両性具有迷宮 (双葉文庫 に 9-1)
A novel that folds unstable gender boundaries into a mystery maze. Body, desire, and the uncertainty of deduction overlap, asking readers to question fixed assumptions themselves.
Work Information
Where the boundaries of sex collapse, the mystery reveals another face.
A full-length novel by Yasuhiko Nishizawa, first published by Futabasha and later issued in paperback. It places questions of sex, body, and relationships inside the framework of detective fiction, making them work both as genre mechanics and as ideas.
Review Summaries
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Readers who value the work tend to point to its provocative theme and mystery structure. Because its treatment of sexuality is tied directly to the plot mechanism, it invites discussion after reading.
Book Information
- Publisher
- 双葉社
- Published
- 2005-03-01
- Pages
- 500 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784575509977
- ISBN-10
- 4575509973
- Price
- 107 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
【2002年度センス・オブ・ジェンダー賞特別賞受賞作】ある晩、都内のコンビニに居合わせたうら若き女性全員が、快光線を浴びた。で、どうなったかというと…みんなにペニスが生えていた!乙女のピンチ!しかもそうなった女性が次々に殺されて大ピンチ!!”被害者”の一人、森奈津子は事件の解明に乗り出した。
Reviews
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何の話なのか
2002年に出た単行本の文庫化。 ミステリとしてはダメだと思う。両性具有者たちの連続殺人という謎の提示は非常に魅力的だが、真相はなんともパッとしない。読み終わったあと、「えっ、これで終わりなの?」と疑問を抱いてしまったほどだ。 とはいえ、本書では謎の部分はちょっとした味付けでしかなく、メインの主題は両性具有の女性たちの愛を描き出していくことにあるのだ。そこを楽しめるかどうかが、分かれ目だと思う。
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SFだけどミステリィ
著者の作品は初めて読みました。カバーデザインとタイトルが気になって・・。 実在の作家の名前が次々と出てくるのでビックリ。こういう人達なんだ~(笑) SFは進んでは読まないのですが、ミステリィ要素があると一気に面白くなりますね。多分著者が上手なんだと思いますが・・。 エロな要素もありますが、よくここまで女の視点から書けたな、と感心してしまいます。 またこのシリーズ読みたいなぁ。
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奈津子シリーズがお好きな方に
西澤保彦の小説は好きなものが多く、その流れで買いました。 以前、『なつこ、孤島に囚われ』を読んだときに、話の内容ではなく、出てくるキャラクターの名前がすべて実在の作家に引っかけてあることに躊躇いました。 それがイヤなら読まなきゃいいだろう、と自分にも言いきかせていたのですが、この本は奈津子のシリーズだと確かめずに購入(笑)。 どうしても、作家さんたちの名前と共に顔が浮かび、どうにも生々しくなってしまいます。 しかし、それもパロディという名のお遊びの一種ですし、楽しめる方にはむしろもってこい!……という感じなのかも。 読みやすい文体でさくさく読めるのですが、遊び心の多いこのシリーズだとすれば、ちょっと長すぎるかも……? と思いました。 そもそもが、ナンセンスSF風ミステリー(?)なので、もっとサックリと一気に読めるくらいの長さが嬉しかったかも。
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過剰
西澤保彦は、込み入った設定を最終的にはきれいにまとめあげるという技巧に優れた作家で、事実、そのような作品が多いが、本作品を二作目とする「森奈津子シリーズ」は毛色が違う。実在の作家たる森奈津子のキャラクターにインスパイアされた(?)西澤保彦は、ここではおおいに破天荒で野放図な書き散らしっぷりである。そこが好き好きだろうが、こんな作品を書こうと考える西澤の過剰な情熱は最高に買い。
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ファンにとっては楽しめるが...
作者は、作品の中でSF的状況を設定し、その中である「縛り」を設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリを得意とする。 今回の設定は、宇宙人の発した怪光線を浴びたうら若き女性(奈津子を含む)に男性器が生え、しかもそれを消すためにはアレをしなければならないというもの。そして、彼女らをターゲットにした連続殺人事件が起こったため、奈津子は立ち上がるのだが...。 設定はユニークだし、確かに面白い。しかし、奈津子をヒロインにした作品を書く時、作者はどうして子供っぽくハシャグんでしょうかね。奈津子物を一種の「箸休め」的存在として考えているのでしょうか ? 私は西澤氏のファンだし、奈津子物は男性の性的願望をストレートに出している傾向大なので、結構好きなのだが、本作や「なつこ、孤島に囚われ」から入った人は氏の本領を知らないうちに逃げて行きそうで心配です。 本作を楽しめた方、どんどん氏の作品を読んでいって下さい。期待はずれだと思った方、「念力密室!」、「解体諸因」を試して見て下さい。別の西澤ワールドに浸れますよ。
Related Literary Awards
- Sense of Gender Award Edition 2 (2002) ・special award