Shiroyama Saburo Economic Novel Grand Award
内部告発者
An economic novel about corporate misconduct and whistleblowing, following the personal cost borne by someone who resists an organization.
Work Information
内部告発者 distills the core of 滝沢隆一郎's work into a story or line of thought that reaches the reader clearly.
An economic novel about corporate misconduct and whistleblowing, following the personal cost borne by someone who resists an organization. It can be read not only in the context of the prize, but also through the themes the work itself develops.
Review Summaries
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Readers value its social concern and the tension of corporate fiction. Its clear character arrangement helps foreground the gravity of whistleblowing.
Book Information
- Publisher
- ダイヤモンド社
- Published
- 2004-07-16
- Pages
- 252 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784478930533
- ISBN-10
- 4478930538
- Price
- 2774 JPY
- Category
- 本/文学・評論/経済・社会小説
STORY 二〇〇三年、五大グループへの再編を終えた損保業界。中堅の渋谷火災(略称シブカジ)を揺るがす事件が起こった。 同社の内部資料を入手した経済誌が、不正融資を暴露したのだ。雑誌には、同社が子会社を通じ、闇金融にも資金を融資する卸し専門のファイナンス会社への資金提供をしていることが暴露されていた。 記事を証拠づける資料として、最高経営会議議事録のコピーと思われる写真まで掲載されていた。社内中枢部からの内部告発は明らかだった。 法王と畏怖される渋谷火災会長・藤田想太郎は、前副社長の仲田希一が内部告発したに違いないと、損害賠償請求を起こす。 仲田は潔白を主張し、若い弁護士羽根田潤とともに渋谷火災との闘いに挑んだ。 経済小説の新境地を開く問題作。
滝沢隆一郎(たきざわ・りゅういちろう=ペンネーム) 弁護士。1966年生まれ。本作にて第1回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞。初の作品応募にもかかわらず、新人とは思えないテーマ設定力、構成力、筆力を背景に見事に大賞を受賞。選考委員である安土敏、幸田真音、佐高信、高杉良の4氏が揃って絶賛する期待の大型新人。
Reviews
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意外な内部告発者の理論は偏重しすぎ
最初は世の中にこんな不条理があっても良いのかと腹を立てた。 生保側顧問弁護団の強引な犯罪でっち上げ、週刊記者の取材源の秘密を盾にとった嘘の報道など読めば読むほどやるせない気持ちになる。 裁判終了後に内部告発者である思いがけない人物を突き止めた主人公の態度は納得いかない気がする。 一般文学通算968作品目の感想。2013/03/20 22:35
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ドキュメンタリーとして書いたほうがインパクトがあったのでは?
内部告発という言葉が報道され始め、関心を持って読んだ。若い弁護士が登場したとたん結論が見えた。その意味で、楽に読めたということもあるが、意外性を期待する読者には不満かもしれない。また登場人物の描き方が悪人と善人というステレオタイプなのが気になった。しかし、世の中はじつはこういう風に動いているのだと警告する意味で小説というより啓蒙書として十分意味があった。題材のもつ社会性から見てドキュメンタリーとして正面きって書けるテーマだった。次作に期待する。
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絶賛?
読んでみたんですが、正直、肩すかしでした。高杉さんや幸田さんは一度に何冊も絶賛するのですね。そもそも絶賛する方々のレベルがどうなんでしょうか?
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盛り上がりに欠ける
損保業界を中心に、バブル期から現在まで続く問題の描写は、わかりやすいと感じる。しかし、納得いかないのは主人公の行動である。会社に忠誠を誓っているのであれば、退職した後に何も喋らなければいい。真実を認める事をためらわないのであれば、堂々としていればいい。会社から訴えられた事に同情はするが、おろおろしつづける様は「本当に切れ者として重役を務めていたのか?」と首を傾げたくなる。 頼りとする若手弁護士も、真面目だけが取り得のような人物。基本的に2人とも流れに翻弄されっぱなしである。そして迎えた結末にはとても納得できない。著者が弁護士ということで、現実的な落としどころはあそこらへんかもしれない。ただ、小説として魅力的とは言いがたい。
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期待した割には・・・
高杉良さんを始めとする「全選考委員絶賛!」という帯文、さらには今話題の「内部告発」をテーマにした作品と言うことで期待して読み始めたのですが、今ひとつでした。セリフやストーリー展開に違和感を覚える部分があり、最後の内部告発者の謎解きの部分も肩透かしをくらった感じです。高杉良さんは「素晴らしい!」と絶賛していますが、彼の初期の数々の作品に見られるみなぎるような熱気は感じられず、読んでいて感情移入できませんでした。作者がサラリーマンではない弁護士ということも影響しているのでしょうか、全般的に上滑りな印象を受けます。実際の内部告発者へインタビューするなどして、作品にもっと深みを与えて欲しかったです。この作者に限らず、サラリーマン社会の内部のどろどろとした暗部をえぐりだし、それでいて最後は爽やかな読後感を与えるような作品が読みたいです。