Japanese Literary Awards

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一匙の海: 歌集

Contemporary Tanka Poets Association Award

一匙の海: 歌集

Miharu Yanagisawa

Miharu Yanagisawa's first tanka collection. Centered on the fresh sensibility of a young poet, it shapes observations of the sea, daily life, memory, and language with poise. It became an early representative work connected to both the Contemporary Tanka Newcomer Award and the Contemporary Tanka Poets Association Award.

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Work Information

Like a small spoonful of the sea, the poems crystallize everyday perceptions into tanka.

Published by Honami Shoten. The ISBN and page count of the original edition were confirmed through e-hon, NDL, and Kosho.or.jp. Although a new edition appeared in 2024, the 2011 edition is used here as the award-era bibliographic record.

Book Information

Publisher
本阿弥書店
Published
2011-08-01
Pages
143 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784776808121
ISBN-10
4776808129
Price
5000 JPY
Category
本/文学・評論

詩型への志と野心。柳澤美晴には、短歌の沃野がはっきり見えている−加藤治郎 歌壇賞受賞作「硝子のモビール」を含む310首を収録。繊細にして強靭なことばで織りなす第一歌集! 表紙オブジェ:北辻良央 装丁:松岡史恵

1978年北海道旭川市生まれ。2008年「硝子のモビール」で第19回歌壇賞受賞。

Reviews

  • 著者の表現したい意向が伝わらない作品が多々有ったので状況説明が欲しかった。

    それぞれの作品内容で理解しにくいものが多く、できれば描写または状況開設がもっとあるとよかった。

  • 綺麗な本でした。本も素晴らしかったです。

    綺麗な本を送付頂き感謝しています。楽しく読ませて戴いております。今後とも宜しくお願い致します。

  • 「あとがき、あるいは空の律動」抜粋

    図書館が好きだ。けれど、しばらくいると眩んで、書架の前にしゃがみこんでしまう。図書館に置かれているあまたの書物。書物の数だけ人がおり、その人たちにそれぞれ掛け替えのない人生があり、私に開かれる時を待っている。そこに渦巻く圧倒的な思念に酩酊するからだろう。(木製の書架のつめたい手触り。図書館はいつもほんの少しかび臭く、空気が湿っていて、私は回遊魚のようにさまよっているのだった、少女期から思春期そして今に至るまで)言葉を探すために。 自分だけの言葉を探すために、顔を上げる。うすむらさき色の空の下で。 詩歌の黄昏に立ち会っていると意識したのはいつだったろう。散文が韻律を侵食し、韜晦が叙情を蝕み(切岸に立たされていたのだ、気づかぬ内に)。鳥が撃ち落とされるのを、黙って見ている人がいた。鳥が焼き殺されるのを見て、立ち去る人がいた。鳥が料理されるのを見て、喜び勇んで皿を差しだす人がいた。私は、鳥の羽根を拾って、ペンに仕立てて文字を綴った。鳥の輪郭が失せても、鳥の飛翔法はのこる(修辞で風を切る快感は)。 そんな飛び方は時代遅れだと、だれか言う。時代がそれを求めていないのだと、もっともらしく言う。だが、そう言う声も、鳥の飛翔のうつくしさを否定することはできないのではないか。言葉と真剣に切り結び、定型内部に風を生むことで舞い上がる鳥。私は、うつくしい航法を守りたい。空から見る空の色を知るために、表現の水際に立ち、定型に抗いながら、傷を晒しながら、しかし、毅然と前を向いて私だけの律動を刻みつけたいと思う。 大学四年生だった二〇〇〇年に作歌を始め、二〇〇一年に未来短歌会に入会した。歌集は、二〇〇六年に未来賞を受けた「モノローグ」を巻頭に、三一〇首を編年体で構成した。Ⅰは、二〇〇六年。Ⅱは、二〇〇七年から二〇〇八年。Ⅲは、二〇〇九年から二〇一〇年の作品である。年齢的には、二七歳から三一歳に当たる。この間は、仕事の都合で北海道各地を転々とし、孤独を感じることの多い月日だったが、歌が常に自分の背骨を支えていてくれた。タイトルの『一匙の海』には、孤独を癒してくれた函館の海の青さを重ねている。また、私の歌は大海のひとしずくにしか過ぎないだろうが、たとえ小さな輝きでもだれかの心を照らすことができれば、との願いも込めている。かつて、私が塚本邦雄や浅井健一のあまたの言葉に救われたように。

  • 柳澤 美晴さんの短歌を故本川克幸さんが引用されていたので歌集を拝見

    古書店に軒を借りれば始祖鳥の羽音のような雨のしずけさ 二番目に愛したひとと永遠に暮らすのだろう塩のない海 ウォーターフォールおとこのうそに生じるとささやきふかく蝸牛をなぞる 日々とは循環小数にしてうみにふるあわゆきのごとくきみとであわず 雨の朝どこへも行けるさびしさに傘はちいさく世界を弾く ティースプーン一杯の海ただ一度きみを彼方(あなた)と呼んだ日が光る 生卵るいるい飲み干す父親を水たまりのごとく避けて暮らせり <返歌>ウォーターフォール商売のうそに生じるとその日の仕事その日で済まそ

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