終わりなき漱石
A major study that rereads Natsume Soseki as a whole, including not only his novels but also his haiku, Chinese poetry, and Literary Theory. Built on years of earlier Soseki scholarship, it was extensively revised into a single culminating work.
Work Information
A long, sustained rereading of Soseki's whole literary world.
A culminating work of Soseki criticism by Kamiyama Mutsumi, published by Genki Shobo. Building on four earlier books, it rereads all of Soseki's work through a unified motif and forms a 1,056-page critical study.
Review Summaries
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It is valued as a culmination that widens the reach of Soseki studies by moving across novels, haiku, Chinese poetry, and theoretical writing.
Book Information
- Publisher
- 幻戯書房
- Published
- 2019-10-26
- Pages
- 1056 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784864881791
- ISBN-10
- 4864881790
- Price
- 11000 JPY
- Category
- 本/文学・評論
生成、深化、そして再帰へ。 著者がデビュー以来長年書き継いできた『夏目漱石論―序説』(1980)、『「それから」から「明暗」へ』(1982)、『夏目漱石は思想家である』(2007)、『漱石の俳句・漢詩』(2011)の四冊をベースに、新たに一貫したモティーフのもと読み直し、大幅改稿のうえ論じ直した、神山漱石論の現時点での集大成となる超大作。 小説のみならず、俳句・漢詩さらに『文学論』も含めた、夏目漱石の文学と思想――その全体像を読み解く試み。
1947年1月、岩手県生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒。文芸評論家。2011年『小林秀雄の昭和』で第2回鮎川信夫賞を受賞。その他の著書に『吉本隆明論考』『思考を鍛える論文入門』『読む力・考える力のレッスン』『二十一世紀の戦争』『大審問官の政治学』『希望のエートス 3・11以後』『サクリファイス』など多数。幻戯書房刊に『日本国憲法と本土決戦 神山睦美評論集』がある。
Reviews
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漱石の詩魂
これまでになかった漱石論であり、これまであった漱石論の中で最上位におかれるような論といえる。小説家漱石の作品には、詩人としての漱石の詩魂が影を落としているという観点から、1000ページにわたって論じられるその内容は、読者を少しも飽きささせることなく、どこまでも引き込んでいく。第22回小野十三郎賞(詩評論書部門)を受賞したが、主催者の以下のような選評は、本書の魅力を言いえている。 神山さんの『終わりなき漱石』は千ページ以上の漱石論で、中でも、作家の「生成」を辿る冒頭部分と「再帰」を意味づける巻末部分に、すぐれた詩論的アプローチが見られ、全体として「漱石の詩学」が縦横に論じられており、日本近代文学を根底から再考すべき問題が提起されている点が高く評価されました。