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ぬくい山のきつね (風の文学館 2-2)

Japan Children’s Literature Association Award

ぬくい山のきつね (風の文学館 2-2)

Ippei Mogami

A children’s book set in a depopulated mountain village, centering on old Otra and the fox of Nukui Mountain. Around the brief happiness of an elderly woman who gains someone to talk to, it portrays the humor and resilience of people living carefully in a rural community.

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Work Information

A small encounter in a mountain village brings warmth to days of old age.

A children’s book set in a depopulated mountain village, centering on old Otra and the fox of Nukui Mountain. Around the brief happiness of an elderly woman who gains someone to talk to, it portrays the humor and resilience of people living carefully in a rural community. A small encounter in a mountain village brings warmth to days of old age.

Review Summaries

  • Readers value the warm portrayal of rural life. Although written for children, it is also appreciated for gently handling aging and solitude with depth.

Book Information

Publisher
新日本出版社
Published
2000-11-01
Pages
174 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784406027700
ISBN-10
440602770X
Price
1650 JPY
Category
本/文学・評論/評論・文学研究/日本文学研究

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Reviews

  • 子どもから大人まで心に残る本

    珠玉の短編集。 表題作「ぬくい山のきつね」の主人公おトラばあさんは、おっつあん(夫)に死なれて四年。 寂しいおトラばあさんの所へ、若返ったおっつあんがフラリと帰ってくる。 男ぶりはいいが、これはどうやら狐らしい。 それを知りつつ、おトラばあさんは狐を追い出せない。 狐でも、おっつあんそっくりなのだ。 畑仕事も一緒にできるし、しみじみ酒も酌み交わせる。 いつしか、おトラばあさんは「どこにもいかねでけろ。ずっとそばにいでけろ」と願うようになる。 老いた女の孤独と愛らしさが深く胸を衝く。 おトラばあさんにとっては、もう後がない、かけがえのない愛。 フィクションでは、若者の恋愛がよくそんな風に描かれる。 が、現実には、そういう愛に出会えるのは晩年である。 「どこにもいかねでけろ。ずっとそばにいでけろ」と願う相手に出会う。 または長年の伴侶が実はそうだったと気付く。 それらは、長く生き抜いた者だけに贈られる人生の醍醐味といえる。 その醍醐味を、大人も小どももこの一冊で味わえるのだからうれしい。

  • 大人にこそ読んでもらいたい

    雑誌の書評を見て読んでみる気になった。 六篇のお話からなる小学校高学年向の児童書だが、大人の心にこそ染みとおっていくような物語集だ。 舞台は過疎の進む山村。たいていの人には山村の暮らしなど、外国と同じくらい遠いものだと思うが、私は作中に描かれる村が自分のふるさとであるかのようにとてもとても愛しくなった。登場するじいさま、ばあさまたちの話す方言がひどく懐かしいものに感じた。表題作「ぬくい山のきつね」では涙がこぼれた。 作者は自分自身の大切な「ふるさと」を読者にも体験してもらいたかったのではないか。私はそのことで作者にお礼を言いたい。 一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う。

  • 忘れかけいた子どもに伝えたい日本語の威力

    夫に先立たれた一人暮らしのおトラ婆さんのところへ、きつねが亡き夫に化けてやってくる。おトラ婆さんは、きつねと承知で一緒に生活をはじめるが、実はこのきつねも連れ合いに先立たれたばかり・・・ ある日、きつねはおトラ婆さんの喜寿のプレゼントを買いに街に内緒で出かけるが、おトラ婆さんはいなくなったきつねを探そうと無理をして風邪をこじらせてしまう・・・民話系の短編集。 小学5~6年用とありますが、児童文学賞を受けただけあって、大人も十分楽しめると思います。それどころか忘れかけた日本語の威力を思い知らされる作品です。方言も巧みに組み入れているので、読み聞かせに最適。朗読時間、約40分。生活感と季節感の中に人はなぜ生きるのかを考えさせてくれます。

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