幸福な遊戯
幸福な遊戯 is a literary work by 角田光代. It presents character, atmosphere, and social context through fiction or criticism.
Work Information
幸福な遊戯 is an important work for reading 角田光代's expression in the context of 海燕新人文学賞.
幸福な遊戯 is a literary work by 角田光代. It presents character, atmosphere, and social context through fiction or criticism.
Book Information
- Publisher
- ベネッセコーポレーション
- Published
- 1991-09-01
- Pages
- 219 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784828823959
- ISBN-10
- 4828823956
- Price
- 737 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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Reviews
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不安定な物語
恋人でもない、家族でもない3人の共同生活、主人公にとって居心地のいい空間、表題作「幸福な遊戯」 20年以上前の作品のせいか、最近の角田作品ほど心に響くものはなかったし、わかりにくかった。 もしかしたら読み手の状況で感じ方が変わる作品なのかもしれない。
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淡くてもろい理想的関係
うまい! 他者には理解されない3人の関係。 理想的だけど、いつかは離れないといけない。 そんな関係がうまく描かれていたと思う。 居心地の良い場所から、 ある人は仕事を ある人は愛を とって離れていく。 主人公は3人の理想的な関係 それ自体が目的となっていたのに 最終的に取り残されることとなる。 切ない
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現代女流文学の代表
現代の女流文学は予感の表現だと思っているのですが、そういう意味でこの人の小説は現代女流文学の代表といっても過言ではないと思います。悲しいことが起こる前の束の間の幸福を描かせてこの人の右に出る人はいなきのでは。素晴らしかったです。
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よく理解できないまま・・・
最後まで読みきってしまった、不思議な感覚の残る作品でしたです。
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雰囲気を読むか、中身を読むか。
純文学小説として収録されている作品はどれもその「におい」を持っている。 光代さんらしい言葉と空間がある。 そういったまさに「純文学」という小説を読みたい方にはオススメ。 しかしながら掴み所がないのも事実なので ラノベのように、「テンポ」がよく「明確」な話が好きなタイプには「いったい、何がいいたいのだ」とイライラさせる面もあるかもしれない。 デビュー作とあって、まだ戸惑いのある不安定な文章ともいえる。 角田光代のファンとしては、こんな時代の角田光代を読んでおいても損ではない。
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2編はちょっと...
幸福な遊戯こそ、普通って感じですが、2編目はなんでしょうね、ちょっとひどいですね。 家族に突きつけられた現実や心理を描きたいのでしょうが、 父や主人公の本心がまったく見えない。 最後は、ほとんどなにも語らない爺さんと一緒に××××って、これなんですかね。 すべてを知った上で、寛容な婆さんの件がこれじゃ台無しでは? 3編目はまだ読んでないのですが、どうしたものか...
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デビュー作!
幸福な遊戯と銭湯はまあまあ良かったです。無愁天使はいまひとつ。ですが、デビュー作の為、爪が甘い部分があると思います。3つとも中途半端な感じの内容だったとも受け取れます。万人受けするテーマは良いと思いましたね。
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◆男二人と女一人の奇妙な同居生活を描く
早大文学部卒の角田光代は、もともとジュニア小説を手掛けていて、異なる筆名でコバルト新人賞の受賞歴もある。さすがだと思うのは、直木賞作家となった今も、ティーンを対象にした当時の、新鮮で瑞々しい感性が失われていないということだ。 デビュー作である『幸福な遊戯』は、既成の男女のあり方に囚われない、不思議な関係を綴った短編小説である。男二人と女一人の奇妙な同居生活から生じる、友情や恋愛とも異質の感情に翻弄される人間模様。 思うに、主人公・サトコのあまり恵まれなかった家庭環境に原因があるようだ。人は結局のところ、親から無償の愛を与えられて初めて自分も同じように誰かを愛することが出来る生きものなのだ。とすると、ろくに親の愛情を知らないで育った者は、人の愛し方も知らない、ということになってしまう。全てが全て、それにはあてはまらないだろうけど、少なくてもこの作品の主人公は、そういうタイプみたいだ。 親から与えられることのなかった家族愛みたいなものと、好きな男の子に対する恋心と、平和的な友情を全部ごちゃまぜにして、同居人のハルオや立人にそういう感情を押し付け、あるいは求めてしまったのだ。 印象的なのは、サトコにとって唯一信頼のできる家族である姉(すでに他家へ嫁いでいる)のセリフだ。 「人が持って生まれた運命の糸って、生まれた時からぐちゃぐちゃによじれているんだと思うの。だけどそれは、成長していくうちに、自分の手で真直ぐにできるもんなのよ。ほら、毛糸が絡まった時と同じ、焦らずいらつかず、丁寧にだまをほぐして、自分の糸を真直ぐ伸ばしていくの」 余談だが私自身、過去には様々な苦しいこと辛いことがあった。それはもう、他人様には易々とは言えないほどのことだ。でも不思議にも、目には見えないいろんな力によって助けられ、一つ一つクリアして来た。そのことで、明日を生きる自分に自信を持つことができ、今の自分を好きになることができた。 「成長していくうちに、自分の手で真直ぐにできる」ということは、実は、こういうことなのでは?と思うのだ。 20年前に『幸福な遊戯』を読んだ時、なんの感想も持たなかった私が、今はこうしてしみじみと再読できる余裕を持ち合わせている。人が唯一神から平等に与えられたものは、この時間という優しい経過なのだと思った。