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風と雅の帝

Nakayama Gishu Literary Award

風と雅の帝

Toru Arayama

A historical novel about Emperor Kogon, who lived through the upheaval of the Northern and Southern Courts and continued to seek the meaning of emperorship after his enthronement was denied.

Northern and Southern CourtsEmperor Kogonsuccessionhistorical fiction

Work Information

What did an emperor erased from history seek to preserve in an age of upheaval?

Winner of the 30th Nakayama Gishu Literary Award. Set from the end of the Kamakura period through the Northern and Southern Courts, it centers on Emperor Kogon, the first emperor of the Northern Court.

Book Information

Publisher
PHP研究所
Published
2023-09-15
Pages
416 pages
Language
日本語
Size
19.4 x 13.4 x 2.5 cm
ISBN-13
9784569855509
ISBN-10
4569855504
Price
2530 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

★第12回野村胡堂文学賞ノミネート! 皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、 量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。 しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から逃れるも追い詰められ、目の前で六波羅探題ら四百名以上の武士が自刃。 捕えられた光厳は、前帝・後醍醐によって即位そのものを否定されてしまう。 その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで、一度は“治天の君”の座につくも、尊氏の裏切りにより、南朝の囚われの身に――。 彼を慕っていた鎌倉武士の死、宿敵・後醍醐との泥沼の闘い、吉野での幽閉の日々…… 南北朝の動乱の中、「天皇とは何か」を真摯に考え続け、現在の“象徴天皇”にも繋がる生き方を貫いた、 “忘れられた天皇”を描く、著者渾身の歴史長編小説。

1961年、富山県生まれ。新聞社、出版社勤務を経て『高麗秘帖 』でデビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で吉川英治文学新人賞候補に。『柳生大戦争』で舟橋聖一文学賞を受賞。『白村江』が歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞、同作が「週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位となる。

Reviews

  • オススメ

    日本の南北時代に興味がある方にはオススメ 読みやすく史実から逸脱してない 史料としても良いかも 今上陛下の座右の書のルーツ 現・天皇家の始まりも分かります

  • 「消された天皇」が物語る南北朝時代

    本作は一貫して光厳天皇(量仁)の視点から南北朝時代を物語るものになっており、 天皇/上皇というポジション故に、南北朝時代という混沌の時代を 主観でありながらもどこか俯瞰した語り口で物語られることで、 後醍醐天皇や足利尊氏・直義兄弟をはじめとするあの時代の人物たちが下した様々な決断が、 一つの筋の通った物語になっていき、実にするすると読み込めました。 武士と異なり、直接軍を率いて戦う訳でこそありませんが、 光厳天皇の生涯は戦いの連続であったのだなと感じさせ、 皇統譜から除外された「消された天皇」であるこの人物は、 しかし、確かに天皇であったのだなと思わせる物語でありました。 【おまけ】 本作も荒山作品恒例のお遊び要素が仕込んである訳ですが、 特に分かりやすいところを挙げますと、 ・やはり筋トレ…筋トレは全てを解決する…! ・何かが上手な感じの若君が! こんな感じですよ。 やはりこういう仕込みがあるのは嬉しいところ。

  • 筋の通った話です

    無論極楽征夷大将軍も読んでおりますが、、、こちらは偶然見つけました。荒山作品は白村江以来。 太平記をはじめとして室町幕府成立を書いた物語は多数あれど「光厳記」を書くとは、、、とテーマ選択に唸り、それをここまでユーモアも交えて書き切れるのは凄いなぁと思います。 主人公の成長を『誡太子書』という骨子が支え、その場面場面を丁寧に書いている。書き様も当時の日記風?(印象ですみません)少し淡々とした印象がまた良い。 「私は院宣を下したと言うより、決断を下したのだ。その決断の重みは、私だけが知ればいいことだ。その存念あるのみ。」 矢面と痩せ我慢とここは刺さりました。

  • 手抜き作品

    室町時代は歴史学者による研究が進んでいる所なので、通説が次々と変化しており、それをふまえての小説と思って期待していたのですが、光厳上皇についての最新の資料がまったく使われておらず、wikiをみて適当に書いたような小説です。 足利直義との重要なエピソードが抜けて、筋トレがその分を埋めています。 文句は言いましたが、筆者の文章力で最後まで読めましたし、読後感も悪くないです。極楽征夷大将軍にような作者の思い入れがあるような小説ではないですが、量産型の歴史小説と思えば良い小説です。

  • 「お前は天皇ではなかった」と言われ、2度の地獄を見た光厳天皇の小説

    二度の地獄を見た北朝最初の天皇、 光厳天皇 の小説。 1回目:鎌倉幕府滅亡時の混乱で 京から追われ、 護衛の北条仲時は部下の武士たちと共に自害。 後醍醐天皇から天皇位を剥奪され、 「お前は天皇ではなかった」と言われた。 2回目:観応の擾乱 で 南朝方に拉致され、 5年も京に戻れなかった。 という北朝の光厳天皇の 厳しい人生を描いた小説。 後醍醐天皇が悪役にしか 見えない小説です😅 「逃げ若」と同じ時代だから 読んだんですが、 北条時行も少し出てきますよ! 荒山徹さんは白村江の戦いを描いた小説 「白村江」が面白かったのもあって読みました! これも面白かったです!

  • 楽しみです。

    まだ読み始めですが、面白いです。

  • 名作

    やや冗長な印象で読み進めたのですが、最終章で気持ちがもっていかれました。まごうことなき名作です。またぼんやりしたイメージしかなかった南北朝時代について勉強になりました。

  • 徳と雅と

    今年読んだ小説の中では最高傑作。極楽征夷大将軍と併せ読むと対比が面白い。 折に触れ攻め登ってくる南朝方の脅威の中、風雅和歌集という勅撰和歌集を編纂し、天皇の徳を極めようとする光厳天皇。錦の御旗を担ぎたいだけの武家の棟梁の思惑に乗らざるを得ないのは仕方がなかった。 天皇・治天の君たる上皇の身ながら幽閉されることも決して短くなかったが、その中でも天皇の祈りと徳を積むことを欠かさない。そのような人物像がいくつかの和歌を通じて伝わってくる仕掛けも興味深い。 筋トレを欠かさない姿も強い精神を保持し続けるために必要だったのだろうと妙に納得してしまった。

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