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第6回(1974年) 受賞受賞作: Inverted World
『Inverted World』は、クリストファー・プリーストによるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。
で評価された、クリストファー・プリーストの『Inverted World』。
426ページ受賞作文学・芸術時代の表現 -
第11回(1979年) 受賞受賞作: 青ざめた逍遥
「青ざめた逍遥」は、時間の勾配を越える橋が存在する未来の英国を舞台にした、クリストファー・プリーストの時間SFである。少年マイクルは橋を斜めに渡ったことで遠い未来へ迷い込み、そこで出会った少女エスティルへの憧れを抱えたまま、成長後も過去と未来のあいだをさまよう。
時間を渡る橋で見た少女の面影が、少年の人生を未来への逍遥に変えていく。
403ページ時間旅行初恋記憶未来への憧れ喪失 -
第30回(1998年) 長編部門受賞作: The Extremes
FBI捜査官テレサ・サイモンズは、夫がテキサスで銃乱射事件により殺された後、同じ日に同数の犠牲者を出したイングランド南岸の事件を追う。二つの惨事を結ぶ手掛かりを求め、彼女は仮想現実システム〈ExEx〉の内部へ踏み込んでいく。
暴力の記憶と仮想現実が重なり合うなか、テレサは二つの惨事を結ぶ謎へ近づいていく。
400ページ銃乱射事件の余波喪失と記憶仮想現実現実認識の揺らぎ -
第34回(2002年) 受賞受賞作: The Separation
第二次世界大戦と別の歴史の可能性を重ね、双子の兄弟、記憶、航空戦、平和運動をめぐって現実の分岐を描く長編。史実と幻想の境界を揺らしながら、戦争が個人に残す裂け目を追う。
戦争の歴史が少しだけ違っていたかもしれない世界で、記憶と現実が分かれていく。
改変歴史第二次世界大戦双子記憶 -
第43回(2011年) 受賞受賞作: 夢幻諸島から
『夢幻諸島から』は、クリストファー・プリーストによるSF連作長編。時間と地理が歪む〈夢幻諸島〉を案内記の形式で描く連作長編。島々の記述、芸術家の逸話、殺人事件の痕跡が重なり、読者の認識そのものを揺さぶる。
夢幻諸島からは、SFを軸に作品世界を立ち上げる。
448ページSF架空地誌認識の揺らぎ連作
クリストファー・プリースト
クリストファー・プリースト
Kurisutofā Purīsuto
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1943-07-14 (チェシャー州(イングランド))
- 死没
- 2024-02-02 (ロスシー(ビュート島、スコットランド)) 80歳
- 国籍
- イギリス
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- マンチェスター(少年期) → ロンドン(勤務時代) → ヘイスティングス(在住) → ビュート島・ロスシー(晩年、没地)
経歴
- 職業
- 作家, 小説家
- 活動期間
- 1966年〜2024年
- 所属
- 国際H・G・ウェルズ協会(副会長)
- 所属団体
- 国際H・G・ウェルズ協会(副会長)
- 影響を受けた人物
- H・G・ウェルズ
- ノミネート
- ヒューゴー賞(候補), ヒューゴー賞 ノンフィクション部門(パンフレット)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| マンチェスターの公立学校 | — | — | — | — | イギリス |
マンチェスターの公立学校
国:
イギリス
16歳で公立学校を卒業
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1974 | 英国SF協会賞 | 『逆転世界』 | — | 英国SF協会 | 受賞 |
| 1976 | ディトマー賞 | 『スペース・マシン』 | — | オーストラリアSF協会(授与団体) | 受賞 |
| 1981 | ディトマー賞 | 『The Affirmation』 | — | ディトマー賞運営 | 受賞 |
| 1984 | クルト・ラスヴィッツ賞 | 『魔法』 | — | クルト・ラスヴィッツ賞運営 | 受賞 |
| 1995 | 世界幻想文学大賞 | 『奇術師』 | — | 世界幻想文学大賞運営 | 受賞 |
| 1995 | ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞 | 『奇術師』 | — | ジェイムズ・テイト・ブラック賞運営 | 受賞 |
| 1998 | 英国SF協会賞 | 『The Extremes』 | — | 英国SF協会 | 受賞 |
| 2002 | 英国SF協会賞 | 『双生児(The Separation)』 | — | 英国SF協会 | 受賞 |
| 2003 | アーサー・C・クラーク賞 | 『双生児(The Separation)』 | — | アーサー・C・クラーク賞運営 | 受賞 |
| 2011 | ジョン・W・キャンベル記念賞 | 『夢幻諸島から(The Islanders)』 | — | ジョン・W・キャンベル記念賞運営 | 受賞 |
英国SF協会賞
1974
対象作品:
『逆転世界』
主催:
英国SF協会
結果:
受賞
ディトマー賞
1976
対象作品:
『スペース・マシン』
主催:
オーストラリアSF協会(授与団体)
結果:
受賞
ディトマー賞
1981
対象作品:
『The Affirmation』
主催:
ディトマー賞運営
結果:
受賞
クルト・ラスヴィッツ賞
1984
対象作品:
『魔法』
主催:
クルト・ラスヴィッツ賞運営
結果:
受賞
世界幻想文学大賞
1995
対象作品:
『奇術師』
主催:
世界幻想文学大賞運営
結果:
受賞
ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞
1995
対象作品:
『奇術師』
主催:
ジェイムズ・テイト・ブラック賞運営
結果:
受賞
英国SF協会賞
1998
対象作品:
『The Extremes』
主催:
英国SF協会
結果:
受賞
英国SF協会賞
2002
対象作品:
『双生児(The Separation)』
主催:
英国SF協会
結果:
受賞
アーサー・C・クラーク賞
2003
対象作品:
『双生児(The Separation)』
主催:
アーサー・C・クラーク賞運営
結果:
受賞
ジョン・W・キャンベル記念賞
2011
対象作品:
『夢幻諸島から(The Islanders)』
主催:
ジョン・W・キャンベル記念賞運営
結果:
受賞
受賞・候補エディション
英国SF協会賞
5回登壇
アーサー・C・クラーク賞
1回登壇
-
第17回(2003年) 受賞受賞作: 双生児
「双生児」は、クリストファー・プリーストによる受賞作品です。人物の感情や関係の揺れを軸に、時代や場所の空気を映しながら読者を作品世界へ導きます。
双生児は、受賞歴を通じて広く知られるようになった作品です。
人間関係記憶日常と非日常
作品
代表作
『伝授者(Indoctrinaire)』
1970年 SF初期長編。政治や社会の力学を題材にした作品。
政治社会
翻訳
- 『伝授者』鈴木博訳(サンリオSF文庫)
『逆転世界(Inverted World)』
1974年 SF都市移動を巡る独特の世界観と時間・認識のテーマを描く長編。
現実認識移動する都市
翻訳
- 安田均訳(サンリオSF文庫・創元SF文庫)
『スペース・マシン(The Space Machine)』
1976年 SF / 冒険ヴェルヌ風の冒険要素を取り入れたSF長編。
冒険ヴィクトリア調のSF
翻訳
- 中村保男訳(創元推理文庫)
『限りなき夏(An Infinite Summer)』
1979年 SF時間と記憶を巡る幻想的な短編的長編。
時間記憶
翻訳
- 古沢嘉通訳(国書刊行会)
『The Affirmation(原題)』
1981年 SF / 文学語り手の信頼性と記憶を扱う実験的な作品。主流文学からの評価も高い。
記憶語り手現実性
『奇術師(The Prestige)』
1995年 幻想小説 / SF的要素競い合う二人の奇術師を描く物語。映画化され広く知られる。
競争犠牲現実と幻想
映像化・舞台化
- [映画] 『プレステージ』 / Christopher Nolan (2006)
翻訳
- 古沢嘉通訳(ハヤカワ文庫FT)
『双生児(The Separation)』
2002年 SF並行する現実や分岐する歴史をテーマにした長編。受賞作。
並行現実歴史の分岐
翻訳
- 古沢嘉通訳(早川書房)
『夢幻諸島(The Islanders)』
2011年 SF / 連作短編群像的な群島を舞台にした短編連作。受賞作。
島記憶群像
翻訳
- 古沢嘉通訳(早川書房)
『隣接界(The Adjacent)』
2013年 SF隣接する別の世界や境界を巡るテーマを扱う作品。
境界異世界
翻訳
- 古沢嘉通・細美遥子訳(早川書房)
『The Gradual(原題)』
2016年 SF近年の長編。詳細は刊行情報参照。
全著作
- 『伝授者』Indoctrinaire (1970)
- 『逆転世界』Inverted World (1974)
- 『スペース・マシン』The Space Machine (1976)
- 『ドリーム・マシン』A Dream of Wessex (1977)
- 『限りなき夏』An Infinite Summer (1979)
- 『The Affirmation』(1981)
- 『魔法』The Glamour (1984)
- 『奇術師』The Prestige (1995)
- 『双生児』The Separation (2002)
- 『夢幻諸島』The Islanders (2011)
- 『隣接界』The Adjacent (2013)
- 『The Gradual』(2016)
翻案
- 『奇術師』→ 映画『プレステージ』(監督: クリストファー・ノーラン, 2006)
作家による翻訳
- 『イグジステンズ』ノヴェライズ(映画原作のノベライズ)
作品の翻訳
- 多数の作品が日本語ほか各国語に翻訳されている(主要訳者: 古沢嘉通、中村保男、安田均ほか)
作風・主題
- 文体
- 信頼できない語り手を用いる実験的な文体現実と記憶を曖昧にする叙述
- 頻出モチーフ
- 記憶現実の揺らぎアイデンティティ島や境界
健康
-
癌(カテゴリー表示)晩年晩年に罹患し、最終的に癌で死去したとする情報がある。
評価・遺産
ニュー・ウェーブ期以降の英国SFを代表する作家の一人として評価され、実験的な語り口と現実・記憶への問いかけで幅広な文学関係者からの評価を得た。複数の国際的な文学賞を受賞し、作品はいくつかの言語に翻訳・映像化されている。
関連学会
- 国際H・G・ウェルズ協会
資料所蔵先
- 各国の国立図書館・典拠データベースに所蔵・登録あり(例: イギリス国立図書館、国際典拠)
大衆文化への影響
- 『奇術師』の映画化(クリストファー・ノーラン監督『プレステージ』)により一般層にも知られるようになった。
豆知識
- 『奇術師』はクリストファー・ノーラン監督によって映画化された。
- ハーラン・エリスンの未刊アンソロジー問題に関する批判的パンフレットでヒューゴー賞ノンフィクション部門にノミネートされた。
- 晩年は作家ニーナ・アランと交際していたと報じられている。