-
第11回(2002年) 受賞受賞作: 湿地
『湿地』はアーナルデュル・インドリダソンの作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。
『湿地』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。
ミステリー事件と記憶受賞作 -
第12回(2003年) 受賞受賞作: 緑衣の女
『緑衣の女』は、アーナルデュル・インドリダソンによる作品で、2003年の受賞作として記録されている。ミステリの文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。
アーナルデュル・インドリダソンの『緑衣の女』は、ミステリとしての輪郭を持つ受賞作。
ミステリ犯罪小説緊張感
アーナルデュル・インドリダソン
アーナルデュル・インドリダソン
Arnaldur Indridason
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1961-01-28 (アイスランド・レイキャヴィーク)
- 国籍
- アイスランド
- 言語
- アイスランド語
- 居住地歴
- レイキャヴィーク在住
経歴
- 職業
- 映画評論家, 小説家, 推理作家
- 活動期間
- 1997年〜
- 影響を受けた人物
- インドリディ・G・トーステンソン(父)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイスランド大学 | — | 歴史学科 | History degree | — | アイスランド |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2002 | ガラスの鍵賞 | 湿地(Mýrin) | — | 北欧推理作家団体連合 | winner |
| 2003 | ガラスの鍵賞 | 緑衣の女(Grafarþögn) | — | 北欧推理作家団体連合 | winner |
| 2005 | ゴールド・ダガー賞 | 緑衣の女(Grafarþögn) | — | 英国推理作家協会(CWA) | winner |
| 2005 | マルティン・ベック賞 | 声(Röddin) | — | スウェーデン推理作家アカデミー | winner |
受賞・候補エディション
-
第35回(2005年) 受賞受賞作: 声
レイキャヴィークのホテルで、かつて少年歌手として注目された男が殺される。エーレンデュル警部は被害者の過去と周囲の沈黙を追い、少年時代の傷、家族の断絶、語られなかった声が事件の奥に重なっていく。
ホテルの一室に残された死は、忘れられた少年の声を呼び戻していく。
475ページ北欧ミステリ家族の喪失過去の傷沈黙と告白
-
第35回(2006年) 受賞受賞作: La Cité des jarres
『La Cité des jarres』は、レイキャヴィークで起きた殺人事件から、過去の暴力と家族の秘密が掘り起こされる北欧ミステリーです。冷えた空気感と社会的な陰影が、捜査の重みを支えます。
殺人事件の奥に、長く封じられた家族の秘密が浮かぶ。
北欧ミステリー家族の秘密捜査過去
-
第13回(2009年) 受賞受賞作: The Draining Lake
水位の下がった湖から発見された白骨死体をきっかけに、エーレンデュル警部が冷戦期の東ドイツ留学とアイスランドの政治史に埋もれた事件を追う北欧ミステリー。
『The Draining Lake』は、Arnaldur Indridasonによる受賞作として、題材の奥にある人の記憶と関係を見つめる作品である。
400ページ北欧ミステリー冷戦未解決事件
作品
代表作
Synir duftsins
1997年 ミステリエーレンデュル捜査官シリーズの第1作。初期の捜査を描く。
Dauðarósir
1998年 ミステリエーレンデュルシリーズの続編。犯罪と個人的背景を掘り下げる。
湿地(Mýrin)
2000年 ミステリ過去の事件と現在の捜査が交錯する長編。国際的に知られる作品。
- [映画] 映画「湿地」/「Jar City」 / Baltasar Kormákur (2006)
- 柳沢由実子訳(東京創元社、2012年)
緑衣の女(Grafarþögn)
2001年 ミステリ複雑な過去の出来事と現在の捜査が描かれる作品。高い評価を受けた。
声(Röddin)
2002年 ミステリ声をめぐる謎と人物描写が中心の作品。受賞歴あり。
湖の男(Kleifarvatn)
2004年 ミステリ孤立した地域を舞台にした捜査ものの一篇。
厳寒の町(Vetrarborgin)
2005年 ミステリ寒さと人間模様を背景にした一作。
印(Harðskafi)
2007年 ミステリエーレンデュルシリーズの一編、象徴的なモチーフを含む。
悪い男(Myrká)
2007年 ミステリ道徳や責任を問うテーマを含む作品。
Black Skies(Svörtuloft)
2009年 ミステリ国際的要素を含む長編。
Strange Shores(Furðustrandir)
2010年 ミステリ海岸線や遠隔地を舞台にした物語。
Reykjavík Nights(Reykjavíkurnætur)
2012年 ミステリ若き日のエーレンデュルを描く回想的作品。
Oblivion(Kamp Knox)
2014年 ミステリ国際的な陰謀や個人の過去が絡む物語。
Krókar Húsið
2016年 ミステリシリーズの後期に位置する作品。伝統的なミステリ要素を残す。
全著作
- Synir duftsins (1997)
- Dauðarósir (1998)
- Mýrin(湿地) (2000)
- Grafarþögn(緑衣の女) (2001)
- Röddin(声) (2002)
- Kleifarvatn(湖の男) (2004)
- Vetrarborgin(厳寒の町) (2005)
- Harðskafi(印) (2007)
- Myrká(悪い男) (2007)
- Svörtuloft(Black Skies) (2009)
- Furðustrandir(Strange Shores) (2010)
- Einvígið (2011)
- Reykjavíkurnætur(Reykjavík Nights) (2012)
- Kamp Knox(Oblivion) (2014)
- Krókar Húsið (2016)
- Napóleonsskjölin(Operation Napoleon) (1999)
- Bettý (2003)
- Konungsbók (2006)
- Skuggasund (2013)
- Þýska húsið (2015)
翻案
- 映画「Jar City」(Mýrinの映画化、監督:バルタザール・コルマクル、2006年)
作品の翻訳
- 柳沢由実子訳による日本語版(東京創元社、2012年〜)
- 多言語翻訳:ロシア語・ギリシャ語・ポーランド語・フランス語・スウェーデン語・中国語など
作風・主題
- 文体
- 簡潔で抑制的な描写冷静で沈着な語り口
- 頻出モチーフ
- レイキャヴィークの冬過去の犯罪家族の秘密
評価・遺産
北欧ミステリを代表する作家の一人として国際的に評価され、映画化や多数の言語への翻訳を通じてアイスランドのフィクションを広めた。受賞歴が多く、現代北欧の犯罪小説ブームに寄与した。
大衆文化への影響
- 映画化や海外翻訳によって国際的な知名度を獲得
豆知識
- 父親は作家のインドリディ・G・トーステンソンである。
- かつて新聞社Morgunblaðiðで映画評論家を務めた経歴がある。
- エーレンデュル捜査官シリーズは多くの国で翻訳されている。