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戦鬼 ―イクサオニ―

Fantasia Grand Award

戦鬼 ―イクサオニ―

Tsukasa Kawaguchi

鬼子草子(きしぞうし)〜人と神と妖と〜 by 川口士 is introduced as a work shaped by ライトノベル, 和風ファンタジー. It presents its subject through a focused literary voice and is connected with the prize history of the work.

ライトノベル和風ファンタジー復讐

Work Information

A concise entry point into 鬼子草子(きしぞうし)〜人と神と妖と〜, where the work's central mood and conflict come forward.

鬼子草子(きしぞうし)〜人と神と妖と〜 is presented here as a literary work by 川口士. The description reflects confirmed publication and award information, while avoiding unsupported claims where the available sources are limited.

Review Summaries

  • Readers and commentators tend to value the work's distinctive premise and tone, while some responses point to the demands created by its style and subject matter.

Book Information

Publisher
富士見書房
Published
2006-09-20
Pages
311 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784829118658
ISBN-10
4829118652
Price
362 JPY
Category
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

第十八回ファンタジア長編小説大賞、大賞作品! 鬼と人間が共存していた村。そこを突如人間たちが襲う。そして17歳の鬼の少年・温羅は捕らえられ、彼の父の首は都に晒される。復讐に心を燃やす少年・温羅と人間の少女の旅の物語。ファンタジア大賞、大賞作品!

Reviews

  • 「桃太郎」裏バージョン

    『童の神』を読んでから、そういや鬼テーマではあれが面白かったなー、と再読。 垂仁天皇(11代)の世だから、設定は3~4世紀頃? 桃太郎の鬼退治をその元ネタの吉備津彦の温羅征伐に接続し、善悪を逆転させてみせるという「桃太郎」裏バージョン。犬・猿・雉は瘴気にあてられた妖だし、桃太郎ならぬ桃生の正体はびっくり仰天! 日本神話と古代史がきれいに繋がったのであります。 主要登場人物は鬼も人も中津国(大和朝廷)から虐げられる立場で、平安時代という設定に違和感があった『童の神』よりもこちらの方が収まりはよし。 最後の戦いがとても長く、二転三転、温羅の雷神化+梓の術+神剣+神鏡でもまだ持ちこたえている桃生に「こいつをどうやってやっつけるんだ?」と不安になった矢先にまさかあんな最期なんて……まあ伏線はあったけど……

  • 大賞受賞作だが

    第18回ファンタジア長編小説大賞受賞作ということで手に取った。 この賞もまた、大賞が出にくいということで有名である。 事実、前回出たときは八年ぶり、今回も四年ぶりだ。 しかし、前回の受賞作「12月のベロニカ」と同列に語るのは正直厳しいと言わざるを得ない。 上手くまとまっているとは思うが、前回と同様の驚きや感動が得られる作品ではない。 どこかで見たことがあるような物語で、新鮮さも特に感じられない。 大賞受賞作という看板で手に取った場合、がっかりしてしまう方も多いのではないだろうか。

  • まずまず

    本書は第十八回ファンタジア長編小説大賞、大賞受賞作品です。 鬼を主人公にした桃太郎を基にして、古代大和朝廷を絡ませた感じです。 内容的にはよくまとまっていると思います。 世界観は、鬼と神様が出てきて、薄幸なかわいいヒロイン(ちと幼すぎるが)と、私としては好きな世界観なのですが、いまいちインパクトが薄かったかな? これは登場人物の人物像、特に最後の大ボスについて、描ききれていなかったからだと思います。 物語に登場する神様もいまひとつですし、又、主人公についても、もう少し深く葛藤してくれたほうが、深みが出たかとも思われます。 どうも、一冊にまとめようとしすぎて、うまくまとまってはいるのだけれども、躍動感がいまひとつってな感じでした。 それなりには面白いと思うので、作者の次回作に期待という所でしょう。

  • 復讐心とそれを癒す心

    父親である鬼の頭領を桃生という人間と犬猿雉に殺され、自身も捕えられた温羅は、人間を激しく憎んでいる。しかし、牢で生活するうち、自分の食べる分を減らし、邑のものから虐められても、温羅に食事を差し入れてくれた巫女の少女、梓には恩を感じていた。そんなある日、彼が捕えられている邑を、中津国に反逆した桃生の配下である犬が襲う。 何とか撃退したものの、中津国の神宝のうち二つを桃生に奪われ、それを取り返す旅をすることになった温羅と梓、そして役人の川楊智也。旅をするうちに、温羅の中で忘れられていた過去の記憶がよみがえってくるのだった。 時代的には垂仁天皇の頃。日本書紀の記録や吉備津彦命による鬼退治の伝承をベースに、父を殺され復讐を志す鬼と、その心を癒す少女の交流を描いている。 さまざまな伝承の要素を入れようとして、いささか消化不良気味になっている設定がある気もするが、二人の交流が微笑ましいので問題ない。でも、型にハマったものなので、続編は書きにくいかも。 作者としては、本来はこういう、まつろわぬものの物語が好きなのかな?

  • 巫女さんもいますよ。お子様ですが

    『戦鬼 ―イクサオニ―』です。神話と歴史が渾然一体な感じの古代日本が舞台の、ツンデレヒーローである鬼の復讐譚です。 実は秘かに文章のレベルが高いように感じました。日本語の特色である主語の省略を上手く使っていて、すっきりした文章になっています。それでいて行動の主体を読み間違えることもありません。シリアスな展開の中にとぼけた軽さもあります。 仲間との心の交流や戦闘シーンなどの描写も良いです。犬、猿、雉という中ボスを経てラスボスと戦うという展開も良いです。 全体的に高いレベルでうまくまとまっていて、これといった欠点は見当たりません。 ただ、ハイレベルで完成度の高い作品というのは、『紅牙のルビーウルフ』『約束の柱、落日の女王』あたりにも言えそうなことですが、目立った欠点が無い代わりに、アクの強さ、インパクトの強さも無いんですよね。その辺が、昨今のインパクト主義のラノベに馴染んだ読者には物足りなく感じるかもしれません。 初回限定リバーシブルカバーに描かれている桃生のイラストがちょっとかっこいいです。 これといった欠点が無いので、☆5です。

  • 次回作に期待

    話自体は手堅くまとまっていて、それなりに読ませる力はあります。ただ、視点のバラつきや後半の唐突な展開が気になりました。これで「大賞」というのはちょっと……。 作者の次回作(これの続編ではなく)に期待したいです。

  • 犬夜叉風味の桃太郎

    たとえるならば、アニメ「犬夜叉」のような雰囲気で語る、敵側からの視点の桃太郎。 もちろん主人公は「鬼」の側であり、そのような設定上、桃太郎はダークサイドに位置する。 この作品の評価すべきは、やはり読みやすさだろう。 深い設定ながら、それを感じさせないテンポのよさ、続きをぐいぐいと読ませたくなる文章力は、さすがに大賞を取っただけのものを感じさせる。 ただ、インパクトと言う点では、準優勝作品「太陽戦士サンササン」にはかなり劣る。 元の題材が有名なこと(桃太郎のアレンジは割と思いつきやすい題材)、キャラクターの性格的配分が「犬夜叉」に酷似していること、謎解き要素が弱く、話の先が読めてしまうことなど。 そのため、ラスト近くなるとさすがにマンネリ化してくる。 もう少しストーリーに意外性を持たせ、他のアニメにない新たなキャラクター個性を生み出せれば、おそらく一流のファンタジー小説となるだろう。 この作者の次の作品に期待する。

  • 文字通り『戦う鬼』のお話

    イザナミやイザナギの日本神話をベースに構築された古代日本。国が素戔嗚や大国主神を奉っている時代、ある一つの邑(むら)が狗(いぬ)の大群に襲われ、神宝である剣と鏡を奪われてしまう。そんな中で囚われの身の鬼、温羅(うら)は神宝を取り戻す旅にかりだされることになる……。 温羅は鬼なのに妖術を使えず爪や剣でぶった切っていき、巫女の梓は幼いながら御稜威(みいつ)を操り悪霊退散、下級役人である川楊はあたふたと逃げ惑っている、という感じで結構楽しく読むことができました。話の運び方自体は典型的でありつつも語句の選定や設定の説明などを丁寧にしているので、それがこの作品の特色としてきちんと反映されていると思います。 それにしても、十分楽しめたと思うのですがやはりどこかでみたという感覚がぬぐえきれずにいます。王道である以上付きまとう感覚と諦めていましたが、やはりその域を脱してほしかったかな。ともあれこれは王道の中の良作。『大賞』をとったことには納得できます。

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