王とサーカス
死と砂時計 is a 小説 work by 鳥飼否宇 associated with the 2016 受賞 record. The entry summarizes the work from award records and bibliographic checks, focusing on its subject, publication status, and reading context.
Work Information
死と砂時計 by 鳥飼否宇 is a work whose subject and publication status can be traced through award and bibliographic records.
This entry organizes 鳥飼否宇's 死と砂時計 as a work-level record based on award documentation. When a standalone book or paperback could be confirmed, print book identifiers are prioritized; when not confirmed, periodical identifiers are not reused.
Review Summaries
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Reader response tends to value the accessible subject matter and the authorial perspective, while reactions vary depending on genre and form.
Book Information
- Publisher
- 東京創元社
- Published
- 2015-07-29
- Pages
- 413 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488027513
- ISBN-10
- 4488027512
- Price
- 1515 JPY
- Category
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは? 『さよなら妖精』の出来事から10年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!
Reviews
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人間のもつ二面性とジャーナリズム
実際に起こった事件を参考にしながら書かれたミステリーというのが非常に新鮮だった。事件の犯人だけでなく、全ての主要な登場人物の人間的な二面性を描き、またジャーナリズムとは何かを問われる。ミステリーとしての展開だけでなく、多方面から楽しめる作品。
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太刀洗万智の苦悩?
太刀洗万智第3弾? 第1弾のさよなら妖精では高校生だった万智が、東洋新聞に就職、その後に離職してフリーになって初めて遭遇した事件か。 ベースは実際にあったネパール王族殺人事件。 別件の取材の前乗りでネパールに入った万智。 ローカルな宿泊所で出会う他の宿泊客たち、宿泊所の女主人、雑用を行う少年と観光客に物売りに来る少年などと紡がれるストーリー。 前乗りし、カトマンズの雰囲気を探り始める万智。 そんな中、王をはじめとする王族が皇太子に殺害される事件が発生。 万智は記者として、事件を記事にできないか動き始めるが。 裏が見えない登場人物たち。 途中、万智と関わった人物が殺され、万智も事情聴取を受けることに。 自分の立ち位置が分からず、惑うことになる万智だが、遭遇した事件の真相を知ったことで... 伝えるとは、記者の役割とは。 万智が出した答えは。 わりとこじんまりと終わった感じ。 しかし、価値観の相違か。
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ミステリとサスペンスが融合した感じで面白かった
巧みなストーリー展開で、とても面白かった。 「真実はたやすくねじ曲げられる」という主張のやり取りには考えさせられました。 そもそも謎のベールに包まれた主人公ですが 中盤からもしや主人公も命を狙われている?という緊張感が漂うと クールな主人公も恐怖を感じるらしく、人間らしくて好感を覚えました。 「伝えること」の意味を象徴した本作のタイトルはとても良いです。
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それほどでも
評判程素晴らしい内容ではなかった。なんでこんなに評価高いのかな。淡々としていて起伏に欠けるし、ブータンの雰囲気ももともとに知識が少なく、あまりピンとこない
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ククリと乾屎橛、ハゲワシと少女
面白かった。 ものごとにはいろいろな側面があるだろうけど 人それぞれの視点からも物事はそれぞれ違って見えていることを 登場人物をとおして見せてくれます。 小説として一風変わった背景があったほうがいいのだろうし 魅力的な登場人物も必要なんだろうけど、 それぞれ絶妙に配置されていて良かった。 一応「ここまでで手掛かりはすべてお見せしましたよ」ってくだりも 用意されていますし、読んでいて「うむ。犯人はわかっていますよ」ってなります。 トリックや叙述がお好きなかたには物足りなく感じるかもしれませんが、 登場人物それぞれの内面に二面性があって楽しめます。 本作が本陣殺人事件的な位置づけになることを期待していいかな?
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書くとは何か?
想像とは全く異なる展開。 個人的には非常に面白い題材だと思うが、誰にでも勧められる内容ではないかなとも。
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ハードル上げ過ぎなければ傑作
とにかく評判がいいので、否が応でも読む前にハードルが上がってしまうのは 本作にとって少々デメリット。 ただ、ハードルを上げ過ぎなければ十分傑作だと思う。 難を言えば、ちょっとマッタリし過ぎ。 終盤にドドッと動き出すが、もっと序盤から引きずり込んで欲しかった。 中盤までは独立したて女性記者の、自分探し紀行エッセイのようでもある。 「うーん、あんまり好みじゃないなあ」と今一つ乗りきれなかった。 最後は思ったよりも深い話で、ちょっと考えさせられる。 サーカスかぁ・・・ でもやっぱり伝えないことには、存在、事象を我々は認知し得ないわけだし。 難しいね。 対象と向き合う都度、伝え手はモラルと想像力をフル回転させて、自問自答を 怠らないでくださいとしか言えないかな。
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大刀洗シリーズ第二弾
大刀洗シリーズの二作目です。 良かったのは、まず一作目(さよなら妖精)同様、大刀洗万智のキャラクター。前回は性格がミステリアスなままだったのですが、今回は主人公。見かけはクールだが実は情にもろく、人々への眼差しはいつも優しい。とはいえ、今作も読者は漆黒の闇を突きつけられますが、一作目より救いがあると考えるのは私だけではないでしょう。ミステリーとしての仕上がりも前作より洗練されていると思います。 ネパールという国はミステリアスで日本では馴染みがない人も多いと思いますが、沢木耕太郎の「深夜特急」で描かれるように、かつてはバックパッカーの聖地でした。それに、近年は移民として多くの人が移り住んでいます。そういった社会背景を考慮すると、この作品はずっと奥行きをもって見えてくる気がします。 最後に、前作同様、ナレーションがとてもいい。一作目は本当にマーヤという少女が存在するかのような錯覚を覚える程でしたが、今回も万智の情熱的なキャラクターや個性的な登場人物を見事に表現されていました。