日本の文学賞

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今江 祥智

いまえ よしとも

Imae Yoshitomo

プロフィール

性別
男性
生誕
1932-01-15 (大阪府大阪市南区島之内)
死没
2015-03-20 (日本) 83歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
大阪市(島之内、南区) → 和歌山県橋本市(疎開・育成期) → 小金井市(上京後) → 京都市(1968年以降)

経歴

職業
児童文学作家, 翻訳家, 編集者, 英語教師
活動期間
1960年〜2015年
所属
福音館書店(勤務), 理論社(編集・嘱託), 日本リーダーズ・ダイジェスト(編集), 聖母女学院短期大学(講師・教授)
所属団体
部落解放文学賞 選考委員(長年), 日本児童文学者協会(関係)
影響を受けた人物
松居直, 長新太(挿絵家), ヘルマン・ヘッセ
影響を与えた人物
よしもとばなな, 角田光代, 佐野洋子(児童文学から大人向けへ移行する流れに影響)

学歴

同志社大学
文学部 / 英文科
学位: 学士
期間: 1950-1954
卒業年: 1954
国: 日本
卒業論文は英語で提出(批評家ハーバート・リードに関する研究)。

受賞歴

産経児童出版文化賞
1967
対象作品: 海の日曜日
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
厚生省児童福祉文化奨励賞
1967
対象作品: 海の日曜日
主催: 厚生省(当時)
結果: 受賞
日本児童文学者協会賞
1974
対象作品: ぼんぼん
主催: 日本児童文学者協会
結果: 受賞
野間児童文芸賞
1977
対象作品: 兄貴
主催: 野間文化財団
結果: 受賞
路傍の石文学賞
1988
対象作品: 『ぼんぼん』『兄貴』『おれたちのおふくろ』『牧歌』の四部作と多年の児童文学への貢献
主催: 路傍の石文学賞運営団体
結果: 受賞
小学館児童出版文化賞
1996
対象作品: でんでんだいこいのち
主催: 小学館
結果: 受賞
紫綬褒章
1999
主催: 日本政府
結果: 受章
京都府文化賞(功労賞)
2002
主催: 京都府
結果: 受賞(功労賞)
日本絵本賞
2005
対象作品: いろはにほへと
主催: 日本絵本賞運営団体
結果: 受賞
旭日小綬章
2005
主催: 日本政府
結果: 受章
エクソンモービル児童文化賞
2008
主催: エクソンモービル(日本)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: ぼんぼん

    『ぼんぼん』は今江祥智による児童文学作品で、日本児童文学者協会賞の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

    日本児童文学者協会賞が評価した『ぼんぼん』は、今江祥智の表現をたどる入口となる作品である。

    394ページ
    児童文学成長家族
  1. 受賞作: 兄貴

    大阪大空襲で家を失った兄弟が、疎開先での暮らしと戦後の混乱をくぐり抜けながら成長していく児童文学。厳しい時代のなかで、正義感と家族の絆が試される。

    兄貴は、今江祥智の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

    238ページ
    戦争と子ども兄弟成長
  1. 受賞作: ぼんぼん

    ぼんぼんは、今江祥智が子どもの視点に寄り添って描く作品。成長の不安、家族や友人との関係、世界を知る喜びを、読みやすい語り口で伝える。

    ぼんぼんは、今江祥智が子どもの視点に寄り添って描く作品。

    496ページ
    児童文学成長家族友情
  1. 受賞作: でんでんだいこ いのち

    『でんでんだいこ いのち』は、今江祥智による児童文学作品です。受賞対象として扱われた作品で、題名が示す世界を軸に、人物の心の動きや時代の気配を描きます。

    『でんでんだいこ いのち』は、今江祥智の作風と受賞年の文学的関心を伝える作品です。

    成長家族冒険

作品

代表作

山のむこうは青い海だった

1960年 児童文学

デビュー作。子どもに向けた連作童話の一篇を基にした長編で、日常のなかにある冒険と想像力を描く。

冒険想像力成長

すてきな三にんぐみ

1969年 児童文学

友だち同士の交流や小さな出来事を暖かく描いた短編集のひとつ。

友情日常

ぼんぼん

1973年 児童文学(児童向け長編)

自身の体験を織り込んだ長編。家族や友情、成長の物語として広く読まれた。

家族成長自己発見

優しさごっこ

1977年 児童文学(長編)

離婚後の父子関係や日常の機微を描いた作品で、児童文学の枠を超えて大人にも読まれた。1980年にNHKでドラマ化されベストセラーとなった。

家族の絆やさしさと孤独日常の葛藤
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 優しさごっこ(NHK) (1980)

全著作

  • 山のむこうは青い海だった
  • ぽけっとにいっぱい
  • ぼくはライオン
  • 海の日曜日
  • ぼんぼん
  • 兄貴
  • 優しさごっこ
  • 冬の光
  • 牧歌
  • でんでんだいこいのち

翻案

  • 優しさごっこ — NHKでドラマ化(1980年)

作風・主題

文体
穏やかで温かい語り口子どもの視点を重視するリアリズム日常に潜む詩的瞬間を描く
頻出モチーフ
家族友情子どもの成長やさしさと孤独地方や海の風景

健康

  • 肝臓がん
    2015年(死去)
    2015年に肝臓がんで死去。創作活動は長年にわたり継続された。

評価・遺産

児童文学の分野で長年にわたり多くの名作を残し、1970年代以降は児童文学を越えて大人にも読まれる作品を発表した。表現や差別に関する論争も経験しつつ、児童文学界に深い影響を与えた。

関連学会

  • 日本児童文学学会(関連)
  • 日本児童文学者協会(関連)

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(資料所蔵)

大衆文化への影響

  • 『優しさごっこ』のNHKドラマ化(1980年)

引用

  • 児童文学は子どもだけのものではない。
    出典: インタビュー/各種解説(概説引用)
  • わたしの中の"差別"(反省文)
    出典: 日本児童文学(反省文発表) (1971年)

豆知識

  • 『ひげのあるおやじたち』は1970年刊行後、差別表現をめぐる問題から絶版・回収・裁断処分されたが、2008年に解放出版社から復刊された。
  • 1980年のNHKドラマ化により『優しさごっこ』はベストセラーとなった。
  • 同志社大学出身。若年期に英文学や仏文学に親しんだ。