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呪眼連鎖

Kono Mystery ga Sugoi! Grand Award

呪眼連鎖

桂修司

A series of mysterious deaths in a northern prison triggers a story in which modern events overlap with the history of Hokkaido’s Meiji-era development, widening the circle of a curse. It is a richly textured historical-fantasy horror novel.

historical fantasyhorrorprisonHokkaidocurse

Work Information

Deaths bound by chains echo the darkness of the Meiji era.

Winner of the Excellence Award in the sixth “This Mystery Is Amazing!” contest. It layers a prison death mystery over the history of Hokkaido’s development to trace the origin of a curse.

Book Information

Publisher
宝島社
Published
2008-12-03
Pages
375 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784796666831
ISBN-10
4796666834
Price
2310 JPY
Category
本/文学・評論

第6回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作がいよいよ刊行されます。 鎖に繋がれ死んでいった囚人たちの墓――鎖塚の上に建つ刑務所で起きた連続怪死事件。凍てつく極北の地で、平成18年と明治24年がリンクし“呪い”が猛威を振るい始め……。『このミス』大賞初の、伝奇ホラー・サスペンス。荒削りだった魅力を最大限に引き出すため改稿を続け、ついに「大賞受賞作に比肩する傑作!」(茶木則雄氏)と言わしめた話題作です。

Reviews

  • まだ序盤しか読んでないが

    まだ序盤しか読んでないが、驚いたので先行して投稿。 この作品、このミス中(私が読んだ中で)一番描写がうまい。やや堅いが、言い回しや文の流れが非常に滑らか。というか、文章の存在を感じさせないほどイメージが湧く。 チームバチスタは文章的に突っ掛かってしまうが、内容が面白いので押しの強さで読み切れてしまう。4日間の奇跡は、逆に抑揚が無さ過ぎて文章的に詰まらない。(内容は良かった) いやはや、これからどう展開して行くのか、このイメージ喚起力を維持してくれれば最高だ。他のレビューの方の評価も良いみたいだし、期待できる。

  • 秀作ホラーミステリ

    呪いのビデオならぬ呪いの眼…過去の怨念に現代人が苦しむという構成が『リング』に似ています。アイデアは単調ですが内容はかなり練り込まれていますね。オカルト色が少なくミステリ度合いが濃いのも面白い!さすが「このミス」優秀賞なだけあります。まだ荒削りな印象はありますがデビュー作でこれだけ書けるのは大したものです。何より個性を感じさせる作品ですね。

  • 明治時代と現代を往復するストーリー展開がスピーディーな、リング型ホラー

    北海道の過去と現在を行ったり来たりしながら、 ホラーストーリーが進みます。 物語の半分、呪いの起点は、 明治時代の開拓の進む北海道。 囚人を酷使しながら開拓が進みます。 一方、現代。 刑務所で掘り出された木乃伊が、 呪いを蘇らす。 呪いに合理的な解釈を与えたり、 主人公や仲間が限られた時間の中で、 自分たちにかけられた呪いを解こうとするのは、 「リング」と同じテイスト。 明治時代と現代を往復するストーリー展開はスピーディー。 現代の主人公の存在感が希薄。 おそらく呪いを解く中で、 強く成長する姿を描きたかったのだろうが、 そこは物足りない。 もっと主人公の内面を書き込んでもいいかもしれなかった。 エンディングはあさっりしていて、 自分は満足。 「たいぞう」の姿をもっと読みたかったようにも思います。

  • 時期はずれですが、お見逃しなく!

    刑務所の独房から始まった呪い、これはホラー?と思わせる序章。 弁護士、伊崎も、この呪い取りつかれてしまう。 呪いを解く鍵は『タイゾウ』というかつての受刑者らしい。 呪いから逃れるため、伊崎たちは過去を手繰りだす。 北海道開拓の暗黒史、囚人たちの強制労働の様が、ありありと描かれている。 この史実を知らなかったので、とても引き付けられた。 歴史ものは苦手たが、ぐいぐい読み進む。 これだけでも小説として成り立つのではないかと思うぐらいの出来。 それに比べると、現代の伊崎の人物像がぼやけているように感じる。 ほのかな思いを寄せる女性弁護士は必要だったのだろうか? アイヌ文化についても、なかなか面白く、北海道開拓とアイヌの生活の関わり、対立から共生への流れた読み取れた。 作者がプロローグとエピローグで仕掛けたテーマ、そこだけで良かったのに、何度も繰り返しすぎたかも。 くどくなってしまい、エピローグの良さが薄れてしまいます。 あちこち荒は目立ちますが、これからが期待の作家さんだと思います。 巻末の批評通り、この出来であったならば堂々の大賞受賞であったでしょう。 この方も現役のお医者さまだとか、このミスはお医者様がお好き?

  • 奇妙なデビュー作

    宝島といったら、現役医師・海堂尊さんによるチーム・バチスタがベストセラーになっていますよね。後書きによると、これがデビュー作となる桂修司さんも現役の医師らしい。なのに、本作は医療モノではなく、サスペンスホラーなのです。 医師のデビュー作なのにホラー? 新しいモノ好きな私はつい買ってしまいました。 結果は期待以上でした。 文章はちょっと硬いですが、読み進めるうちに慣れてきます。実際にあったという北海道開拓の暗黒史からアイヌの伝説、不滅のミイラにまで至るスケールの大きい物語で、読者を飽きさせません。何とも言いようのない満足感でした。 妙に気になるデビュー作です。

  • 歴史ホラーの秀作

    北海道の開拓史を背景にしたホラーというアイデアは素晴らしいと思う。歴史の中に埋もれた人々に光を当てることは、歴史小説の大きな仕事の1つだろう。しかし、ホラー小説として描いたことで、かえって力強いテーマになったとも言える。 長い歴史の中には無数の悲劇があり、無念な思いで世を去った無数の人々がいたはずだ。そのような人々の人生を描くには、呪というような形がふさわしいかもしれない。 ただし、身に迫るような恐ろしさはこの小説にはない。だから読みやすいとも言えるが、私としては、追いつめられるような怖さも期待していた。

  • 完成度の高いホラーミステリー?

    どこかというか、そのものというかリングによく似た設定です。 北海道開拓史については詳しく調べ作品によく咀嚼されています。 主人公の心理と行動に若干の違和感はありましたが新人なので仕方ないでしょう。

  • あれ?

    元々、時代物やホラーは、あまり興味がありませんでした。でも、たまたまプロローグを読んでみたら・・・続きが気になって、購入してしまいました。網走刑務所を観光したことはあったけど、こんなに北海道で暗い歴史があったとは驚きです。 それぞれの登場人物の背景が、なかなか面白く、考えさせられました。 話の内容も自分が想像していたのとは違って、予想もしない展開に驚きです。特に明治編は歴史物が苦手だったはずなのに、一気に読んでしまいました。

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