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応為坦坦録

Bungei Award

応為坦坦録

Masayo Yamamoto

An award-winning work that portrays the easygoing life of Katsushika Oi in a light Edo-gazetteer style.

Katsushika OiEdo periodbiographical fictionBungei Award

Work Information

It depicts Katsushika Oi’s easygoing life in a light Edo-gazetteer style.

Published by Kawade Shobo Shinsha in 1984. It vividly portrays Oi, who also handled her father’s ghostwriting, against the atmosphere of the period.

Book Information

Publisher
河出書房新社
Published
1984-01-01
Pages
156 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784309003580
ISBN-10
4309003583
Price
814 JPY
Category
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 応為坦坦録 : 山本昌代: 本

Reviews

  • お栄に乾杯🍻

    正に一見の価値有りとはこの本です❗ジャンル問わず本が好きな方は、是非お薦めします✨ 私は夢中になり、2時間弱で読み終えましたけど、文章自体、台詞等、切ない感じは無く、逆に台詞等は江戸っ子ならではと言った感じで、吹き出してしまう箇所も多々あります✨ が、全体を読み終えると、何だか切なくて…切なくて…溜まらない気持ちになりました… 何とも言えない切なさが、胸に残る一冊です❗

  • 急に注目されだした応為(お栄)

    朝井かまての『眩(くらら)』がテレビドラマになったりして,急に注目されている「オーイ(お茶と入れたいなあ)」のお話しです。 著者大学生時代の作品ですが,なかなかいいでしょう❣️ 読まないと答えられないよ。 単行本が高騰しているようですが,ブームの反映でしょうか。 感想としては,杉浦日向子の『百日紅』が百物語的にパラパラエピソードの積み重ねになっているのに対して,より北斎と応為,それからその他の弟子たち(名前は忘れた)の関係がよくわかり,応為っていいなあと思いました。 応為は美人画や枕絵に才能があったようで,その枕絵を書くための修行(おもしろい方法です)も載っています。 応為は一度結婚しているのですが,同じ絵師である亭主に「ヘタクソ」といったばかりに出戻りになりました。上記エピソードを合わせるとセックスはしたことがなかったのでしょうね(そうでもなかったみたいです)。 朝井まかての『眩』は未読ですが(数日中に読みます),表紙になっている応為の絵は,誉めすぎとは思いますが,まさにレンブラントですね。 本筋を忘れていました。『応為坦坦録』は大傑作です。しょぼくれた文庫本じゃくなく,単行本でぜひ再刊してほしいものです。 みなさん,読みたいでしょ。でも,手に入りにくいんですよね。 追伸 朝井かまて『眩』を読了しました。レビューを書きましたので,貼りつけます。 * * * ぼくの応為像は山本昌代『応為坦坦録』によってできている。そこからするとこの作品は他のレビューにもあるとおり「お栄」という女性を中心とする〈どこにでもある男女物語〉だった。 どこにでもある男女物語として最大の山場は第十章「三曲合奏図」であろう。野辺送りの列を前にしてお栄が「右手の指先を二本揃えて咥え,半身を屈めて思い切り吹いてみた。もう,これっきしだ。善さん,あばえ」には泣かされた。 お栄が応為であることを示すのは第十二章「吉原格子先之図」。応為の創作の技が示される。表紙カバーのあかぬけした絵がこの作品で重要な意味を持つことがわかる。 そして,最後の最後になって,お栄が『応為坦坦録』の応為に追いつく。 【参考文献】 吉村昭『ふぉん・しーほるとの娘』 高橋克彦『だましゑ歌麿』『おこう紅絵暦』『春朗合わせ鏡』『蘭陽きらら舞』『源内なかま講』『かげゑ歌麿』『京伝怪異帖』 井上ひさし『手鎖心中』 応為を追いかけるのに,Amazonのおすすめによると,あと3冊は読み,眺めなければならないようだ。

  • 忘れられたヒロイン

    『応為坦坦録』です。第20回文藝賞受賞作。 応為というのは葛飾北斎の娘のお栄で、本作品のヒロインです。 父親の才能を引き継いだというべきか、絵描きです。父のゴーストライター的なこともやっています。 北斎と応為の飄々とした、というか、まさに名人の落語に登場する江戸っ子そのものみたいなキャラと、その台詞のかけあいの軽快さが楽しみどころです。文章も平易で読みやすく、江戸時代の空気に親しむことができます。 ヒロインの応為タンは、『吾輩は猫である』の猫のように、あれこれと色々なことをやり散らして行きます。たとえば吉原へ行って……何をするかは読んでのお楽しみということで。 タンタンと話は進むのですが、クライマックスの部分では引き込まれます。 殺しても死なないような超自由人だった北斎が、最期を迎える場面の、応為との台詞の応酬は特に印象的でした。死ぬ時まで、どこまで行ってもいいキャラでした。 そして応為が……というラストも、しんみりした中に「宵越しの金は持たない」的な潔さのようなものを感じられて、余韻嫋々たる読後感でした。 歳も歳で、女らしさなんか文中のどこからも感じられない応為ことお栄ですが、読んでいて楽しい魅力的な自由人ヒロインであることは確かです。 なんとも個性的な作品であり、父娘の生きざまがなんとなく良いので★5です。

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