Japanese Literary Awards

← Back to awarded works
DTOPIA (デートピア)

Akutagawa Prize

DTOPIA (デートピア)

Hose Ando

Book Information

Publisher
河出書房新社
Published
2024-11-01
Pages
160 pages
Language
日本語
Size
13.4 x 1.7 x 19.5 cm
ISBN-13
9784309039282
ISBN-10
4309039286
Price
1316 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生! 第172回芥川賞受賞作 安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。 読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。 ーー柳美里 いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。 ーー高橋源一郎 強烈な皮肉とクールな文体。 私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。 どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。 ーー佐藤究 語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。 極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。 ーー須藤輝彦 この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。 異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。 ーー渡邉英理 典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない ーー水上文

安堂 ホセ(あんどう・ほせ) 1994年、東京都生まれ。『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞しデビュー、同作で第168回芥川賞候補。

Reviews

  • 間違いない

    文章が素晴らしい。情景が鮮明に浮かぶ

  • 個性の強い作家。他のテーマにも期待大。

    前二作(図書館で借りて読んだ)が独特の冴えた文章に味があって面白かった。今回は敬意を表してお金を払ってkindle購入して読むことにした。 前二作(ジャクソンひとり、迷彩色の男)と比べて、今作は個人的に文章表現が物足りなく感じた。結末のお尻から5%くらいの分量に当たる文章は、前二作に負けじと良い味のある冴えた筆致だったのは、読んで良かったと救いに感じた。しかし、それ以外のほぼ全編は、ブラッシュアップ前の草稿を読む感じの「ぎこちなさ」を感じた。まあそれも、まだ10代の錯綜した若者視点のモノローグだから、といえば、意図した演出かもしれない。そういう理解で見れば、そのチャレンジングな試みには勇気を讃えたい。これを受けてか作者はインタビューでも「今回は読みやすさを意識しなかった」と述べられていたと思う。確かに読みづらいところが多々あって、前後関係の文脈や視点、代名詞の意味するところの理解において、読解のための認知負荷が高い作品と言える。 因みに私は政治イシューとしてのLGBT関連には一切興味がなくて、本来なら遠ざけたくなる話題を取り扱う作家かもしれない。 でも、安堂ホセの冴えた文章表現が気に入っており、政治性については気にせず他意なく読んでいる。真反対の意見や考えも聞く耳だけはもつ。賛否両論あるだろうが、全否定まではしない。私にとっては今後とも気になる作家だ。芥川賞受賞おめでとう。

  • 2度3度読むと良さが分かってくる。

    1度目は??でしたが、流れを抑えて再度読むと味わい深いものがあります。 ただ、描写がキツい部分もあり、辛くなる部分もあり。そこも含めて現代に起こっている様々な問題を描いている気がします。

  • 多要素の散らかりかと思いきや、最後にはつながる面白さ

    書評的なものはお偉いさん方に任せ、以下は一読者としての純粋な感想。 最初のうちこそ「相変わらず天才だな~」と思いながら、時折ニヤけつつ面白がって読んでいたものの、半分を過ぎた辺りからちょっと意図がつかめず迷子状態に。それでも投げ出させない何かにしっかり掴まれながら、その何かとは何なのかを探るように読み進めていった。 この、あと一歩で飽きてしまいそうなプロセスを経たからこその、最後の「到着感」がすごかった。といっても、いわゆるアハ体験ほどクリアなものじゃないからこそ、却って満足度が増したような、絶妙な読後感。 あ〜これどこにも着地しないやつかな、と思って読んでたら、なんと着地しやがった(笑) しかも絶妙に危うい着地感だから読者の脳内にはモヤもしっかり残され、それも計算ずくなんだろうからますますニクい。 冒頭のリアリティショーの話はどうなったんだ? 複数作品に分けた方がいい要素が詰め込まれちゃってない? などと、ぜひ首を傾げながら最後までじっくり読み終えてほしい。焦って読み飛ばしたりせず、しっかり迷子になってほしい。 あーヤバかった! 面白すぎてまだ理解が追いついてない。一生かけて読み続ける本になるかもしれない。デビュー3作目でこんなヤバイの出しちゃって、後は大丈夫なのか? と一瞬心配になったけど、この人ならきっと大丈夫なんだろう。楽しませてもらったし、きっとまた読み返す。

  • よき

    自分は小説の好き嫌いが激しいのですがこれは好みに合いました。 一作目は三人称神視点、二作目は一人称、今作は二人称と挑戦しとるね。

  • 新品と書いてあるのに騙された

    新品だと書いてあったから注文したのに、明らかに誰かに一度購入されて読まれている様子でした。栞紐が本の最後に挟まれていて、帯も本の中に挟まっていました。そして表紙カバーの上部もヨレヨレでした。返品を希望します。

  • よくわからない

    高齢者には難しい芥川賞です。

  • 若い世代の現実!!

    すごく刺激的な、世界観でした~ 作者の才能は感じましたが、 後味の良いモノではありませんでした。 現代社会のリアル(闇の、、)が、含まれていることは分かりましたが、 かなり限られた若者の世界(物語)と思いたいです。 これからの世界、 若いエネルギーが、光有る未来に伸びて行くことを信じたいと思いました。 古希を迎えるおばあちゃんの感想でした。

Related Literary Awards