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バルーン・タウンの殺人 (創元推理文庫 M ま 1-2)

Hayakawa SF Contest

バルーン・タウンの殺人 (創元推理文庫 M ま 1-2)

Yumi Matsuo

A science-fiction mystery set in a near future where artificial wombs are common, following a murder in Balloon Town.

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Work Information

In a town where women choose natural birth, strange events begin to unfold one after another.

Against a society transformed by artificial wombs, the novel layers a murder mystery onto questions of pregnancy, birth, and values.

Book Information

Publisher
東京創元社
Published
2003-12-01
Pages
394 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784488439026
ISBN-10
4488439020
Price
543 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮が一般化した世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる犯罪とは無縁の長閑な別天地――の筈なのに、なぜか事件は次々と起きる。前代未聞の密室トリックや暗号〈踊る妊婦人形〉など、奇妙な謎に挑む妊婦探偵・暮林美央の活躍を描いて賞賛を受けた連作集。

Reviews

  • 21世紀に読んでもあまり違和感がない。

    平成って停滞の時期だったと改めて感じる。軍事と性別問題は一歩も進んでいない。ミステリとしては工夫がこらされているが、出産については意外とドライ。

  • 面白かった

    面白かったです。

  • 妊娠後期の女性は眉毛が薄いって知ってた?

    出生率低下の歯止めと女性の負担軽減、胎児の安全性の確保を目的に出現した人工子宮が瞬く間に普及し、殆どの女性が出産を経験していないという設定の近未来の日本。ごく少数の出産を望む女性達の為に作られた町、その名もバルーンタウンで起こる怪事件?の数々を独身女性刑事と妊婦探偵が解き明かす本書。醍醐味は妊婦たちのユーモラスな生態描写である。 ミステリーとしての謎解きは凡庸とまでは言わないものの、感心するほどのものでは無いが、それぞれバルーンタウンならではの仕掛けがあって目新しく感じた。ヒロイン3名の性格が3者3様であるにも係らず、いずれもサバサバしているもの気持ち良いです。

  • 妊婦の町で

    1994年にハヤカワ文庫JAとして出たものに、新たに「バルーン・タウンの裏窓」を加え、創元推理文庫化したもの。 「バルーン・タウン」シリーズの第一作。 5本の短篇が収められている。 設定は近未来の東京。妊娠・出産には人工子宮を使うのが主流となっており、「妊婦」という存在そのものが珍しくなっている。しかし、そのなかでも昔ながらのやり方(つまり、自分のお腹で赤ちゃんを育てること)を好む人たちがおり、妊婦たちだけが住む「バルーン・タウン」がつくられている。 本書はそのバルーン・タウンを舞台としたもので、ジャンルとしてはSFミステリといったところ。 妊娠、妊婦、出産、育児などにからめたトリックが独創的だ。非常に面白く読ませてもらった。 SF的発想としても秀逸だし、ジェンダー的視点から見ても興味深い。 「赤毛連盟」や『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』のパロディになっている作品もあり、楽しい一冊であった。

  • 収録作の「亀腹同盟」が秀逸

    近未来の東京、妊婦のみが居住を許される特区「バルーンタウン」を舞台に殺人事件やら密室事件やらが巻き起こる、という設定のSFミステリ短編集。 例によって松尾作品は設定が奇抜だ。この作品は松尾の出世作のようなので、どうやらそのオリジンがここにありそうだ。登場人物がほぼ全員妊婦、というなかなか映像を想像しずらそうな設定。さらに「バルーンタウン」自体がかなり閉鎖的な空間であることもあいまって、素人探偵が活躍する、という話になっている。 いくつかの短編では、謎を解く鍵というかいわゆるトリックに、女性の妊娠や出産にかかわる事象をかなりからめているので、男女を問わずそのあたりの経験者であるかどうかによって、物語に入り込めるかどうか、探偵による謎解きに納得感が得られるか、の差が出そうな気がする。話の合間合間にでてくる小ネタも同様であるので、読んでいて面白みが違ってくるかもしれない。 個人的なお気に入りは「亀腹同盟」。これは別のアンソロジにも収録されていたので実は読了済みなのだが、再読してまたまたクスクス笑わせてもらった。ストーリ自体の納得感も良いし、終盤に入ってからの話のテンポも軽快。コナンドイルの某有名作品(複数)のネタばれになってしまっているところは要注意だが。

  • バカミスにあらず

    「バルーンタウンの密室」で前代未聞の密室トリックにコメントする気も失せ、「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」ではあまりのバカらしさと巧さに呆然とする(いや、真剣に巧い)。好みは分かれるかも知れないが出産の経験のある人(及びその夫)にはかなり楽しめるハズ。キワモノじゃなくて結構本格的なミステリでもありますよ。

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