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日本推理作家協会賞受賞作全集 77 (双葉文庫 き 18-1)

Mystery Writers of Japan Award

日本推理作家協会賞受賞作全集 77 (双葉文庫 き 18-1)

Jiro Kitakami

冒険小説論 近代ヒーロー像100年の変遷 is a work by Jiro Kitakami recognized by the Mystery Writers of Japan Award. It can be read as a work shaped by the award's literary field, with attention to narrative, character, society, and history.

award-winning literaturenarrativeliterary recognition

Work Information

A work by Jiro Kitakami recognized through the Mystery Writers of Japan Award.

冒険小説論 近代ヒーロー像100年の変遷 was recognized in the 1994-1 edition of the Mystery Writers of Japan Award. The work reflects Jiro Kitakami's concerns and style and is read in the context of that prize.

Book Information

Publisher
双葉社
Published
2008-06-12
Pages
595 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784575658767
ISBN-10
4575658766
Price
940 JPY
Category
本/文学・評論/評論・文学研究/ミステリー論

冒険小説論-近代ヒーロー像100年の変遷-

Reviews

  • ブックガイドとして

    「ミステリマガジン」に1986年から1992年にかけて行われた連載「活劇小説 論」をもとに、まとめられた評論である。総量は原稿用紙1100枚に及ぶ。同じよ うな長編評論でも、野崎六助『北米探偵小説論』や笠井潔『探偵小説論』とは大きく テイストを異にする。後者2つは、基本的に著者の設定した大きな枠組みの中で、 個々の作品を読むことに対して、本書はとにかく作品を虚心に読み、その細部を楽し むことから論を出発させているという違いである。主要な作品については、あらすじ がわかりやすく記されていて、ガイドブックとしても、活用できる。 ただし、この美風は裏返すと、本書の弱点ともいえる。著者は、一つ一つの作品・作 家を論じるために、過去の読書の記憶に頼るのでなく、もう一度読み直すことを自分 に課したルールとしている。そのため、どうしても足が重くなり、上空から俯瞰する 評論としては、その切れ味は鈍い。 多少強引でも、自分の読みの枠組みに引きつけてどんどん展開させていった方が、 評論それ自体は面白くなる場合もあると思う。しかし、それは著者の方法ではない ようだ。 もうひとつ。あしかけ8年間にわたって書かれているせいなのか、一気読みを誘うよ うなドライブ感が、本書そのものに乏しい。通読用の書物にするのでなく、長編ミス テリを読む傍らに本書をおくのがよさそうだ。小説に疲れたときに本書の一章を挟む と、とてもよい感じである。もともと雑誌連載だから、その形式で味わうようなもの といえるかもしれない。 それにしても、著者の博捜ぶりには教えられます。もちろんスチーブンソン『宝島』 や曲亭馬琴『南総里見八犬伝』は有名ですが、セシル・スコット・フォレスターの 海洋小説「ホーンブロワー・シリーズ」や、角田喜久雄の時代伝奇小説などは、私に とっては全く新しい知識で勉強になりました。

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