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つながる沖縄近現代史: 沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム

Okinawa Bookstore Grand Prize

つながる沖縄近現代史: 沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム

前田勇樹

An introductory book coedited by Yuki Maeda, Kei Konagura, and Michihiro Akiyama that rereads Okinawa's modern and contemporary history through its links to world and Japanese history. Fifteen chapters and twenty columns organize perspectives for thinking about issues facing Okinawan society.

Okinawamodern historyintroductory guidehistorycolumns

Work Information

A guide to rereading Okinawa's modern history as a way to think about the present.

A winner of the Okinawa division excellent prize at the 8th Okinawa Shoten Award. It reframes Okinawa at the 50-year mark since reversion, neither as a textbook nor as a trivia book, and lays out key issues for thinking about contemporary Okinawan society in accessible language grounded in research and historical sources.

Review Summaries

  • Readers value the book for helping them grasp Okinawa's modern history as a whole. Its chapter-and-column structure is seen as well organized and as opening specialized material to a broad audience.

Book Information

Publisher
ボーダーインク
Published
2021-11-25
Pages
232 pages
Language
日本語
Size
21 x 1.5 x 14.8 cm
ISBN-13
9784899824169
ISBN-10
4899824165
Price
1700 JPY
Category
本/ノンフィクション/歴史・地理・旅行記/歴史/日本史

気鋭の若手研究者たちがまったく新しい視点で沖縄の歴史をつなぐ待望の「入門書」。この本は「教科書」でも、歴史のトリビアを寄せ集めた「歴史ネタ本」でも、専門用語と古文書だらけの「専門書」でもない。世界史や日本史とのつながりを意識し、現代の沖縄社会の課題に向き合う上で必須と思うテーマを選び、最新の研究成果を踏まえ、史料に基づき、時代の流れに沿って配置した沖縄近現代史の「入門書」である。執筆者は本章とコラム併せて総勢25名。復帰50年を迎える今だからこそ知りたい沖縄の歴史。

琉球沖縄史 琉球大学附属図書館一般職員 歴史社会学(沖縄近現代史) 名桜大学、沖縄県立看護大学等 非常勤講師 社会学、沖縄戦後史、平和研究 沖縄国際大学総合文化学部准教授

Reviews

  • 日本史の教科書でもほとんど触れられていない沖縄の近現代史を分かりやすく説明

    コラムも含めて、25人の研究者による分担執筆によって琉球処分以後の沖縄の歴史について様々な角度から光を当てて説明していました。沖縄の通史ですが、コラム欄も含めて、多方面から沖縄を知ることが出来、初学者でも抵抗なく理解できるような配慮がなされていました。 最初に「ペリーが琉球にやってきた時代」も世界史の広東やアメリカの東アジア進出の意図をくみ取ると興味深い出来事でした。アメリカが海にフロンティアを求めた(136p)わけです。 そのペリーがやってきた経緯も解説があり、「琉球王府は架空の役職である『総理官』を通して条約交渉を行った。(22p)」と書かれてありました。異国船に対して国家を守るパフォーマンスとしての強かさも伺えました。 「1870年代、日本の国境画定過程と沖縄県(31p)」に示されるように、清との国境画定の大切さが伝わってきます。尖閣諸島も含めて、国境の画定の経緯も理解できました。 黒糖栽培のお蔭で沸き立った砂糖バブルとその後の暴落、食糧危機を迎えてのソテツ地獄、過酷な環境の中で海外へ移民に出かけたエピソード(44p)など、沖縄の歴史の厳しさが伝わってきます。 悲惨だった沖縄戦、そしてアメリカ統治と沖縄復帰の流れもしっかりと知っておくべきことでしょう。屋良朝苗さん(175p)の懐かしいエピソードと写真にも出会えました。分かりやすく体系的に沖縄の歴史を学べる啓蒙書でした。数多のエピソードを知ることで、沖縄と日本との関係性などを知ることができました。

  • 本書から学問に目覚める学生が必ず出てくるでしょう

    タイトルを見た時は「また教科書的な本か」と思っていましたが、全く違うものでした。 歴史の本というより歴史社会学の要素が強く、歴史を見る目を養ってくれる素晴らしい本です。 第一部では琉球人への眼差しが変容する過程を示しています。 また170年前の米軍人による女性暴行事件が「不可視化」されたという記述は、発生した事象に対しどのような力学が働いたのかという視点を提供してくれます。 従来の年号と事象を暗記してテストで点数を上げるというだけの歴史に「くたびれた」高校生が大学生になって本書を手にしたら、一気に開眼する可能性がありますね。 48頁の「歴史を学ぶことは、主観的な物事のとらえ方を相対化することでもある」というのは歴史学の入口に立つ人が肝に銘じるべきことですね。ただ、ソテツとイモは「遅れた」というよりも不味いから忌避された要素が強いと思いますね。それは沖縄戦の住民証言から得た私の視点に過ぎませんが。 歴史を見る目が肥えてくると、82頁にある「人為性に気づかされる」という視点を獲得できるまでに昇華されるので、本書を読んだ学生さんの中からそうなる人が必ず輩出されるでしょう。 99頁で外国帰りの子どもが監視対象とされた話がありますが、同様に、帰国した小学生が監視された話は「松籟 楚邊校跡石碑建立記念(楚邊小学校同窓会、2009)」86頁にもありました。 102頁の戦争前後に沖縄で暮らした朝鮮半島出身者の話がありますが、1939年に一中附近で古金コーヤーしていた方がいます。それは「養秀百年(養秀同窓会)1980」418頁にあるのですが、この仕事が朝鮮半島出身者が大半であった可能性を示唆する証言です。 103頁のスパイ取締りが「日本軍によって初めてもたらされたものではないことがわかる」とありますが、確かにその通りです。ここの部分に戦前に防諜活動が沖縄で盛んに行われていた事実を挿入すると更にわかりやすくなるでしょう。 157頁に50年代に農業従事者数が増加傾向であった事と、失業率が2%を超えていない事から、都市部や基地周辺労働者と農村地域との密接なつながりを指摘しているのは流石です。このような慧眼を持つまでに到達したいと思わせてくれる内容なので、本書で学んだ学生さんの中から近い将来、期待の新人が誕生するでしょう。 205頁の写真は1979年ではありません。その当時の車でないからです。1990年頃と思われます。本土の写真なら1986年頃の風景ですが、30年前の沖縄は本土より車齢が4、5年位古かったので90年頃と推測されます。こんな些末な指摘をすると「おわりに」にあるとおり「有効でない」と弾き飛ばされてしまいますが、最近は沖縄の車の古さを感じなくなったので、気になったのです。

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