Japanese Literary Awards

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壊音 (文春文庫 し 29-1)

Bungakukai Newcomer Award

壊音 (文春文庫 し 29-1)

Hajime Shinohara

A Bungei-Kai Newcomer Award-winning work that sharply depicts the hallucinations and sense of collapse experienced by middle school students immersed in drugs.

adolescencehallucinationcollapse

Work Information

The instability of adolescence rises like sound and image.

Book Information

Publisher
文藝春秋
Published
1998-01-01
Pages
164 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784167589011
ISBN-10
416758901X
Price
1 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

薬物中毒の高校生のめくるめく幻想。虚実の転覆。旋回する生理と観念。新・新人類の感性最先端を描く話題作。中編「月齢」を併録

Reviews

  • 問いかけの多い詩

    篠原一さんの小説を初めて読みました。 帯の坂本龍一さんコメントの一部にあるように、二人の少年の現実ではない幻想の中での【シンクロニシティ】さにとても惹かれました。 なお表題作は 【第77回(1993年)文學界新人賞】受賞作

  • 盗作?

    受賞当時に読みましたが、好評価なので驚きました。この作品は水城せとなの漫画に酷似しています。その後他の作品でも盗作疑惑のあった作家さんですし、私は疑わしいと思います。

  • 硝子よりも壊れやすいもの

    ドラッグ・トリップ・破壊・核爆弾・黒い雨・廃墟・戦争・言葉・精神・空っぽ。 「世界の汚れを一身に負ったタキの眼には、もはや廃墟しか映らない。僕はタキとシンクロして、やがて凄惨な地獄めぐりを始める。刹那ごとの輪廻。進化の復習。めくるめく幻視の果てに見出すものは?」(解説より) うむ、はっきり言ってこの話を私は理解したわけじゃないんだろう。 けれど、私はこのタキの見た「廃墟」がはっきりと見えた。共有した気がした。タキの持つ不安定さと、僕=ハジメの言葉は、私も持ってるものだと思う。 痛かった。痛くて、辛くて、寂しかった。空虚で、本当に廃墟にいるみたいだった。 うむ、これはやはりティーンエイジャーに読んでいただきたい。 書いたのは17歳の女子高生だそうです。うらやましい(爆)...いや、冗談ですよ(マジで)。歳が近いからこその、この歳の人がえてして持っている(ような気がする)危うさと脆さってのが全面から叫んでます。 やや向き合うのがつらいかもしれませんが、ね。 もう読まないかもと思いつつきっと私はそんなに間をおかずにこの本をまたきっと開くことだろうと思います。

  • 訳の分からない喪失感

    訳の分からない喪失感が私を覆った。 何かを憶えていた筈なのに、それがなんだったのかも忘れてしまったような、 何がしたいのか、分かっていた筈なのに動こうとした瞬間何もかもが形を無くしてしまったような、 そんな感じが読み終えた後の私を襲った。 その話は何時なのか何処なのか、分からないけれど。 彼らが壊れていく音を聞きたいから、私は再びページをめくるだろう。

  • 一言で表すと「非常によくできた村上龍の同人誌」

    これは決してパクりとかいう話ではなくて、ずっと私が「もう一度『限りなく透明に近いブルー』や『コインロッカーベイビーズ』みたいなの読みたいなぁ。村上龍はもう1回ああいうの書いてくれないかしら」と願っていたところに、「ホラヨ|つ□ |彡サッ」と篠原一が差し出してくれたのです。そういう本なのです。 しかし、同人誌と言うと、元々村上龍の世界があったところに、二次創作で篠原一が書いたような誤解を与えてしまいそうなので、そこのところは否定しておきます。まったく別の世界を描いています。言い換えると、最終的な作品世界が別物で、その世界の形がよく描けているからこそ「この本はパクリではない」と認められ、世に出ることができたのです。使う素材が非常に似ているための類似、と言うべきでしょう。 もしパクりだけで終わる作家だったら、後続する著書の「天国の扉」はダレからパクったっていうんですか。さらに、単なるパクだったとしたら、賞を出しちゃった人たちや、帯書いちゃった教授の立場とかもあるじゃないですか!! これ書いたとき、彼女はまだ高校生です。高校生が初期の村上龍に惹かれて、何の不自然なことがありましょう。きっと、そういうものが体にしっとりとなじんで、細胞が浸ってしまう、そういうお年頃なのです。っていうか、自分がそうでした!!(恥ずかしい告白) まあアレだ、いくら「いや待て、ここはあからさまに似すぎだろ」というところがあったとしても、面白いものを書いたもの勝ちだよな。

  • 信じられない。

    篠原一が初めて描いた、この圧倒的な世界観。執筆力。 同い年の女子高生が書いたとは思えないほどの崩壊した世界。 ここまでのめりこんだ本は久しぶりでした。本当に。

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