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科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか
Astrophysicist Satoru Ikeuchi examines the relationship between scientists and military research from historical, institutional, and ethical angles. Moving from scientists' wartime cooperation since World War I to Japan's security technology programs and dual-use arguments, the book reconsiders the social responsibilities of scientists.
Work Information
A warning book that unpacks the convenient excuses surrounding military research and reexamines professional ethics for scientists.
The book moves through familiar arguments used by scientists about military research, ideas of antiwar and disarmament, Japan's security technology funding system, and the problem of dual-use technologies. Through cases such as poison gas, nuclear weapons, AI weapons, and genome editing, it asks what is lost when science is absorbed by the state or the market, and argues for long-term ethical responsibility among younger scientists.
Review Summaries
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The book is valued for linking historical examples with an analysis of contemporary Japanese institutions and for extending the question of scientific responsibility into civilization and university ethics. It is read as a work that urges professional autonomy.
Book Information
- Publisher
- みすず書房
- Published
- 2019-05-25
- Pages
- 264 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.6 x 2.2 x 19.7 cm
- ISBN-13
- 9784622088141
- ISBN-10
- 4622088142
- Price
- 3740 JPY
- Category
- 本/科学・テクノロジー/科学読み物
「科学倫理の書だけでは決定的に欠けているテーマがあった。科学者および技術者 が軍事研究に手を染め、戦争で人間を効率的に殺戮するための手段の開発研究に 深入りしている問題で、これこそ問われるべき科学者・技術者の倫理問題と言える はずである。…本書はおそらく〈科学者は軍事研究に手を染めるべきではない〉と主張 する最初の本になると思っている」 グローバル化が喧伝され、生き残るために倫理を置き去りにすることを当然としかねない 現代、企業は儲けのために手抜きや不作為が常態化して安全性が二の次になり、政治は 軍拡路線を拡大して貧富の格差の拡大を放置し、科学者の多くは研究費欲しさに軍事研究 に励み、人々はお任せ民主主義になれてしまい、長期的な視点を失っている。このような 時代にあって、著者は科学者の責任として、本書を書き下ろした。 第一次世界大戦、ナチス期の科学者や日本の戦時動員体制から、安倍内閣による「防衛 装備庁の安全保障技術研究推進制度」の詳細、大学や科学者コミュニティの実際、AI兵器・ ゲノム編集、デュアルユース(軍民両用技術)のあり方まで。若き科学者に向けて普遍的かつ 喫緊なテーマの全体像をはじめて記す。 [目次抄] 序章 新しい科学者倫理の構築のために 第1章 科学者と戦争 第2章 軍事研究をめぐる科学者の常套句 第3章 非戦・軍縮の思想 第4章 安全保障技術研究推進制度の概要と問題点 第5章 軍事研究に対する科学者の反応 第6章 やはり、科学者は軍事研究に手を染めてはならない 終章 現代のパラドックス
池内了(いけうち・さとる) 1944年兵庫県生まれ。総合研究大学院大学名誉教授。名古屋大学名誉教授。宇宙物理学専攻。 著書『親子で読もう 宇宙の歴史』(岩波書店)『生きのびるための科学』(晶文社)『物理学と神』 (集英社新書、講談社学術文庫)『宇宙論と神』(集英社新書)『人間と科学の不協和音』(角川ワン テーマ新書)『科学の限界』(ちくま新書)『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書)『転回期 の科学を読む辞典』(みすず書房)『科学者心得帳』(みすず書房)『寺田寅彦と現代』(みすず書房) 『科学・技術と現代社会』全2巻(みすず書房)『科学者と戦争』(岩波新書)『科学者と軍事研究』 (岩波新書)『司馬江漢』(集英社新書)『原発事故との伴走の記』(而立書房)ほか。
Reviews
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今を「戦前」にしないためにも。
渾身の1冊だと思っています。 知らず、戦前の様相を呈し始めている現在、必読の書だと思います。
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とてもためになる。
大変説得力があり、読ませる内容でした。若い研究者が、研究予算欲しさに、安易に軍事研究に手をだす現状は、政府の、研究予算削減の中で、手をだす現状です。また、安全保障の思想が、大きく変化しているが、防衛機能なら、軍事研究に当たらないなどのご都合主義の理屈まででている。さらに、宇宙開発という名目で、軍事研究を合理化することまで意見がでてくる。多面的に問題点を整理した、内容の本です。
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筆者と考えを異にする相手には説得力に欠ける
筆者が意識しているかどうかは不明だが、タイトルの疑問に対する答えは筆者が『完全な戦力不保持派』(p.5)であるからである。そのため、防衛等の理由で軍事研究が必要だと考える科学者を説得するには不十分な内容になっている。 例えば、科学者コミュニティの自己規律の重要性を強調しているにもかかわらず、日本物理学会が1995年に決議を変更して『軍事的安全保障に携わる可能性も認めることになった』(p.195)ことなどを挙げて、『科学者コミュニティの自己規律について反省し、立て直すことが求められる』(p.195)としている。科学者コミュニティが自ら決定したことに対して、なぜ反省が求められるのか?筆者の中であらかじめ軍事研究はしてはならないものであるという答えが用意されている以外には考えられないだろう。 また、戦争に関しては『よく話を聞いて、必要なら援助する用意があることを示せば、攻めて来ることはないだろう』(p.241)、『(戦争が起こらないのは)世界がさまざまなかたちで繋がり合って生きていくようになっているためであると思っている』(p.242)などと述べている。 しばしば聞く主張であるが、それならば何故過去の侵略戦争が生じたのか、侵略された国に何が欠けていたのかをセットで説明しなければ説得力に欠ける。 他の方も指摘しているが、本書の発行された2019年において、筆者は本気で『現代は他国に一方的に侵略し暴虐の限りを尽くす無法の時代ではない』(p.212)と考えているのだろうか。 1-3章の背景説明はよくまとめられているが、筆者の主義主張に依存しない形で論考しなければ、異なる考えを持つ人々に『科学者は軍事研究に手を染めるべきではない』という主張を納得させることは難しいだろう。
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多くの人に
「フランケンシュタインの誘惑」のファンで、池内先生のファンでした。 「人間というやつは、まったく」と感じますが、とてもよい本を読むことができました。 ありがとうございました。
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のんきなお爺ちゃんの主張
南京大虐殺を某国の言いなり通り信じちゃったり... ひたすらの理想論をとなえちゃったり... 極めてナイーブな主張。 こんなナイーブで清廉潔白なご意見を唱えても何のお咎めの無い国体をぜひ維持していきたいものです。 しかし、現実は、覇権主義で防衛向け研究開発に我が国の数十倍を費やす某国、核兵器・弾道弾を向ける某国に囲まれる現実においては全くありえない主張。 こんな本の出版を現役世代からの仕送りである年金を受け取りながら行うとは!
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自衛力を強化する立場は軍事研究に道を拓くことにつながる
日本国憲法9条で規定されている「戦争の放棄」と「戦力不保持」を堅持して、一切の武器を持たず平和外交に徹することを主張する自身の立場を明確にしたうえで、科学者は軍事研究に手を染めるべきでないことを徹底的に議論した著作である。 基礎研究を軍事研究に応用することを含め、戦前の科学者の軍事協力の歴史を振り返って、結果的に、知らぬ間に軍事研究に協力することのないよう著者は執拗に科学者に警告している。
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老害だよね...
他のレビューアーも書かれているが戦力不保持を表明する、京大理学部出身の宇宙物理理論学者の個人的な意見や感想がまとめられた書籍。
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期待通りでした
構成題材、内容共に期待通りでした
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