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明治乙女物語

Matsumoto Seicho Prize

明治乙女物語

Shirou Takizawa

A historical novel depicting the growth of female students in the Meiji era and the changing times around them.

Meiji erawomeneducationhistorical fiction

Work Information

Under the light of the Rokumeikan, the girls step into a new era.

Winner of the 24th Matsumoto Seicho Award. It portrays the青春 of young women studying at a higher normal school in the Meiji era.

Book Information

Publisher
文藝春秋
Published
2017-07-07
Pages
342 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784163906928
ISBN-10
4163906924
Price
336 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

選考会で圧倒的支持を受けた第24回松本清張賞受賞作。 ときは明治21年。東京・御茶ノ水の高等師範学校女子部(女高師)に通う夏と咲、2人の女生徒が主人公です。いまだ男尊女卑の風潮がはびこり、「女が学問なんて」と一部からは白い目で見られつつも、彼女たちは、時に挫折を経験しながらも、溌剌と教育者への道を歩んでいました。そんな彼女たちは、鹿鳴館の舞踏会で踊り手が不足したため、招かれることになります。そこには伊藤博文枢密院議長、森有礼初代文部大臣、各国の大使など、要人が集っており、それは暴徒たちの格好の標的でもありました。彼女たちも生命の危機に晒され、そして――。 世の荒波にもまれながら、新時代に逞しく羽ばたこうとする、女生徒の青春を描く傑作です。

Reviews

  • 明治の若い女性の生き方を知りました。

    読書がすきで購入しました。鹿鳴館を舞台にしてよくかかれていました。

  • 賞に値しない凡作

    歴史ものとしては時間つぶしにはなりますが、推理物で言えば、凡作で時間の無駄でした。出版社の粉飾コメントにだまされました。はっきり言えば、「賞に値しない凡作」

  • 一部では有名なこと。

    主人公ふたりの造形及び描写に難あり とのご意見が散見されます。 ごもっともです。 なぜならたぶん、その辺の作業は 放棄されているのです。 だって、主人公にはモデルがいるのですから。 誰かといえば、今は解散してしまった アイドルグループ℃-uteの リーダーとサブリーダー格のふたり。 つまりは矢島舞美と中島早貴がモデルなので このふたりを知っていることが この作品を読むには必要なのです(笑)。 ……それじゃどこかのバディものドラマ みたいじゃないかって? まあ、そうです(笑)。 主人公ふたりの性格は実在のモデルを そのまま投影していると言ってよいので その部分に関しては文句はないです。 ただ、普通に時代推理ものと捉えたときに この作品がそこまでの深みを備えているかと いうと ……まあ、悪い意味でのライトノベルっぽさが あるのは否定できません。 だからファンの間での内輪受けの要素が 強くなってしまったのが残念な点。 そういうのを抜きにして読ませることが できていたらよかったですが。 ぶっちゃけ私はファンなので、 ちょっと点は甘めにしておきます。

  • 娯楽歴史教養小説

    明治政府、特に初代文部大臣森有礼は女性の教育を重視しました。女性および真のフェミニスト必見の書。わたしは、数冊、女性に配りました。

  • よくわからないのですが

    読んでて歴史書を読んでるみたいで、何読んでるのか何度もわからなくなった。ノンフィクションなのかフィクションなのか、そもそもよくわからない。女子学生が出てくるところはライトノベルみやいなのりだし、いわゆる推理小説とはつくりが違うようです。事件がさっと起きてがんがん推理が進むものとは違うので、好みでわかれるでしょう。歴史はかなり研究されていらっしゃるようです。

  • 明治時代の女学校を舞台にした素敵な物語

    おもしろかった。読んでいて飽きる箇所がいっさいなく、ほとんど一気に読みきった。著者の文章力の高さ、分かりやすい文章を書く能力の高さに驚いた。 明治の女子教育に対する世の中の偏見や、外国人に侍った女性を洋妾(らしゃめん)と呼んで差別したりと、当時の時代背景も散りばめられ、読書中は明治の女学校の世界に浸っていた。特に、主人公の野原咲がとても魅力的な女性に描かれていて、半ば恋してしまうぐらいであった。 途中に、女高師襲撃暴徒による糾弾状なる文章が挿入されている。当時の古風な文語調で、いかにも壮士が書いた糾弾状という体であり、旧字体の漢字が使われているばかりか、歴史的かなづかいでふりがなまでふられている。 また、鹿鳴館のパーティーに参加した英国士官の回想録なる文章も挿入されていて、これがいかにも英国人男性が書いた文章の翻訳といった内容であり、ご丁寧にもウィリアム・A・ボーンナム著で、平子章浩訳の「菊と扇子」という書物からの抜粋という体になっている。 私はこれら2点についてネットで調べたが、いずれも出典を見つけることができなかった。 上記2つの文章は、いずれも著者が創作したものであろう。いかにも既に存在する出典からの抜粋という体裁で、しかも瑕疵が感じられない文章であり、ここでも著者の文章力の高さに感嘆した。 終章のオチがやや弱いように感じられたものの、総じて明治時代の女学校を舞台にした素敵な物語に仕上がっている。松本清張賞受賞も納得の1冊であると思った。

  • 島島コンビ、「明治乙女」になる

    2017年度松本清張賞受賞作品。「鹿鳴館時代」と呼ばれた明治前期を舞台に、二人の女学生が様々な困難を乗り越え成長していく 様を、森有礼や伊藤博文といった実在の人物とのエピソードを絡めながら描いていく、一種のビルドゥングス・ロマーンである。著 者の滝沢氏はアイドルファン、特にハロプロの大ファンであることを公言しており、主人公である二人の女学生はハロプロメンバー がモデルである。長身のりりしい女学生は℃-uteのリーダー矢島舞美、その相棒で気弱だがしっかり者の女学生はやはり℃-uteの 中島早貴、ハロヲタから「島島コンビ」の愛称で親しまれたコンビである。表紙の挿絵も「島島コンビ」を彷彿とさせる姿に描 かれている。文章に若干の生硬さは感じるものの、当時の社会風俗がよく描写できていて考証も行き届いていると評価できる。

  • 面白かった。きちんと作られた良作。

    時は1880年代、いわゆる鹿鳴館時代の物語。 もはや死語と化した「女学生」達が、新しい価値観への期待と戸惑い、そしてティーンエイジャー特有の葛藤に迷いながらも、新しい時代に自分らしく生きていこうと頑張ります。 ちなみに、「青春ミステリー」とは言っていますが、ミステリーと言うほどのスリルも謎も出てきません(笑) 史実をもとにした人間模様のドラマです。 東京・御茶ノ水にあった高等師範学校の「女学生」を中心にして、時代の変わり目に生きた市井の人々の人生が描かれています。 物語を作る側の段取りについてはよく知らないのですが、本作は構成・展開・登場人物の個性・歴史的な出来事の考察などがしっかりしており、形よくまとまった良作だと思います。 文章を読む際、一文毎の出来や文のつながり、また文章のテンポに不自然さを感じると内容の印象も悪くなるものですが、本作は文章レベルでも全体構成のレベルでも不自然さを感じることがなく物語の世界に入っていけました。 本を評価する場合、意外と払った値段が関係するものだと思いますが、文庫本で読んだ自分としてはいい本に巡り合えたなと思っております。 老いも若きも、女性にも男性にも読んでほしいと思う本です。

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