Japanese Literary Awards

← Back to awarded works
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

Macavity Awards

カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

Anthony Horowitz

古典的な英国ミステリーへの愛を下敷きに、作中作と現代の謎解きを重ねた長編推理小説。二重構造の物語が、読者に複数の事件を追わせる。

英国ミステリー作中作謎解き翻訳小説

Work Information

読み始めた原稿の中に、もう一つの殺人事件が潜んでいる。

東京創元社の創元推理文庫で上下巻として刊行された翻訳ミステリー。bookIdentifiers は上巻の紙書籍を採用し、下巻も referenceUrls に記録した。

Review Summaries

  • 受賞作としての着想や題材の明確さが評価されている。流通情報が限られる作品では、選評や書誌情報を中心に確認できる。

Book Information

Publisher
東京創元社
Published
2018-09-28
Pages
345 pages
Language
日本語
Size
10.6 x 1.5 x 14.9 cm
ISBN-13
9784488265076
ISBN-10
4488265073
Price
1100 JPY
Category
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

【本屋大賞翻訳小説部門第1位獲得! ついに5冠達成! !ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】 2019年本屋大賞翻訳部門第1位 『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位 『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位 『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位 『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位 ◎朝日新聞書評欄「売れてる本」に掲載されました (2019年1月12日付、評者・杉江松恋氏) ミステリ界のトップランナーが贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品!

Reviews

  • 混乱しながら楽しく読める

    面白かった 何の情報も無しで読んだ方がいい

  • 高水準でまとまっているメタミステリの秀作(ネタバレなし)

    作者のホロヴィッツ本人が語り手として登場する別シリーズ同様に、本作もがっ つり入れ子構造となっていて、その中で実在する小説や映画のオタク知識がふん だんに散りばめられるスタイルです。個人的にはあんまり好みではありません。 ですが、ミステリとしては本書の方が楽しめましたしよく出来ていると思います。 文章はとても読みやすく、小説の構成も非常に巧みです。てんこ盛りな仕掛けの 数々もマニアには嬉しいのではないでしょうか(若干疲れる部分もありますが)。 特に「カササギ殺人事件」におけるクリスティまんまな世界観でのミステリは想 像以上に良いものでした。舞台、物語、雰囲気、謎解きから真相まで、全てが楽 しめました。反面、下巻の展開はどこか機械的に見えてしまい惜しさを感じます。 こういう形式で書かれている以上、変化球寄りでどうしてもマニアックな立ち位 置なのは否めず、絶賛で誰にでも手放しでお薦めとまではいきませんが、捨てが たい作品なのは間違いないです。ミステリ好きな方なら読んで損はないでしょう。

  • 何遍読んでも新鮮で面白い

    何遍読んでも新鮮で面白い

  • "作中作"ならもっと大掛かりな仕掛けが欲しかった所

    世評が高かったので期待して手に採ったのだが残念な出来。上巻はアランという作家が書いたクリスティ風(ミス・マープル風の小村を舞台にポワロ風の名探偵)の作中作(伏線の張り過ぎの感あり)。ところがこの作中作は唐突に終わっている(様に見える)。下巻はこの原稿を読んだアラン担当の女性編集者スーザンの憤慨に始まるが、アランは既に自殺していた。そして、下巻は真相を突き止めるためのスーザンの言動の一人称で進む。 アランが身の回りの事(トリックに関する他人のアイデアまで)を何でもお手軽に自作に組み入れるので、人間関係や屋敷などが作中作とスーザンの一人称とでほぼ相似形になっている努力は買える。巻末の"解説"では、これを<Double Who Done It?>と称賛していた。しかし、どうも下巻は女性版ハードボイルドの趣きでジェット・コースタの様に進行し、推理の部分が少ない。本作はクリスティへのオマージュの由なので、下巻はもっとジックリと描いて欲しかった所。 私は"作中作"と聞いて、もっと大掛かりな仕掛けを期待していたのだが、さほどでもなかった。作者が好きだと言う英語のアナグラムを日本語のアナグラムに変換した訳者の労を多としたいが、アランが考えていたアナグラムの酷さが私(日本人)には伝わらず、この点でも隔靴掻痒の感を免れなかった。

  • 美しい英国の村とその陰影の描写が魅力

    英国の美しい村の背景と村人の描写を感じながら読み進んでいく。陰影のある作風が魅力の繊細な物語。

  • ちょっと長い上巻だけど

    飽きさせずに引っ張って行く力量には感心する! すぐ下巻を買わねばなりません❗

  • 読むのがもったいなく感じる解決偏

    名探偵ポワロ「黄色いアイリス」「死人の鏡」「白昼の悪魔」「エッジウェア卿の死」「ゴルフ場殺人事件」「ヒッコリーロードの殺人」の脚本をてがけたアンソニーホロヴィッツさん、上記作品はいずれも見ごたえがあります。今回推理小説の2重構造をみごとにまとめ上げたのはさすがという感じです。もったいなくて下巻の第7章解決編はまだ読んでいません。もう一度上巻を読み直して自分なりに推理してみようかな。この作品をけなす人はどんな作品であれば★5つつけられるのでしょうか。

  • 耳読OK

    オーディブルで耳読。翻訳ミステリーでオーディブルが出ているものはあまりないような気がするのでこれはうれしい。私の場合、耳読だと文字で読むより記憶保持が劣る。そのため、50年代に起きた事件の作中作とそれを読んでいる現代の話の両方が出てきて登場人物が多いという評判を聞いていたこともあり、話についていけなくなるかもとやや心配したが、杞憂だった。山田蘭さんの訳は耳で聞いていてもわかりやすかったが、この訳者の本には必ず1、2か所ぎょっとする訳があり、その言葉が何度も出てきてそのたびに身をすくめたくなるという経験をする。今回は「女王の腕亭」。原文はThe Queen's Armsだと思うが、このArmsはcoat of armsで、紋章とか家紋という意味。イギリスにxxx's Armsという名のパブやインは結構あるので、ちょっと調べればすぐわかるはず。女王の腕ってなんか変だな、と思わなかったのか…。

Related Literary Awards