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クヌギ林のザワザワ荘 (あかね創作文学シリーズ)

Japan Children's Literature Association Newcomer Award

クヌギ林のザワザワ荘 (あかね創作文学シリーズ)

Yoko Tomiyasu

Zawazawa Apartment in the Oak Forest is a children's novel about Professor Yanari, who moves into an apartment in the mountains, and the yokai who live there. Its humorous premise of humans and yokai sharing a place opens into the joy of knowing others and a warm intimacy with nature.

yokainatureshared lifechildren's literature

Work Information

In an apartment in an oak forest, a lively shared life between humans and yokai begins.

A volume in the Akane Creative Literature series. When Professor Yanari moves into an apartment in the mountains, he finds that mysterious yokai live there. Through noisy and affectionate days, the book imagines a world where humans and beings from another realm meet as equals, showing the early appeal of Yoko Tomiyasu's yokai fantasy.

Review Summaries

  • Readers appreciate its bright depiction of living with yokai, receiving it as a story that leaves warmth and friendship rather than fear.

  • Readers drawn to yokai value the way Professor Yanari and the residents come to know one another, seeing in it an openness that moves beyond prejudice.

Book Information

Publisher
あかね書房
Published
1990-01-01
Pages
205 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784251061454
ISBN-10
4251061454
Price
1980 JPY
Category
本/絵本・児童書/読み物/童話・文学

矢鳴先生が引っ越した山の中のアパートには、不思議な妖怪たちがいて…。

Reviews

  • 再読

    再読したらやっぱり良かった。今回は布教用にもう一冊買いました。続編がありそうだったのに(猫又とか)、シリーズにはならなかったんですね。いつか書いて下さらないかな。

  • この本なしに今の自分はいない

    子どもの頃に大好きだった本。 すっかり物語の中に入り込んで、出てくる食べ物がみ~んな美味しそうでよだれが出て、山を吹く風の匂いまで感じられるような気持ちになったものです。 内容は他の方が書かれているので割愛しますが、「お前のためにやっていること」に疑問を差し挟むことを許されない家でどれだけこの本に救われたか分かりません。物事には良い面と悪い面の両方があるということ、価値観の違いを無理に埋めつくす必要はないことを、決して説教がましくなく、優しく伝えてくれる一冊です。 何年経っても、何冊他の本を読んでも、一番大好きな本です。

  • 子供の本棚にそっと、でも必ず置きたい本

    とうふを作って生活をしているが、心は立派な研究者。変わり者の先生は、しかしついにアパートを追い出されてしまう。怪しげな猫の紹介に、すがる思いで移った先は、やっぱり怪しいザワザワ荘。住人ときたら、怪しいどころかとんでもない・・・。けれど、少しずつお互いを知り合っていく過程は、静かで、大人だと思います。続編があるに違いないと思ったほど、一冊でしっかりした世界を描いています。 子供はほとんど出てこないのに児童文学の範疇に入るのは、この本は子供にも楽しめるから。大人はもっと楽しめて癒されるでしょう。 ちなみに私はやはりアズキトギさんが良い味出してると思います。

  • 理科好き・理科嫌い 両方にオススメできます

    【対象年齢】小学校中学年から。風、道、乗る等には送り仮名はついていませんが、それ以上難しい漢字には送り仮名がついています。字の大きさは大人用の単行本と変わらぬ小ささながら、内容はほのぼのしていますし、3年生から十分読めると思います。 【内容】 他の方が触れているので粗筋はかきませんが、二点ほど挙げます。物語の中に度々出てくる「物事には良い面と悪い面の両方がある」という言葉は学校生活にも慣れ人間関係に揉まれだしたけれどもまだ、価値観はまだ柔軟な小学生中学年〜高学年のうちに、しっかり理解しておいて欲しい事柄です。物事を多角的に見るとはどういう事であるのか、この本には自然としかし印象深く書かれています。もう一点は、科学的に雨を降らそうと試みるシーンでは、どのような理論で人口的に雨を降らす事ができるのか、又それを実行するにあたり何をどのようにして用いるのかを、具体的且つ易しく書いてあります。この内容が正しいのか恥ずかしながら分かりませんが、理科嫌いな子供でも興味を示しワクワクする内容であると思います。 また、昔の言い伝えには必ず何かしらの根拠があるというのが主人公の考え方ですが、学校で習う記紀をベースとした歴史以外の古文書や民話が全て間違いだという考え方に私は疑問があり、自分の子供にも押しつけられたものを頭から鵜呑みにするのではなく、疑問を持ってみたり想像してみたりする柔軟な思考を育てて欲しいと願っているので、子供に是非読ませたいと思います。 富安さんの作品には、民話や神話時代の事が、人間と同じように生活しているカッパや妖怪や神という不思議だけれども、常に人と在る存在を通してサラリと自然に描かれています。それがなんとも好ましく癒されるので、その世界にどっぷりと浸りたくなるのです。 人のいい不思議な仲間たちとの山暮らしを、のんびりゆったりした気持ちでお茶でも飲みながら読んでみてください。 単に、ほのぼのとした本とする位置付けでもいいですし、小学校中学年くらいの子に必要なことを押し付けがましくなく教えてくれる本だとする位置付けでもいいと思います。 【この本に向いている人】どんぐり山のやまんばあさんや、とどろケ淵のメッケなどの富安さんの本の世界観が好きな方にはオススメです。特に、とどろケ淵のメッケとは同じ地名が出てきますので既読の方は余計楽しめるのではないでしょうか。 キツネ山の夏休みや、やまんば山のモッコたちは未読ですが、きっと同じ世界観なのだろうと今から期待しています。 また、作者は違いますが、岡田淳さんのこそあどの森シリーズが好きな方にもオススメできます。

  • 酒盛りに是非私も

    矢鳴先生は雲の研究をしている歴とした科学者なのだけれど、専ら豆腐屋のアルバイトで生計を立てている。先生の緑豆から作る「若草豆腐」は評判のよい限定品。先生はその日の日当とおからを貰ってアパートへ帰る。そしておからにみるくを混ぜてのら猫たちのためにお団子を作るのだ。そんな猫たちの恩返しからこの物語は始まる。 先生はザワザワ荘という山の中のアパートに越すのだが、同じアパートの住人である妖怪たちと毎夜酒盛りをする。その酒の肴を先生が作るのだがなんとも美味しそう… シブい大人の味なのだ。 鰺の甘露煮 山女の塩焼き だし巻き卵 湯豆腐… 全体を包む水の中を漂うような透明感あふれるムードも心地よい。得難い酒飲み仲間と環境にうらやましさしきりであった。

  • ザワザワ荘は自然と住民に恵まれています

    主人公は矢鳴(やなる)先生、先生は科学者への敬称で教師をやっている訳ではありません。早朝のアルバイト先の豆腐屋の夫婦も心優しい人たちです。 他の主な登場生物は、 ○アズキトギ・・背が高くすらっとして知的で静か、いつも落ち着いて崩れません。あるものの収集が趣味。 ○水の精・・出身地の竜宮で大失敗をやらかし、100年の流刑でザワザワ荘へ来ています。酒が好きで陽気ですが、竜宮からの迎えも来ず、ややくさって、人間に成り代わってやろうかとの気持になっています。 ○キツネ一家・・駄目パパとして妻と別居にされていたセンタクギツネ、あるとき、父権を取り戻し一家3匹でザワザワ荘に住むことに。 渇水で沼も干上がりそうなので人工降雨を先生が試みます。でもその場面より他のレヴュアーが書いているように先生、アズキトギ、水の精が酒や食べ物を持ちより歓談をするシーンがいちばんです。 また、アズキトギを女性、子供は好きになるでしょう。

  • 大人も子供も続きがよみたくなる!

    「何がおもしろいって、やっぱ、人間と妖怪が仲良しになるとこじゃない」と子供たち。酒盛りの何たるかをしらないとしても、矢鳴先生がこまごまと器用につくるおつまみの数々や、水の精がもってくるとれたての魚の塩焼き、そしてアズキトギが差し入れるクワの実酒、山もも酒のおいしそうなこと!みんなが打ち解けて楽しそうな様子、子供にもしっかり伝わります。そして、人間界では気味悪がられている矢鳴先生が、妖怪たちに妖怪と勘違いされるほど、おおらかでオープンなので、子供たちもごく自然に、頭の中で妖怪たちと仲良しになりました。 とはいえ、妖怪のあり方は矢鳴先生の考えにそぐわないこともあるわけで、アズキトギの仕事を妨害しようとする先生に「わたしが、あなたと言う人を好きなのは、あなたがとても正直なかただからです。・・・だれでも、自分がそうせずにはおれないことをしてるだけなのですから、それにわたしたちは、友だちではありませんか」と語りかけるアズキトギ。人でも国でも、立場が違うと傷つくことも多いけど、こんな風にお互いのあり方を認めて、尊敬することができたらどんなに人生は楽しいでしょうね。なんか、心がしんとします。矢鳴先生のようでありたい。 そして物語の終盤は日照り続きと雨降らし大作戦。科学的とも原始的ともいえる矢鳴先生の作戦、そして、現れた水竜。「オー」と子供らも雄たけびをあげ、一気に興奮。大人も子供も楽しく、あなたもきっと続編が読みたくなる!

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