東京普請日和
Tokyo Fushin Biyori follows a young architectural designer in a city being remade before the Tokyo Olympics. Through work, art, and his relationship with his brother, he reconsiders where he stands in a changing Tokyo.
Work Information
From the scaffolding of a changing city, a young designer searches for the meaning of his work.
Winner of the 11th Nikkei Novel Grand Prize. Set in pre-Olympic Tokyo, it brings together architecture, contemporary art, and family ties. NDL confirms the book record and page count.
Review Summaries
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Readers note its quick urban rhythm and dry view of redevelopment. Some value the pace of the dialogue, while others respond differently to the emotional distance among characters.
Book Information
- Publisher
- 日本経済新聞出版
- Published
- 2020-02-22
- Pages
- 200 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.6 x 2 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784532171551
- ISBN-10
- 4532171555
- Price
- 1760 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
「一気に街が更新されるチャンスなんて、そうそうないんだよ」 建築に携わるぼくを焚きつける芸術家の兄。 五輪を間近に控えた首都のざわめきの中で、ぼくは自分の仕事に対する確信を持った。 第11回日経小説大賞受賞! (選考委員:辻原登・髙樹のぶ子・伊集院静) TOKYO2020、と書かれたまっしろな紙を目にして、かあっと頭に血がのぼった人と、そうでない人がいる。ぼくはともかく、業界的にぼくの勤めている会社は圧倒的に前者でできている。関東大震災からほぼ100年、表皮の入れ替わり続ける街でぼくは何をすべきなのか―― 第11回日経小説大賞を受賞した本作は、五輪を目前に控えて新たな施設の建設・再開発ラッシュに湧く東京で、地道に建築設計に携わる若者が、陶芸作品が現代アートとして海外で高く評価されている破天荒な芸術家の兄に振り回されながら、自身のアイデンティティを見いだしていくタイムリーなお仕事小説。 「日本はまだ普請中」。兄の創作活動に欠かせないパートナーの女性との奇妙な関係もあいまって、登場人物のスリリングな会話が読む者の胸にグサグサ刺さってきます。テンポ良く、しかしどこに転がっていくのかわからない会話の端々には、現在の東京、日本へのかわいたまなざしが、最新トレンドと現代風俗を絶妙にからませながら顔をのぞかせます。五輪を目前にした今こそ読んで欲しい、知的エンターテイメント小説です。
湊 ナオ 作家 1970年愛知県春日井市生まれ。南山大学文学部人類学科卒業後、会社員。現在はつくば市のAIベンチャーでパートタイム勤務。第11回日経小説大賞を「東京普請日和」で受賞し、作家デビュー。
Reviews
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映像化してほしい
建物も焼き物も、この目で見てみたい。ピリピリとした兄弟の間の緊張感も、映像で見てみたい。給水塔を見ながら育った一人として、その景色も見てみたい。視覚がとても刺激されるそんなお話しでした。1つの絵画を見たときのように、答えがあるわけではない、自分の中で勝手に広がっていくお話し。それがふいに終わるのがちょっと寂しい気持ちになりました。続編も読んでみたいな。
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映像化が目に浮かびます。
アニキの焼いた陶器をみてみたい!
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東京未来図と給水塔のある原風景
小説の登場人物は大まかに言って、わずか四人、この他に、名古屋の古家から目に入る給水塔と、西新宿のビル街と、兄の前世占いのことくらい。カメラアイはこの7点ほどの間を行ったり来たりするだけである。なのに、これだけスケール感のあるどっしりした作品に仕上がったのは、陶芸に行き、ゲルニカに行き、インスタレーションに行き、そして今回は虚心坦懐の境地に達したという、ダイナミックな転生を繰り返す芸術家、兄にふんだんに良い光を当て続けているためではなかろうか。 家族のヒストリーを絡めた、若者の成長、飛翔物語であるのに、最後の、給水塔のある坂を兄弟二人乗りの自転車が滑り降りる真冬のシーンに、猛烈な感動が掻き立てられるというのは、この作品、一体どういう仕掛けなんだろう。