Juvenile Literature Newcomer Award
星空点呼 折りたたみ傘を探して
星空点呼 折りたたみ傘を探して is a work by 嘉成晴香, recorded here as a 受賞 selection. The entry summarizes the award context and bibliographic findings in a form suitable for a work profile.
Work Information
A concise profile of 星空点呼 折りたたみ傘を探して by 嘉成晴香, including award and bibliographic context.
Bibliographic identifiers were checked with priority for 星空点呼 折りたたみ傘を探して by 嘉成晴香. The description is based on the award record and available bibliographic evidence; magazine or award-page identifiers are not reused as book identifiers.
Review Summaries
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The work is approached through its award record and bibliographic identity. This profile emphasizes the reliability of the work-level record and award context rather than numerical reader response.
Book Information
- Publisher
- 朝日学生新聞社
- Published
- 2013-11-16
- Pages
- 208 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 15.3 x 1.8 x 21.6 cm
- ISBN-13
- 9784907150150
- ISBN-10
- 4907150156
- Price
- 1100 JPY
- Category
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
読者の共感をよんだ朝日小学生 新聞の連載小説が待望の単行本に 第4回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作 第43回児童文芸新人賞受賞作 いじめに悩む小学生や引きこもりの若者らが夢を見つけて前に進んでいく物語。子ネコを助けようとして亡くなった少年が、かつての友だちや子どもたちを励まし、立ち直らせます。
嘉成晴香(かなり・はるか) 1987年4月、和歌山市生まれ。中学2年生のとき、詩集『会いたくなったら いつでも会える』(文芸社)を出版。日本語学校講師をつとめながら、執筆活動を続けている。大阪市在住。本作で第4回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞する。
Reviews
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仲間と見つける本当の自分
20歳、大人になったばかりの高志は飛ばされた傘を見つけるために、隣に引っ越してきた5年生の美咲と森に迷い込む。電車が通過する音とともに、周囲の景色は一変する・・・。ファンタジーの世界に入ったように見えるが、テーマは苦しみを乗り越え、本来の自分を見つけて生きていくことの大切さだ。 物語は現実の生の世界と、もう1つの生が住むファンタジーの世界とを行き来する。 高志は幼なじみが高校を中退して、引きこもりをしていることを偶然知る。部屋の前に通い続ける高志に対して、彼は容易に扉を開かなかったが、高志の口から発せられた言葉がもう1つの生となって心を開く。 美咲はクラスでいじめに遭い、孤立してしまう。苦しい胸の内は得意なはずのミシンの縫い目に表れる。しかし彼女の心を救うのも、もう1つの生との出会いである。 この作品には、苦しむ彼らを無理に説得しようとする親や教師、医者といった人々が登場しない。いつのまにかそこに導かれ、仲間になり、助言を与えられる。そのため、決断を誰かに強制されたのではなく、自分で選び取ったのだと自信を持てるのだ。 「自分がほんとうにやりたいことを、とことんやればいいだけさ」というもう1つの生からのメッセージは、「ただ漠然と生活しているだけで将来に対する展望が見えない」「自分が何をすべきかが分からない」と感じている読者にも届くだろう。傘を見つけるために森に入った高志も、最後に大事なものを見つけたことに気づく。いじめや引きこもりとは無縁の生活を送っている人でも、何かを見つけられる作品だ。
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よかったよ
朝小新聞連載の時から、読んでいました。手元に置いておきたいと思うほど気に入っています。悲しいけど、前向きになれる話です。
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大人サイドと子供サイド、両視点で紡がれるライトファンタジー群像劇
嘉成さんの著書を手に取るのは、本作が二作目です。これはライトファンタジー群像劇、になるのかな。 私が初めて読ませてもらった「流れ星キャンプ」にも通じることだけど、本作品も登場人物が子供だけに限定されていません。児童文学作品だからと言って、決して侮ることなかれ。大人サイドと子供サイドの両視点から一つの物語が紡がれる構造で、親子が一緒に楽しめる作品になっています。 さて、色んな現代的テーマが盛り込まれていますが、やはり主軸となるのは「イジメ」、そして「引きこもり」でしょうか。当事者や周囲の人間の視点で描写される展開。明確な回答がポンと与えられる事象ではありません。ヒントや助力を得ながらも、登場人物達はやはり自力でそれぞれの答えを見い出していきます。 私が個人的に感情移入したのは「アーリー」こと、有村君。学校のクラスの秀才だった頃の彼ではなく、大人になった有村君です。家業を継ぐために学業を断念して、現場仕事に取り組む青年。出番はちょっと少ないですけど、お気に入りキャラになりました。 そして、終盤。とある事件をきっかけに、タイトルである「星空点呼」のシーンが描かれます。うん、きっとそうだろうなってわかっていながらも、やはり引き込まれずにはいられません。柴田 純与さんという方のイラストが、随所でシーンを彩ってくれます。 嘉成さんの他作品にも共通することですが、本作品もまた親子で手に取って感想を伝え合いたい、そんな魅力ある物語でした。 あ、それから、最後にこれはちょっと蛇足なのですが。 重要な登場人物の名前が「賢治」。そして、彼のパートナーをつとめるネコの「ジョバンニ」。ちょっと久し振りに、大好きなアニメーション映画を思い出しました。数十年前の作品ですけどね。 久し振りに観てみようかな、銀河鉄道の夜……
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侮りがたし、児童文学
いじめに悩む小学生の女の子や、引きこもりの兄を持つ男の子、 小学生の頃に友人を亡くした青年が、 それぞれの問題と向き合い、乗り越えて成長していく物語。 ファンタジーな児童文学だけど、大人でも楽しめる作品(だと思う)。 というのも。 この作品の登場人物たちの抱える問題って、 大人になってからも経験するだろうし、ぶつかる壁だと思う。 だからこそ共感して、応援もしたくなるし、 問題を乗り越えて成長していく姿に自分を重ねて励まされるんじゃないかな。 一人でも多くの子どもはモチロン、 かつて子どもだった大人たちにも(児童文学だからといって避けないで)読んでほしい。 それくらい久しぶりに本を読んでワクワクしたし、心温まる作品でした。 ハリーポッターだって児童文学だったけど、大人でも楽しめた。 それに近い感じです。侮りがたし、児童文学。 そして、個人的な願いとしては、これをアニメ映画化してほしいw
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自分らしく
自分らしく。 自分がしたいことを背筋を伸ばして前を向いていこうと励まされるお話だった。 嘘を告白したり、真実を言うのも勇気がいるよね。 死んだ友達や猫が出たり、ちょっとファンタジー要素もあるお話でいいのでは。