Japanese Literary Awards

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ロロ・ジョングランの歌声

Shiroyama Saburo Economic Novel Grand Award

ロロ・ジョングランの歌声

Mika Matsumura

An economic novel in which a magazine reporter investigating a cousin’s death enters the world of international aid and confronts its interests and desires.

economic fictioninternational aidIndonesiajournalist

Work Information

Behind the noble language of international aid, human desire and local pain overlap.

Mika Matsumura’s award-winning novel sets overseas aid work against politics, money, and personal memory, showing that good intentions alone cannot explain the field.

Review Summaries

  • Readers are interested in the unusual focus on aid work and in the story’s investigative movement through the reporter.

Book Information

Publisher
ダイヤモンド社
Published
2009-03-06
Pages
332 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784478008447
ISBN-10
4478008442
Price
1760 JPY
Category
本/文学・評論/経済・社会小説

第1回城山三郎経済小説大賞受賞作。「もっとも城山賞に相応しいロマンある作品」(佐高信氏)「一気に読ませる高いレベルのエンタテインメント」(高杉良氏)選考委員絶賛!! 単純な正義では語れない国際協力の光と影 城山三郎経済小説大賞を受賞した本作は、格差社会の濁流に揉まれながら生きる道を模索する人々を描き、国際協力のあり方を問いかけている。新聞記者だった従兄の殉死の謎を追う主人公・菜々美がインドネシアで経験する様々な出来事を通して、支援現場の空気を感じ、戦後補償から始まった日本型ODAの現状に触れる。女性記者の仕事と恋、ODAを巡る政治と経済。単純な正義では語れない国際協力の光と影の向こうに、貴方は何を見るだろうか。

Reviews

  • 恋愛サスペンス小説

    経済小説というよりは、インドネシアを舞台にした恋愛サスペンス小説。文章は素人っぽいところはあるが、読みやすい。文学的な表現もあちらこちらにあり、丁寧に書かれている。ネットでインタビューを読むと、若い頃色々書いていたそうなので、一定の構成力や表現力はあるのだろう。ODAについては大まかな流れ、歴史的経緯、断片的なシーンは書かれていて、情報は正確だが、鋭く切り込んでいるわけではない。浮わついていてこちらが赤面するような箇所がないのは、著者の人柄だろうか。全体的にはそこそこ楽しめたが、心を突き動かされるほどではなく、読んで勉強になるというほどでもないので、文庫になってから買えば十分だと思う。カバーはとてもいい。

  • 読者を惹きつける魅力

    著者のこれまでの作品の、「ジャカルタ炎上」では吹き抜ける颯爽とした風のような読後感があり、「犬死一番の謎」では、無関係に見える様々な事象がストーリー最後になって、ピタッとパズルが完成するような快感がありました。本作は、この過去の二つの作品の良い部分がさらに洗練され、活かされ、読み始めた読者を離さない魅力のある作品となっています。また、著者が実際に携わっている日本のODAの実態にも迫る作品となっており、非常に楽しめるエンターテイメントでありながら、一般の小説とは一線を画していると思いました。次作がさらに期待されます。

  • 思わず引き込まれる。

    最初は働く女性の悩みの部分が多く、少し冗長な感じだった。しかし途中からストーリーの面白さにぐいぐい引き込まれ、あっという間に読んでしまった。 ストーリーの面白さだけでなく、援助、開発とは何かについて考えさせられるよい本だと思う。特定の意見を述べるのではなく、さまざまな人の口からそれを語らせることによって、そんなに簡単に1つの結論が出る問題ではないことを示す姿勢に共感した。

  • 一気に読んでしまいました

    巧みなストーリー展開に加えて、 主人公の女性記者の働くことへの葛藤やODAの持つ課題や現場の現実にはリアリティがあり、ある種の共感と疑問符を追いかけているうちに自然と読み終えた。 読後感もさわやかで、作者の次回作を期待したくなる作品。

  • 社会情勢などの、予備知識がなくても、充分楽しめます。

    私にとっては、関心のない国が舞台であったが、読んでいるうちに、どんどん読む速度が加速していった。国際コンサルタントという、作者のバックグラウンドのもと、国際開発の話が出てくるところでは、本当の話なのか、作者の考えなのかと、興味深く読んだ。主人公の女性のセリフ回しも、小気味良かった。作者の他の作品も読みたくなったし、次の作品もおおいに期待する。

  • 五感を刺激するミステリー

    南国の美しい風景と男を見透かした描写が、巧妙なストーリ展開に織り込まれ、謎と期待に導かれて一気に最後まで読み進んでしまう。ストリーも細かな描写も以前の作品より洗練されている。原点は20歳の冬の葬儀。自分を導いてくれるはずの人との離別。アイデンティティの欠落を埋めるために、惹き合い、支え合い、傷付け合い、果ては憎しみ合う、影を背負った人々。自分の居場所を探し求めて真実を追究し、正邪の区別できない複雑な世界に敢えて踏み込んで、なおさら迷い、自分も他人も傷つけていく。人生分かってきた気がしてきた、でもなんか違う、このままで良いのだろうか、と思ってしまう30代、40代にお勧め。世界の苛烈な現実に一時思いを馳せて、無力感に浸ってから、自分にできることを考えて見るのもいい。

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