プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
A Buddhist space opera in which the gigantic nine-story pagoda Hosshoji travels through space to a star thirty-nine light-years away. The young space monk Shokai boards the stellar temple for a journey to Jiso-sei.
Work Information
Hosshoji, a temple that flies, sets out on a voyage through space.
Set in a future where Buddhist science treats the power of prayer as technology, this short science-fiction story follows the voyage of Hosshoji, a gigantic temple that is also a spaceship. Shokai and his companions travel through a boldly imagined world that joins Buddhist vocabulary with interstellar travel.
Book Information
- Publisher
- 東京創元社
- Published
- 2018-06-29
- Pages
- 608 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488734114
- ISBN-10
- 4488734111
- Price
- 1205 JPY
- Category
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
2017年の日本SF短編の精華を収録。今年度版には我孫子武丸、彩瀬まる、新井素子、上田早夕里、円城塔、小川哲、小田雅久仁、筒井康隆、酉島伝法、伴名練、松崎有理、眉村卓、宮内悠介、山尾悠子、横田順彌らの小説15編をはじめ、加藤元浩の漫画も収録。巻末には第9回創元SF短編賞の受賞作と選評を掲載。編者二人による各作品解説や年間日本SF概況、短編推薦作リストなど解説記事も充実した、2017年の日本SFが一望できる年刊ベスト・アンソロジー。 ■収録作品一覧(著者名50音順) 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」 彩瀬まる「山の同窓会」 新井素子「階段落ち人生」 上田早夕里「ルーシィ、月、星、太陽」 円城塔「Shadow.net」 小川哲「最後の不良」 小田雅久仁「髪禍」 加藤元浩「鉱区A-11」 筒井康隆「漸然山脈」 酉島伝法「彗星狩り」 伴名練「ホーリーアイアンメイデン」 松崎有理「惑星Xの憂鬱」 眉村卓「逃亡老人」 宮内悠介「ディレイ・エフェクト」 山尾悠子「親水性について」 横田順彌「東京タワーの潜水夫」 八島游舷「天駆せよ法勝寺」(第9回創元SF短編賞受賞作)
Reviews
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うまい小説、百花繚乱
とびきり上手い、〈今〉の小説集。いやあ、楽しかった。SFの、というより小説のお祭でした。 SFファン、奇想小説ファンなら垂涎の作者名が並んでます。それぞれ「この作家の新作を読むためだけに買う」という読者がいっぱいいることでしょう。みんな読み応えあったなあ。中でもキャリアが長い大作家たちがすごいです。作家の持ち味は失わず、ことごとくアップデートされてるんですね。むしろ新人の方が、述語や人間観が古い(奇抜なスペオペだからそうなっちゃうのか? 書き割りのような人物の方が娯楽として楽しめる人にはおすすめ)と感じるくらい。 といっても新人賞受賞作も、友達との会話が盛り上がること請け合いの娯楽作で、次作にも期待です。
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楽しませていただきました。
近年のこのシリーズでは珍しく一気読みしてしまいました。豊作の年だったんですね。
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現代日本SFの"粋"?
表題作の我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」は流石といえる出来。 読みながら、ジョセフ・サージェントの名作SF映画『地球爆破計画』を思い出していた。 物語の核となるプログラムに名前を提供した二人、H&Mの両氏を同一人物と目するファンは多い。 本作が発端の長編、読みたい。 ”2017年の日本SFで最も注目された長編” とされる『ゲームの王国』。 実は、未だ未読なのだが、同じく小川哲の収録作「最後の不良」 に目を通す限り、その高い評価までウタがわしく思えてきてしまう。 クライマックスの暴徒の乱入から、結末に至る展開は幼稚ですらある。 《■著者のことば》によると ”一度も小説の編集をしたことのない担当者”との ”牧歌的やりとり”で作品を完成させたとのこと。 そういえば去年の今頃、掲載誌『Pen 11月号』に辛口のレヴューを書いた要因の一つが同作だったのを思い出した。 《福島正実》や《ジョン・W・キャンベルJr》とまで言わないが”SFを知っている編集者”は不可欠ですね。 眉村卓「逃亡老人」、横田順彌「東京タワーの潜水夫」は第1&第2世代作家の健在を目の当たりにし、それはそれで喜ばしい・・・ことなのだが。 昨年2017年の日本SFの”粋”を集めた”年刊日本SF傑作選”に収録されるべきか、という点には??と感じざるを得ない。 この面白さは、全集の月報で読めたら 《ラッキー!》 と喜べる、そんな類のものだと思う。 第九回創元SF短編集受賞作なる「天駆せよ法勝寺」は、他のレヴューほど辛辣なコトは言うつもりは無いが。 真面目、不真面目どっちつかずで結局、作品そのものの印象をボヤかしてしまったみたいだ。 しりあがり寿あたりがコミカライズしたらオモシロくなりそう。 ♪カミホ~ンTo寺(て~ら~)カミホ~ンTo寺(て~ら~) ♬美し~その名は寺(て~ら~~)
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突飛な設定の作品が多い。2017年は何があったのだろうか。
奇妙な作品が揃った。2017年のSF短編小説を集めると、こんなにも突飛なものになる楽しいアンソロジーに仕上がるのかと驚いた。2017年ってどんな年だったっけ?と思い出す努力を(少しだけ)したが、普段から普通の生活をしている私は何も思い出すものがなかった。それでも作品は面白く意外性で驚かせ、意外性を越えた突き詰める突飛な作品まで生まれている。楽しい楽しい。 個人的に気に入った作品は、「ルーシィ、月、星、太陽」「ホーリーアイアンメイデン」「階段落ち人生」「髪禍」といったところ。