Mystery Writers of Japan Award
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション: 戦後翻訳ミステリ叢書探訪 (キイ・ライブラリー)
This study and book guide traces translated-mystery series and collected editions published in Japan from the postwar era to the present, showing how international mysteries were introduced and read there. It closely examines selections, designs, editorial backgrounds, and the works and authors included, surveying the reception history of translated mysteries through the paths left by distinctive series.
Work Information
A journey through the mystery series sleeping in a scholar's labyrinth reveals a history of postwar Japanese reading.
This critical study explores series that sustained translated mysteries in postwar Japan, including Crime Club and the Series Hyakunen no Monogatari. By investigating the origins of lesser-known series and the intentions behind their selections, it reveals connections among translation, publishing, and readers that are difficult to see when works are viewed individually. A list of postwar translated-mystery series and collected editions, plus an index, are included.
Book Information
- Publisher
- 東京創元社
- Published
- 2023-12-18
- Pages
- 470 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.4 x 2.8 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784488015442
- ISBN-10
- 4488015441
- Price
- 3520 JPY
- Category
- 本/文学・評論/評論・文学研究/作家研究
第77回日本推理作家協会賞〈評論・研究部門〉受賞 第24回本格ミステリ大賞〈評論・研究部門〉受賞 叢書という宇宙を探索する。 戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書と その受容史を概観する画期的大著。 付録 戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧 卓抜した編纂のもと選び抜かれたラインナップと、現代性を反映したブック・デザイン――日本の翻訳ミステリ叢書は、戦後国内で勃興したミステリ・ブームの一翼を担った。植草甚一の編纂と花森安治の装釘による【クライム・クラブ】や瀬戸川猛資の編纂による【シリーズ 百年の物語】など、綺羅星のごとき光芒を残す数多の叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を描いたか。書斎の迷宮に眠る叢書という小宇宙が、著者独自の調査を経てここに全貌をあらわす。翻訳ミステリのブックガイドであり、戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書の研究であり、果ては戦後日本における翻訳ミステリの受容史を概観する画期的大著。 ■目次 まえがきにかえて 【異色探偵小説選集】編 【六興推理小説選書〈ROCCO CANDLE MYSTERIES〉】編 【クライム・クラブ】編 【世界秘密文庫】編 【Q-Tブックス】編 【ウイークエンド・ブックス】編 【ケイブンシャ・ジーンズ・ブックス/ヒッチコック・スリラーシリーズ】&【松本清張編・海外推理傑作選】編 【ゴマノベルス】編 【イフ・ノベルズ】編 【ワールド・スーパーノヴェルズ/北欧ミステリシリーズ】編 【海洋冒険小説シリーズ】編 【河出冒険小説シリーズ】編 【フランス長編ミステリー傑作集】編 【シリーズ 百年の物語】編 あとがき 戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧 索引
川出 正樹 1963年愛知県生まれ。慶應義塾大学卒。翻訳ミステリを中心に文庫解説や書評などを多数執筆、2009年からは〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉サイトにて「書評七福神」の一人としても活動、毎月翻訳ミステリの新刊ベスト1を紹介する。共著に瀬戸川猛資編『ミステリ・ベスト201』『ミステリ絶対名作201』、池上冬樹編『ミステリ・ベスト201 日本篇』、村上貴史編『名探偵ベスト101』、書評七福神編著『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』、杉江松恋監修『十四人の識者が選ぶ本当に面白いミステリ・ガイド』などがある。
Reviews
-
戦後翻訳ミステリ紹介の克明な裏面史
労作というか著者が古本屋で一体幾ら使ったのかを考えるだけで頭が下がる。植草甚一編集の「クライムクラブ」など比較的知られた叢書から怪しげなポルノグラファー紛いまで戦後の翻訳ミステリ紹介の裏面史を克明に記録した名著というべき一冊。また読み物として充分面白いというのが素晴らしい。
-
1970年代までのものは比較的詳しく紹介されていると思いますが・・・!?
私もミステリーが大好きで、 過去に出版された叢書、全集、シリーズ物などをコツコツ集めてきました。 しかし、本書を読むといろんなものが出ていたのですね! 異色探偵小説選書、世界秘密文庫、この辺りは私も初めて知りました。 QーTブックス、イフ・ノベルスなどは興味のあるものを何冊か読みました。 近年は欧米だけでなく、北欧、アジア圏のミステリーもよく紹介されるようになってきました。 本書を読めば1970年代までのものは比較的詳しく紹介されていると思います。 ただ東京創元社の、ルパン全集、クイーン全集、カー全集などは全然紹介されていません。 また、1990年以降の国書刊行会の世界探偵小説全集、 原書房のヴィンテージ・ミステリー・シリーズなどについてはほとんど触れていません。 続編期待です!!
-
よいこの蒐書ガイドブック……でしょうか?(笑)
これはカタログなんですかね? だとすると、ちょっと書影にパンチが無いですね?? クライムクラブの帯付き全巻写真(最初の二冊除く)くらいは当然だと思ってましたが?? 80年代あたりの、わずか6冊のシリーズくらい、全部帯付き完パケでないと困るんですがね? だってね、こんな本、次に類書が出るのはいつだよ、ってなくらいで、編者個人の努力じゃなくって、 もっと縦横無尽に伝手を頼っても、ほぼ完パケくらいにはもっていかないと、何にもならんでしょ。 まんだらけの入札カタログ誌の方が、よほどマニアックで見どころがありますよ。 というわけで、じゃあ読本として面白いかっていうと、写真よりも薄っぺら。 もっと書くこと、たくさんあると思うんだけどなー。載せる写真も、叢書本体だけで、 なんちゅーかなー、狭苦しいというか、横にぶわっと広がらない、面白みにうすい、 本文も面白みにうすい、もっとキワモノみたいなものも、いっぱい載ってると思って 期待してたんだけどなー。「戦後翻訳ミステリ叢書探訪」とか看板はすごいけど、 仙花紙本はノータッチって、それじゃあ「よいこの古本ガイド」で終わっちゃうよねー。 なんかなー、「ミステリ物は売れるでしょ」とか、にわか仕込みで若い古本屋が作った あおい通販目録みたいなんだよねー。いやしくも推理作家協会賞(評論部門)受賞なのにねー。 それからさ、この時代は怪奇ものSFものはミステリとほぼ一体なんだからさ、 個人的裁断をふるっても、もうすこし、貪欲でいいんじゃないですかねー。 で、この、こんなレベルで4000円近くの本? 何かが間違ってるでしょう、やっぱし。
Related Literary Awards
- Mystery Writers of Japan Award Edition 77 (2024) ・criticism and research category