日本の文学賞

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唐 十郎

から じゅうろう

Kara Juuro

別名: 大鶴 義英(おおつる よしひで) / Yoshihide Otsuru (birth name)
ペンネーム: 唐 十郎劇作家・演出家・作家として使用される筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1940-02-11 (東京市下谷万年町(現:東京都台東区))
死没
2024-05-04 (東京都中野区) 84歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
下谷万年町(出身) → 台東区(育ち・活動拠点) → 中野区(晩年)

経歴

職業
劇作家, 作家, 演出家, 俳優, 客員教授, 劇団主宰
活動期間
1963年〜2024年
所属
状況劇場(1963年 - 1988年), 唐組(1988年 - 2024年), 横浜国立大学 教授(1997年 - 2005年), 近畿大学 客員教授(2005年 - ), 明治大学 客員教授(2012年 - )
影響を受けた人物
土方巽, ジャン=ポール・サルトル, 松田政男
影響を与えた人物
麿赤児, 根津甚八, 小林薫, 佐野史郎, 大鶴義丹

学歴

明治大学
文学部 / 文学科・演劇学専攻
学位: 文学士
期間: 1958-1962
卒業年: 1962
国: 日本
演劇学専攻。後に客員教授として母校に復帰
東邦大学付属東邦高等学校
期間: 〜1958
卒業年: 1958
国: 日本
高校卒業後、明治大学に進学

受賞歴

岸田國士戯曲賞
1970
対象作品: 少女仮面
主催: 岸田國士戯曲賞選考委員会
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
1978
対象作品: 海星・河童
主催: 泉鏡花文学賞選考委員会
結果: 受賞
芥川龍之介賞
1983
対象作品: 佐川君からの手紙
主催: 芥川賞選考委員会
結果: 受賞
花園賞
2001
主催: 花園賞実行委員会
結果: 受賞
鶴屋南北戯曲賞
2003
対象作品: 泥人魚
主催: 鶴屋南北戯曲賞選考委員会
結果: 受賞
読売文学賞
2004
対象作品: 泥人魚
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
紫綬褒章
2005
主催: 日本政府(文化勲章等選考)
結果: 辞退
読売演劇大賞 芸術栄誉賞
2006
主催: 読売演劇大賞選考委員会
結果: 受賞
明治大学特別功労賞
2006
主催: 明治大学
結果: 受賞
李炳注国際文学賞
2010
主催: 李炳注国際文学賞選考委員会
結果: 受賞
朝日賞
2013
主催: 朝日新聞社
結果: 受賞
文化功労者
2021
主催: 日本政府
結果: 受賞
従四位(叙位)
2024
主催: 日本政府(官報)
結果: 追贈
旭日中綬章(追贈)
2024
主催: 日本政府
結果: 追贈

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 少女仮面

    『少女仮面』は、唐十郎による作品で、1970年のkishida-kunio-drama-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

    kishida-kunio-drama-awardで受賞対象となった『少女仮面』。

    受賞作文学賞刊行状況
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 海星・河童

    『海星・河童』は唐十郎による作品で、1978-1回の受賞作として位置づけられる。

    『海星・河童』は、唐十郎の表現と受賞当時の文学的関心を伝える作品である。

    文学賞人物時代
読売文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 泥人魚

    『泥人魚』は、唐十郎の戯曲。諫早湾の干拓に追われた若者、詩人、海の記憶を帯びた女が出会い、失われる海と身体の記憶を幻想的に重ねる。

    干拓で失われる海の記憶が、義眼と人魚の幻を通してよみがえる。

    153ページ
    戯曲諫早湾記憶幻想
  1. 受賞作: 泥人魚

    『泥人魚』は、唐十郎による戯曲作品。受賞時の評価対象として、題名が示す情景や人物の動きを軸に、短い形式の中にも時間の厚みを感じさせる作品である。

    泥人魚という題名が、作品の中心にある気配と緊張を端的に伝えている。

    舞台対立記憶

作品

代表作

佐川君からの手紙

1983年 小説

1983年発表。佐川一政に関連する事件を題材にし、倫理や暴力、メディアと個人の関係を問いかけた作品。芥川賞を受賞し大きな議論を呼んだ。

暴力倫理メディアと個人犯罪と文学

泥人魚

2003年 戯曲

2003年発表の戯曲。視覚的な舞台表現と象徴的な人物描写が特徴で、鶴屋南北戯曲賞や読売文学賞を受賞した。

舞台表現記憶と喪失幻想と現実

腰巻お仙 - 義理人情いろはにほへと篇

1967年 戯曲(テント劇)

1967年、紅テントでの上演で知られる代表的なテント劇。アングラ演劇の象徴的作品の一つとなった。

紅テント反体制身体性

海ほおずき

1995年 小説

1995年に書籍として刊行され、その翌年には林海象監督によって映画化された(1996年)。唐は原作・脚本・主演として関わった。

舞台との接続記憶人間の孤独
映像化・舞台化
  • [映画] 海ほおずき / 林海象 (Kaizō Hayashi) (1996)

全著作

  • 腰巻お仙 附・特権的肉体論
  • ジョン・シルバー
  • 煉夢術
  • 吸血姫
  • 二都物語
  • ベンガルの虎
  • 下町万年町物語
  • 黄金バット・お化け煙突物語
  • 佐川君からの手紙
  • 唐十郎血風録
  • 泥人魚
  • ガラスの使徒
  • 劇的痙攣
  • ダイバダッタ
  • 海星
  • 河童
  • 少女仮面
  • 下谷万年町物語
  • 透明人間
  • 唐十郎コレクション(選集)

翻案

  • 海ほおずき(映画、1996年)
  • ガラスの使徒(映画、2005年)
  • シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録(ドキュメンタリー、2007年)

作風・主題

文体
詩的で象徴的な台詞回し身体性を重視する前衛的な舞台表現視覚的でダイナミックな演出
頻出モチーフ
紅テント暴力と喧嘩神話や民話の再解釈都市(下町)の描写

健康

  • 脳挫傷
    2012 - 2015(大ケガと療養・リハビリ)
    長期療養とリハビリを要し、一時的に演劇活動・公演の休止を余儀なくされたが、回復後に作品を発表した。
  • 急性硬膜下血腫
    2024年5月(発症)
    2024年5月に発症して入院、同年5月4日に死去。

評価・遺産

唐十郎は日本のアングラ演劇を代表する劇作家・演出家であり、紅テント興行を通じて戦後演劇に大きな影響を与えた。戯曲・小説の両面で評価を受け、多くの俳優や演出家に影響を与えた人物として記憶される。

記念館・博物館

  • 明治大学 唐十郎アーカイヴ 明治大学(所在地は資料により異なる)
  • 唐組アーカイブ(公式) 劇団唐組関連施設・ウェブアーカイブ

資料所蔵先

  • 明治大学唐十郎アーカイヴ(関連資料)
  • 唐組公式アーカイブ(記録資料)

大衆文化への影響

  • 紅テントやゲリラ的公演は日本の演劇史における象徴的な事象として語られる
  • 一部の作品や逸話はテレビや書籍で繰り返し取り上げられ、アングラ演劇の代名詞的存在となった

引用

  • 大衆は豚である。
    出典: NHK教育テレビ出演時(発言として報道)
  • 戦後現代演劇は「唐以前、唐以後」と言っても過言ではない。
    出典: 演劇関係者・評論の総括的評価

豆知識

  • 紅テントを使った公演で知られ、新宿西口公園でのゲリラ公演(「新宿西口公園事件」)などで注目を浴びた。
  • 1969年に寺山修司らと乱闘事件となり逮捕されるなど、喧嘩武勇伝が多い。
  • 2005年に紫綬褒章の受章を内示されたが辞退した(辞退を公表)。
  • 2012年に脳挫傷の重傷を負い療養生活に入り、リハビリ後に創作活動を再開した。
  • 2024年5月4日に急性硬膜下血腫のため死去。死没日に従四位叙位および旭日中綬章追贈がなされた。