状態になっても、脳は限界どぉ越しているのに身体はまだ死んでいないため生きなければいけない。こうなった時どうしたらいいのだろうと思ってしまう。

  • 読みやすく面白い!

    《認知症介護》という重たい部分よりも、周囲の家族のよくありがちな日常を交えて、クスッと笑える話に。

  • 生き様は死に様。最期はしばしのお別れです。

    普通の親子の生活に認知症が入り込み、バタバタしていく。どこにもありそうな変化がしふっと心に入ってくる心地よさを感じるた。人生の最後だけ特別に過ごせるわけでもなく。

  • うまくいかないけど、何とか気持ちよくしのぐための介護ノウハウ本!

    ユーモアをちりばめながら、やがて悲しい身内のお見送り。 長いお別れ、というタイトル通り、10年もの認知症進行の経過が 描かれる… とはいえ、家での介護がいよいよムリか…という局面までなので、 じっさいはもっと、長い長いお別れが待っていることもありえる。 漢字の書き取りや見知らぬ人への対応などに思わぬ力を発揮しつつ、 やがて口を閉じて食事も服薬も拒む…、「徘徊」に失禁…、 ふりまわされながらも、どこかできちんと本人を本人と認め、 ムリなく尊重している関わりはとても感じがよい。 うまくいくとは全然限らないけど。 妻は変わらぬ愛情、というか使命感に自らを追い込むが、 子どもはそれぞれ事情があり…、娘3人いてもあまり当てにならず…、 動きのいいケアマネジャーと、本人と気のあうヘルパー、 そしてデイサービスが、在宅生活を支えるのに どれだけ役立つか、わかります。 私は以前、ケアマネをやっていたので、 細かい点では、訪問入浴の適応や、 特養1,000人待ちなのに、入居半年後になるかも、と短いなど、 気がかりもありますが、全体、ほかの小説よりも 丁寧かつ実態に即して描かれていて、 情感を残すほかに、認知症の家族との付き合い方、 介護サービスの使い方、のノウハウも得られるので、お得! 経済的にも家族関係にも、恵まれている例になりますが、 それでも困るときには、かなり困る。 いわんや、うちの家族や自分が老いた時には、 また別の、さらに余裕なく困窮した物語展開になるのだろうなあ…

  • 興味深い。

    興味深い本を、綺麗なまま届けていただき、ありがとうございました。

  • 読んで良かった

    介護の勉強のため読んだが、読んで良かった。グループホームで暮らしている叔母が認知症であり、従兄弟の名前も忘れてしまったという話や、自宅に連れてきてもすぐ「帰ろう」という話を聴いていたが、この物語も同じだった。老老介護の大変さ、夫婦愛、子供達の生活、様々な事が勉強になった。自分の最期も認知症になるかもしれないがなるべく家族に迷惑をかけたくないものだ。読んで良かった。

  • 102歳と暮らすと

    身につまされて、些か辛かったけど参考にもなったかなぁ 出流行く道と思って読んでみるのも良いかも。

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