Japanese Literary Awards

← Back to awarded works
竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

Yu Literary Award

竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

松下麻理緒

Beginning with strange events around a mysterious stone, the story follows shifting ties between a girl and the people around her. Later published as Ryuuganseki to Tadanaranu Musume, it mixes the uncanny with human feeling.

memoryrelationshipsaward-recognized work

Work Information

竜岩石 is an award-recognized 小説 by 勝山海百合.

Beginning with strange events around a mysterious stone, the story follows shifting ties between a girl and the people around her. Later published as Ryuuganseki to Tadanaranu Musume, it mixes the uncanny with human feeling. As an award-recognized work, it shows the writer's concerns and characteristic mode of expression.

Review Summaries

  • Responses tend to focus on the way the subject is handled and on the texture of the prose. Reactions vary with the form, but the award record shows that the work left a strong impression.

Book Information

Publisher
メディアファクトリー
Published
2008-08-21
Pages
259 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784840124140
ISBN-10
4840124140
Price
92 JPY
Category
本/文学・評論

京極夏彦氏、祝着! 中国志怪小説風の怪しい話20話。 第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞受賞作の文庫化。壁からぬっと出て来た魚の正体は大富豪の娘?怪しいアジアン怪談20作。 大富豪・李大人の屋敷で働くことになった少年・李衛は、白家へ大事な書物を借りてくるというお遣いに出る。雨が降っているわけでもないのに、着ている物が濡れて重くなる。路地には蟹の鋏で首を挟まれた猫、人気のいない白家では壁から一抱えもある魚が泳ぎ出て来て仰天。果たしてその魚は、白家のお嬢様? 炊飯器でご飯がたけないのは、地下の井戸と関係が! 日本を始め、韓国、中国やラオスなど、アジアの民話や奇妙な話をベースにした不思議な味わいの怪談集。中国志怪風の新たな書き手として京極夏彦氏をはじめとする審査員の先生方が大絶賛。文庫化デビューとなった。解説は東雅夫氏。

岩手県出身。SF同人誌『ボレアス』にて作品を発表し続け、2006年「軍馬の帰還」(『てのひら怪談』ポプラ文庫に所収)で第4回bk1怪談大賞を受賞。「竜岩石」で、第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞を受賞。中国志怪風小説の新たな書き手として京極夏彦氏を始め選考委員が感嘆。

Reviews

  • 掌編小説の書き手がプロデビュー

    『竜岩石とただならぬ娘』です。 表題作である第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞受賞作の『竜岩石』と、もう一つの表題作である『ただならぬ娘』など20作からなる掌編、短編集です。 作者は以前から掌編のコンテストで実績があった方のようです。 長編小説というのは多数出版されていますが、最近は短編集というのはあまり多くなく、掌編というのは更に少なくて、ほとんど見かけることもありませんので、掌編の書き手が脚光を浴びるのは斬新でいいのではないでしょうか。 中国志怪風ということで、いずれの作品も質が高く、まるで昔からあったものであるかのようです。 ホラー、というには恐怖感は大きくないかもしれませんが、「怪談」つまりあやしい不思議な話としては、短編、掌編という形式ならではのキレも活かされていて、良かったように思います。 中国ものだけではなく、現代日本を舞台にした話もあります。いずれの作品にも、巻末解説にあるようにアジアンテイストがあって、一冊の本として統一感を持たせてありました。 作者の今後の活躍に期待したいです。

  • 中国の古典に造詣の深い方なのでしょう

    しかし、これって怪談なんですかね? どうもその辺りがいまいちピンときませんでした。 短編がたくさん詰め込まれていて色んな話が楽しめるとは思います。

  • 古典的で新しい

    20の話の入った短編集。 あの、これ新作なんですか?って聞きたいくらい、古典的で味のある文章と個性的なお話。中国の昔の話を訳したんじゃないかって感じです。 とても21世紀の新人作家の本とは思えないくらい情緒があります。 わくわくする冒険譚から切ない話まで本当にいろいろなお話があって楽しめます。 純文学が好きな人にもオススメの一冊です。

  • どこか懐かしい「志怪」の世界

    「幽」怪談文学賞短編部門の優秀作「竜岩石」他、中国を舞台にした「志怪」ものを中心とした短編集。 「聊斎志異」を代表とする中国の「志怪」小説のファンは多いだろう。妖異が身近にあり、人々もそれを受け入れて暮らしているその世界はどこか懐かしい。感情描写を極力避けたこの作者のサラリとした書きっぷりもいい。とりわけ余韻のあるラストはどの作品も共通しておりストーリーテラーとしての作者の巧さが現われている。 作者の今後の展開に期待したい。

Related Literary Awards