今池電波聖ゴミマリア
今池電波聖ゴミマリア is a work by 町井登志夫 recognized by the 小松左京賞. It is introduced here as the prize-winning work itself, with the available publication data checked against Japanese bibliographic sources.
Work Information
今池電波聖ゴミマリア brought wider attention to 町井登志夫's writing through its prize recognition.
今池電波聖ゴミマリア is a work by 町井登志夫 recognized by the 小松左京賞. It is introduced here as the prize-winning work itself, with the available publication data checked against Japanese bibliographic sources. A Japanese book edition or collected volume can be identified, so the identifiers refer to the work as published in book form.
Review Summaries
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The publication form and prize history position the work as a clear expression of the author's range. In shorter forms, its compressed language stands out; in fiction and nonfiction, the appeal lies in how directly it approaches its subject.
Book Information
- Publisher
- 角川春樹事務所
- Published
- 2001-11-01
- Pages
- 404 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784894569324
- ISBN-10
- 4894569329
- Price
- 765 JPY
- Category
- 本/文学・評論
第2回(2001年) 小松左京賞受賞
Reviews
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「触発され…」はあくまで執筆動機なのでは…と。
『建国すらされなかった幸福の国に、エクソダスれなかった人々』に降りかかる全人類的災厄が、Vシネマや未公開香港映画(→低予算・短時間仕上げゆえか、リアルな撮影感&ふっきれた緊迫感が魅力)的スピードにて表現されていると思います。ただし、一気呵成読みは厳禁。食欲減退が危惧されます。
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なんとも
吉川良太郎氏の世界観と似ている気がする。装丁に惹かれたが、内容はイマイチ。氏は「バトル・ロワイアル」に触発されたらしいが、少しパンチが足りなさ過ぎた。次回作に期待したい。
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絶望しながらも生きていこうとする若者の物語
2025年、国庫は破綻し、日本社会は崩壊の兆しが。老人ばかりになり、道端には、捨てられた老人の遺体がころがる。 ゴミだらけの街、殺しあう高校生・・。そんなくらい世界で、それぞれ絶望的を抱きながら生きていこうとする高校生達を描きます。 そんな若者が国家がからむ陰謀に巻き込まれ・・。 その陰謀の正体は、そして、若者たちの運命は? 生きていこうとする高校生たちの姿がいじらしく、また結果が気になって、最後まで一気に読みました。そう遠くない未来の社会、経済、政治など、実現してもおかしくないような出来です。賞をとっただけあり、読み応え、面白さ十分です。
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「ありえたかもしれない/ありえるかもしれない」可能性を酷薄に描いた力作
「きっとみんな怖いのよ。怖過ぎて物語にできないのよ。世界が完全に壊れきるまで一つ一つすこしずつ何かを失って、それでも生き続けなければならないなんて。やりきれない。」(331ページより) 倫理・道徳は、人間が最初から持ち合わせているものなのか。 「人として生まれた以上、最低限の倫理道徳ってあるじゃん?」と大半の人々&性善説を支持する人々は考えるかもしれませんが、しかし「バトル・ロワイヤル」に触発され描かれた本作はそれを否定します。 ゴミに塗れた街はホームレスに溢れ、子ども達は学校で暴力と財力とで幼稚な権力社会を築き、流産さえ子供たちの手で行われる。政府はすっかり死に体で、テレビ番組はスポンサーの広告で満ち、一部の特権階級の経済トレードによって国は財政を動かしている――。 「今池電波聖ゴミマリア」で描かれる世界は暗く、また登場人物達の倫理の低さ、そのトレーニングの足りないAIのような淡白な言動には嫌悪感を抱かずにはいられませんが、しかし本作を笑い飛ばすことは出来ません。冷笑しようにも「今」の日本と符合するものがあまりにも多すぎるからです。 この物語は終章においてもまったく事態は解決していません。投げっぱなしもいいところです。物語としての責任、カタルシス、そうした点から評価するとしたら「下」もいいところかもしれません。にも関わらず、この作品に人の心を打つ所があるとするならば、それは今の現実がとりえたかもしれない可能性/とりえるかもしれない可能性を見事につかんでいる所にあると思います。 もし政府が『中絶禁止法』なんてものを採択したとしたら……、経済的な悪手を打ち続けたら……、いくつもある選択肢の悪いもの、悪いものを選び続けた結果、訪れる将来が本作であったとしてもおかしくないのではないか。……そんな説得力を秘めた「IF(もしも)」の物語であると感じました。
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しかしやっぱ行き着く先は、暴力・金・女なんすねぇー
一応そんなに先ではない未来だが、実際にあんな世の中になることはないだろうが有りえなくはない世界で怖い。 政府は仕事を放棄し、ゴミ収集がストップし、街中ゴミに受けつくされている。なにもかもがストップした世界。 ホームレスが大勢いて、暴力が支配している世の中。学校の中でも殺し合い、リンチなど日常茶飯事、派閥もあり常に戦争が起きているから、腕力やお金だけが身を守れるような世界。 男は暴力に怯え、女は強姦に怯えているようなそんな世の中。 どうやっても幸せになる糸口さえない。 しかしやっぱ行き着く先は、暴力・金・女なんすねぇー 小学生でも女なら男つくって出て行くよーな世界です。恐ろしいわ。 この世界専用の言葉もあるが、それもそれがイイカンジを出しており、さらにうっとうしくない。 数年後とはいかなくても、数百年後、間違った方向に世界がいけばこうなってもおかしくはないね。 その中でもなんとかこそこそ上手く立ち回ろうとはしている主人公は、とくに力もなく夢もない一人の若者。それは最後まで変わらないが、なんとかしたいという気持ちはいつも持っている。なんとか幸せに生きたいけどそうしたらいいのかわからない… 話は細かく分かれていてテンポもよく非常に読みやすい。 世界観に嫌悪感をもってしまう人は辛いだろうけど、誰でもさくっと読めそうです。 最初の場面が女の子のお腹を蹴って無理矢理堕胎させるところからはじまるんで、そこでああダメだと思ったらやめたほうがいいでしょう。 私は図書館でたまたま見つけて、そこ読んで借りることを決めましたけどね(笑)。 作者が「バトル・ロワイアル」に刺激されただけあって内容は消して穏やかじゃないけど、久しぶりに先が気になる小説だったなー。 主人公よりも、サブキャラの白石や真紀、マリアなどのキャラがよかった。 無意味に大勢でてくることもなかったし。 ラストはあれ?というカンジでもあったけど特に不満はないかなー ドラマチックに終わったら最後になんでキレイにしめるんだよ…と不満になったと思います。 ただあのおっちゃんの喋り口調が非常に浮いていたんで、ふつーんしいてほしかったです。 アニメ化したらいけるんじゃない?