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わらじ医者京日記:ボケを看つめて (OP叢書 16)

Mainichi Publishing Culture Award

わらじ医者京日記:ボケを看つめて (OP叢書 16)

Kazuteru Hayakawa

Waraji Isha Kyo Nikki: Boke o Mitsumete is a collection of essays by Kazuteru Hayakawa, a physician at Horikawa Hospital in Kyoto. Drawing on home visits and clinical practice, it portrays elderly patients and their families in language grounded in everyday community medicine.

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Work Information

Essays from Kyoto's community medicine setting on aging, dementia, family, and ordinary people's final years.

The author, known for walking through Kyoto's Nishijin area to practice medicine, writes of elderly people's ways of living and dying, families' anxieties, and forms of care sustained by a community. From the viewpoint of a doctor who enters patients' everyday spaces rather than staying within the clinic, the book captures the unease, humor, and pathos of aging.

Book Information

Publisher
ミネルヴァ書房
Published
1979-09-15
Pages
402 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784623012527
ISBN-10
4623012522
Price
1980 JPY
Category
本/暮らし・健康・子育て/家庭医学・健康/家庭療法・医学/老化

ユニークな地域医療活動で注目される京都・堀川病院副院長の著者が、老人たちの生きざま・死にざまを暖くみつめ、庶民の往生・哀歓を軽妙なタッチで綴った、心暖まるエッセイ。 第34回毎日出版文化賞受賞。 歴史と織の町・京都西陣――路地から路地へ、どぶ板をならして三十数年、とくにお年寄りの多いこの街を彩るさまざまな人間模様。ボケと共に悩み苦しむわらじ医者が、老人ボケ百態を軽妙にとらえ、ボケない方法、ボケさせない方法などをやさしく説く。お年寄りにもまわりの家族にも役立つ人間性回復の書。第34回毎日出版文化賞受賞。NHKテレビドラマ人間模様「とおりゃんせ」(1982年)で放映! 一九八二年(昭和57)7月早川一光著『わらじ医者京日記』を原案とした、NHKドラマ人間模様「とおりゃんせ」が放送される。 【目次】 こんな人がぼける ざしきろう/おおきにといえない/自分のうちから突きあげてくる不安/がんこ/世間は私のために…/こだわり“/座"が立派すぎて…/ちょうちん/とうふ/しらけ/血圧の低い人要注意/血圧の高い人/なお注意/月はおぼろにしらうおの/思いがけなく手に入る百両「/死にたい死にたい」という人は死なずにボケる/こけるとボケる/ひっこしすると…/つれあいを失うと…/かく言う私も、ボケる こんな人がボケない ボケは四十代から/今落ちを防ぐ〈/いろはにほへと〉/五月雨じゃ濡れていこう/海千山千/燃えて身を焼く大文字/絵ごころ/歌ごころ/大江山いくのの道の遠けれど/まだふみもみず/中風の人もボケない/半歩でもの闘い/ひとりでいてよろしい。/しかししかし、ひとりだけになってはいけない。/かまい/共鳴り/名月をとってくれろと泣く子かな/美しいボケの花/伝承/問わず語り/さつまいも飴/明治の哲人/明治の鉄人/あおい橋下ル/まだ生きている浮世床/富士の白雪きゃのーえ/大つごもり ボケない方法 正月てゃええもんだ/自律/空き家はつぶれる/初天神/ただでは豆は食わん/歩け/おーい船方さん/動け/こけるな/盛者必衰/能力の維持/追い詰めるな/タレコ/当然観―あたりまえょ/勿忘草/月が鏡であったなら/体でおぼえろ/忘れちゃいやよ/比良の八荒/春のおぼろ/もの憶え/もの忘れ/勿来の関/そこつの使者/今の今に幸がある/故郷の廃屋/花橘/くらしの中に芸能を/田にしのつぶやき/といち/ぎっちょんちょん/あぐらきらく/あめあめふれふれ/ま/ありがとさん ボケさせない方法 禁句/戒句/賞句/挙句/絶句/秋立つ/甲斐/隠居よしあし/趣味 上手なボケの看方 南無/妙/法/蓮/華/経/諦/悟/室内四重奏/川の字/肝と腎/白い眼/のど仏/手心/股ぐら/心をゆさぶるもの/看護の六法 上手なボケ方 エーじゃないか/ねぼけ/とぼけ/宮/参道/上手な死に方/ししばば/たれこ/本音/わかれ ホケに憑かれて——あとがきにかえて 重版にあたって/八十年代の福祉の姿/通りゃんせ *一部表記については、現代の基準に改めることはせず、第一刷刊行当時のままとしています。

【著者紹介】*本情報は2020年1月時点のものです 早川一光(はやかわ・かずてる) 1924年 満州奉天生まれ、愛知県知多郡横須賀町(現東海市)で育つ。 1948年 京都府立医科大学卒業。 1950年 京都西陣に住民出資で設立された白峯診療所所長に就任。 1958年 その後発展した堀川病院の副院長に就任。 1997年 京都府北桑田郡美山町(現南丹市)にて、美山診療所の公設民営化に従事。 1999年 院長、理事長、顧問を歴任後、堀川病院を辞職。 2003年 自宅に「わらじ医者よろず診療所」を開設。 2014年 多発性骨髄腫で人生初入院。その後「畳の上の養生」を開始。 2018年 「畳の上で往生」。享年94歳。 「自分の身体は自分で守る」、「自主・自営・自立」をスローガンに、京都西陣で住民、堀川病院職員や多くの同志とともに地域医療を展開。その運動を「人間総合学」に集約しようとする途中で、悔しがりながら息を引き取る。残される妻幸恵のことを心配しつつ。 2020年2月 娘早川さくらによる『早川一光の「こんなはずじゃなかった」』刊行。

Reviews

  • 地域医療の原点

    著者の早川一光(かずてる)氏はS23年京都府立医大卒業。S25年には(無医地区だった)京都西陣に診療所を創設し往診を始めたというから筋金入りの地域医療、在宅医療実践者である。その後診療所は現在の堀川病院(300床強)に発展するのだが、「ボケを見つめて」という副題のあるこの著作は常に弱い患者の側にある早川氏の真摯な診療姿勢が伝わってきて、いわゆる全人的医療とはなにかを教えてくれる。早川氏は京都の路地の裏々まで往診に、相談に、講演に歩き回る。わらじ医者の面目躍如である。介護保険から、10年。今でこそ痴呆老人への理解、施設、デイケアやヘルパーなど制度的には(不十分なだら)拡充してきたが、昔はそれこそ痴呆老人のいる家は地獄であった。座敷牢あり、嫁姑の確執あり、職人気質あり、貧困あり、それでもどっこい生きてる老人たちのプライドを考えさせられる。早川氏の医師として、人間としての暖かいまなざしと行動力は現在の頭でっかちな研修医達に伝えたい(大学や大病院の現場では決して教えてもらえない)尊いメッセージである。

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