日本の文学賞

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河合 雅雄

かわい まさを

Kawai Masao

ペンネーム: 草山万兎児童文学や童話の執筆時の筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1924-01-02 (兵庫県多紀郡篠山町(現:丹波篠山市))
死没
2021-05-14 (兵庫県丹波篠山市(自宅)) 97歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
兵庫県篠山(現:丹波篠山市) → 京都市(京都大学在勤) → 犬山市(名誉市民など)

経歴

職業
霊長類学者, 児童文学作家, 動物学者, 名誉教授
活動期間
1950年〜2021年
所属
京都大学霊長類研究所, 日本モンキーセンター, 愛知大学, 日本福祉大学, 兵庫県立人と自然の博物館, 放送大学
影響を受けた人物
今西錦司
影響を与えた人物

学歴

旧制新潟高等学校
国: 日本
京都大学 理学部
理学部 / 動物学科
学位: 学士(理)
期間: 〜1952
卒業年: 1952
国: 日本
学部卒業(動物学科)
京都大学(大学院)
理学研究科
学位: 博士(理学)
期間: 研究生〜1962
卒業年: 1962
国: 日本
学位論文「ニホンザルの群れ社会に関する実験的研究」

受賞歴

朝日賞
1969
主催: 朝日新聞社
結果: 受賞
野間児童文学推奨作品賞(野間児童文芸新人賞)
1976
対象作品: 少年動物誌
主催: 野間文化財団 / 福音館書店(作品刊行)
結果: 受賞
NHK放送文化賞
1990
主催: NHK
結果: 受賞
紫綬褒章
1990
主催: 日本国(叙勲)
結果: 受章
産経児童出版文化賞(推奨作品賞)
1992
対象作品: 小さな博物誌
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
毎日出版文化賞
1992
対象作品: 人間の由来(上・下)
主催: 毎日新聞社
結果: 受賞
中日文化賞
1993
主催: 中日新聞社
結果: 受賞
東海テレビ文化賞
1994
主催: 東海テレビ放送
結果: 受賞
旭日中綬章(勲三等)
1995
主催: 日本国(叙勲)
結果: 受章
京都府文化賞(特別功労賞)
1997
主催: 京都府
結果: 受賞
日本学士院エジンバラ公賞
2004
対象作品: 日本及びアフリカにおける霊長類の野外研究―とくに環境適応と社会形成の研究
主催: 日本学士院
結果: 受賞
従四位
2021
主催: 日本国(叙位)
結果: 叙位

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 少年動物誌

    『少年動物誌』は、丹波篠山を舞台に少年と動物たちの交流を描く短編集。身近な生き物へのまなざしが、自然の生命感と少年期の記憶を結びつける。

    生き物たちの気配が、少年の日々を鮮やかに照らす。

    320ページ
    児童文学動物自然少年期
  1. 受賞作: 人間の由来

    霊長類研究の知見から、人間の家族、社会、行動の起源をたどる大型の自然人類学書。野外観察と比較の視点を組み合わせ、人間を動物社会の連続の中に置き直す。

    人間を特別な存在として切り離さず、霊長類の社会からその成り立ちを見つめる。

    430ページ
    霊長類人類進化家族の起源動物社会

作品

代表作

ゴリラ探検記:赤道直下アフリカ密林の恐怖

1961年 学術紀行 / ルポルタージュ

アフリカでのゴリラ調査を記した紀行と調査報告。初期の類人猿調査に関する現地観察をまとめる。

野外調査類人猿自然と人間

ニホンザルの生態

1965年 学術書

ニホンザルの行動、生態、社会構造についての研究をまとめた著作。

動物行動学社会構造文化的行動

少年動物誌

1975年 児童文学 / ルポルタージュ

子ども向けに身近な動物や観察をやさしく描いた一連の文集。児童文学として高い評価を受けた。

子どもと自然動物観察教育

ゲラダヒヒの紋章

1978年 児童文学 / 科学エッセイ

ゲラダヒヒ(エチオピアのバブーン)の社会や行動を題材にした著作。学術と物語性を併せ持つ。

社会生態学コミュニケーション進化

人間の由来

1992年 科学普及 / 学術書

霊長類の研究に基づき人類の進化や起源を平易に解説した解説書(上・下巻)。

進化人間性文化の起源

ドエクル探検隊

2018年 ファンタジー(児童向け長編)

擬人化された動物たちが登場する長編ファンタジー。晩年に発表した創作作品。

想像力動物との交感自然

全著作

  • ゴリラ探検記:赤道直下アフリカ密林の恐怖 (1961)
  • ニホンザルの生態 (1965)
  • 少年動物誌 (1975)
  • ゲラダヒヒの紋章 (1978)
  • 人間の由来(上・下) (1992)
  • ドエクル探検隊 (2018)

翻案

  • 映画『森の学校』

作家による翻訳

  • ジェーン・グドール『森の隣人 チンパンジーと私』訳(1973)
  • アラン・グドール『ゴリラ 森の穏やかな巨人』共訳(1984)

作風・主題

文体
平易で観察的な筆致科学的知見と物語性の融合児童向けに配慮した語り口
頻出モチーフ
自然との共生動物の視点進化と文化の起源

健康

  • 小児結核
    幼少期
    幼少期に罹患し病弱であったが自然とのふれあいが回復の助けとなったとされる。
  • 老衰
    晩年
    2021年に老衰のため自宅で死去。

評価・遺産

ニホンザルの行動研究やゲラダヒヒの社会生態学で国際的に高く評価された霊長類学の権威。児童文学作家としても多くの読者を得、自然教育や里山保全の活動でも貢献した。

記念館・博物館

  • 兵庫県立人と自然の博物館(名誉館長) 兵庫県丹波篠山市(付近)

関連学会

  • 日本霊長類学会(関連)

資料所蔵先

  • 国立国会図書館 ほか各種学術データベースに資料所蔵

大衆文化への影響

  • 映画『森の学校』(河合家を描いた作品)

引用

  • 戦争が終わってみて、何で人間はこんなバカげたことをするんだろうと思った。こんなことをする人間の人間性というものを、もう一度その大本にまで立ち返って、探ってみようと思った。そのためには、サルまで立ち返って人間性の根源をしらべにゃならんと思った。
    出典: インタビュー・著作(当該ウィキペディア要約) (1994年)

豆知識

  • 弟は著名な臨床心理学者・河合隼雄。
  • 児童文学執筆時の筆名は草山万兎。
  • 宮崎県幸島でニホンザルの芋洗い行動を発見したことで知られる。