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世界は五反田から始まった (ゲンロン叢書)

Osaragi Jiro Award

世界は五反田から始まった (ゲンロン叢書)

Hiromi Hoshino

A work of nonfiction that traces wartime air raids and postwar change through the story of a family and its factory in Gotanda. The details of private history bring the outline of a modern city into view.

nonfictionGotandafamily historyair raidspostwar Tokyo

Work Information

It sketches the shape of postwar Tokyo through the memory of Gotanda.

A nonfiction book published by Genron and the winner of the 49th Osaragi Jiro Prize. Following the history of a family and a factory district in Gotanda, it uncovers the layered memory of a place where war and urban change meet.

Review Summaries

  • It is striking for the way it layers the history of a neighborhood factory onto changes in the area and expands a private family story into a broader urban history.

Book Information

Publisher
株式会社ゲンロン
Published
2022-07-20
Pages
372 pages
Language
日本語
Size
2.5 x 12.8 x 18.8 cm
ISBN-13
9784907188450
ISBN-10
4907188455
Price
1900 JPY
Category
本/文学・評論/エッセー・随筆/日本のエッセー・随筆/近現代の作品

いま広く読んでほしい、東京の片隅から見える等身大の戦争と戦後 いつかここが焼け野原になったら、何が何でも戻ってきて、杭を打とう──30年前に手渡された、祖父が残した手記。便箋に綴られていたのは、家族の来歴と、地元五反田を襲った「もうひとつの東京大空襲」の記録だった。戦時下を必死で生きた祖父の目を通して、タワーマンションの光景が町工場の記憶と重なり合う。大宅壮一ノンフィクション賞作家が描いた、東京の片隅から見た等身大の戦争と戦後。

1966年、戸越銀座生まれ。ノンフィクション作家、写真家。著書に『転がる香港に苔は生えない』(2000年、第32回大宅壮一ノンフィクション賞)、『コンニャク屋漂流記』(2011年、第2回いける本大賞、第63回読売文学賞随筆・紀行賞)、『戸越銀座でつかまえて』(2013年)、『みんな彗星を見ていた』(2015年)、『今日はヒョウ柄を着る日』(2017年)、『旅ごころはリュートに乗って』(2020年)など多数。

Reviews

  • 必読。

    だいぶん前からこの著者さんの作品は好きなのですが、「戸越銀座でつかまえて」あたりから重厚で読みごたえのあるものばかりですね。 もちろんこの作品も素晴らしいです。

  • 大五反田の一員として

    大五反田の一角に住む人にとっては、必読の書。思い出を共有しながらも、生まれる以前、つまり戦争の時代にたどり着く。著者の家、家族がどうなったかに気を揉むばかりでなく、大五反田の戦中が気になってしまう。まだ知らなかった歴史の重みを感じさせる。

  • 読みやすい良書です。

    五反田及びその周辺の推移・変遷が、著者の体験をもとに分かり易く描かれています。エッセイとしての記述から、地誌記述のような堅苦しさがなく、著者から直接お話を聴いたような読後感をもちました。

  • 大五反田!

    面白かった。 最初「五反田はコスパのいい街」から始まるので放り投げようと思った。だいたいコスパとかいう言葉を使う人間信用できない。とかいって自分もついついコスパという言葉は使ってしまう。読んでいくと武蔵小山のタワーマンションはゴジラに壊されればいいと著者はいう。その感性に賛成。信用したい。というような著者の描く五反田から広がる世界。 革命家が走りぬけ、庶民が戦争と対峙していく。 タイトルは小説?と思ったけど違った。「大五反田」という世界を想定して世界が広がっていく、掘り下げられていく。商店街まるごと満州移住してみんな死ぬ、とか、ええ!?ということがたくさん教えられた。応用したい。自分の街でもいいし、行ったことない街でも可能だろう。世界はどこにでもあるのだから。

  • 身辺雑記の女王が近現代史に挑戦します

    「香港」「中国」「銭湯」「自動車教習所」など半径2mほどの空間での体験をあるときは濃密に、そしてまたある時はさらっと表現して清々しい読後感を提供してくれた作者がそのバックボーンである「五反田」から紡ぎだした「歴史書」「経済書」「政治書」になります。 祖父が残した20枚足らずの手記から「第一次世界大戦後の好景気」「関東大震災」「復興」「満州への移民」「疎開」「大空襲」「焼け跡」「復興」など聞いたことはある、ではなく実際に身内が体験した重みを「家族史」としてまとめた力量はさすがでした。 連載物なので若干の繰り返し、けして少なくない引用があります。また「中島飛行機は零戦を作っていた。」というくだりは間違いです。海軍機の零戦は三菱重工で、中島飛行機製作所は隼、疾風などの陸軍機の製造でした。(エンジンのみの供給はあった、との記述はあります)

  • 五反田界隈を振り返る。

    以前、戸越銀座のマンションに住んでいましたので、当時を振り返りながら、この本を読ませていただきました。作者のお爺さんが星野製作所の創立者で、今は、新潟長岡、群馬、川崎、川口、神戸にあるのを知り驚きました。(株)ゲンロンとかゲンロンカフェがあるのを知りました。五反田、武蔵小山、五反田圏内は懐かしいところです。また、住んでみたいですね。

  • 五反田エリアの歴史と戦争のリアル

    城南エリアの空襲、建物疎開、武蔵小山エリアから満州への集団移住とその後…。戦時下の出来事、当時の人々の心情が著者の祖父をはじめとする体験者の手記などを元に生々しく紐解かれていている。昭和20年3月の下町の空襲と5月の城南の空襲で犠牲者の数が大きく違った理由は興味深い。今、タワマンが立つエリアの戦前戦中の歴史、知りませんでした。

  • 五反田は五反田

    ピンサロ発祥の地、平成-1年まで赤だか青線があった地五反田。何の世界が始まったのかと思い読んでみたが、昔話が面白い。町工場と言えは大田区と思っていたが品川区に町工場がある理由もわかった。赤い人達の悪辣さは今も変わっていない。池上線が不発弾処理で停まった頃に五反田に勤めていたので懐かしい。

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