日本の文学賞

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木皿 泉

きざら いずみ

Kizara Izumi

別名: 和泉 務 / 妻鹿 年季子
ペンネーム: 木皿 泉夫婦の共同筆名(和泉務・妻鹿年季子による), 妻鹿 年季子かつて本名で脚本を執筆していた時期がある(妻鹿)

プロフィール

性別
不明
生誕
兵庫県
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
兵庫県神戸市中央区在住

経歴

職業
脚本家, 小説家, 放送作家
活動期間
1990年〜
ノミネート
第11回本屋大賞(第2位・『昨夜のカレー、明日のパン』), 第27回山本周五郎賞 候補(『昨夜のカレー、明日のパン』), 第32回山本周五郎賞 候補(『カゲロボ』)

学歴

京都精華大学短期大学部
美術科 / 染織コース
国: 日本
卒業後、商社勤務を経てシナリオライターとなる(妻鹿)。

受賞歴

向田邦子賞
2004
対象作品: すいか
主催: 東京ニュース通信社
結果: 受賞
ザテレビジョンドラマアカデミー賞(脚本賞)
2006
対象作品: 野ブタ。をプロデュース
主催: ザテレビジョン
結果: 受賞
ギャラクシー賞(優秀賞)
2011
対象作品: Q10
主催: 放送批評懇談会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

山本周五郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: カゲロボ

    人間そっくりのロボットがいじめや虐待を監視しているという都市伝説を起点に、人生の危機に立つ人々の小さな罪と赦しを描く連作短編集。誰かに見られている不安と、誰かが見守ってくれているかもしれない救いが同居する。

    都市伝説の「カゲロボ」は、追い詰められた人の罪と赦しを静かに照らす。

    256ページ
    都市伝説見守り罪と赦しいじめ連作短編

作品

代表作

すいか

2003年 テレビドラマ

家族と別れ、生と死を見つめる温かい群像ドラマ。小林聡美主演の連続ドラマで、夫婦の共同ペンネームによる連続ドラマ初脚本作品の一つとして高い評価を受けた。

家族死生観日常の再生
映像化・舞台化
  • [書籍(シナリオBOOK)] すいか(シナリオBOOK) (2004)

野ブタ。をプロデュース

2005年 テレビドラマ

いじめや友情、成長をテーマにした青春ドラマ。原作の設定を大胆に再構成し、若年層にも向けて真剣に語りかける脚本が評価された。

友情成長いじめと再生

セクシーボイスアンドロボ

2007年 テレビドラマ

独特のユーモアと哀感を併せ持つストーリーで人気を博したドラマ。松山ケンイチ、大後寿々花ら主演。

孤独出会い奇妙な友情

Q10

2010年 テレビドラマ

ロボットと人間の交流を描いたライトな青春ドラマ。若手キャストを起用し、SF的要素と人情描写を織り交ぜる。

共生若者の成長技術と人間性

昨夜のカレー、明日のパン

2013年 小説

脚本家ならではの叙述で家族や日常を描く小説デビュー作。読者や批評家から高い評価を受け、本屋大賞で上位に入るなど話題となった。

家族記憶食と生活
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 昨夜のカレー、明日のパン(ドラマ) (2014)
翻訳
  • 中国語(簡体字)刊行: 『昨夜的咖哩, 明日的面包』 (2017)

ハル

2013年 劇場アニメ

劇場用アニメの脚本を担当した作品。人間関係や喪失を繊細に描く。

喪失再生人間関係

カゲロボ

2019年 小説

長編小説。独自の視点で現代社会の人間模様を描く作品として評価され、山本周五郎賞候補になる。

孤独社会人間ドラマ

全著作

  • すいか(シナリオほか)
  • 野ブタ。をプロデュース(シナリオ)
  • セクシーボイスアンドロボ(シナリオ)
  • Q10(シナリオ)
  • 昨夜のカレー、明日のパン(小説)
  • ハル(劇場アニメ脚本)
  • さざなみのよる(小説)
  • カゲロボ(小説)
  • 二度寝で番茶(エッセイ集)
  • 木皿食堂(エッセイ集)

翻案

  • 昨夜のカレー、明日のパン(NHK BSプレミアム/2014ドラマ化)
  • ハル(劇場アニメ/2013)
  • ドラマ・DVD化、ショートドラマ化など複数メディア展開

作品の翻訳

  • 『昨夜のカレー、明日のパン』中国語版(簡体字)

作風・主題

文体
繊細で温かみのある日常描写脚本的なセリフと情景描写の融合ユーモアと哀愁を織り交ぜた語り口
頻出モチーフ
家族と日常食事や台所の風景死生観(喪失と再生)些細な奇跡

健康

  • 脳出血
    2004〜(発症:2004年)
    和泉(夫)が2004年に脳出血で倒れ、重度の後遺症により妻の介護を受け生活している。
  • うつ病
    2007頃〜(発症時期は前後あり)
    妻鹿が『セクシーボイスアンドロボ』の頃から発症し、治療を続けながら創作活動を行ってきた。代理執筆が行われたエピソードもある。

評価・遺産

木皿泉は夫婦による共同ペンネームで、テレビドラマ脚本を中心に文学作品にも活躍の場を広げた。『すいか』『野ブタ。をプロデュース』『昨夜のカレー、明日のパン』などが高く評価され、若年層や家族をテーマにした物語作りに影響を与えた。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(関連資料)
  • VIAF / 各種典拠管理データベースに識別子あり

大衆文化への影響

  • ドラマのDVD化・Blu-ray化、関連書籍の刊行
  • コミック化や各メディアでの紹介(ドキュメンタリー、特集番組等)

引用

  • 十代の人のために、真剣に、わかりやすく、媚びずに。
    出典: 制作インタビュー(ドラマ『野ブタ。をプロデュース』関連) (2005年)

豆知識

  • 木皿泉は和泉務と妻鹿年季子の夫妻による共同ペンネームである。
  • ペンネームは「キザな和泉」から取られたとされる。
  • 互いに相手を「とむくん」「ときちゃん」と呼び合う。
  • 和泉はもともと漫才・構成作家出身で多彩な知識を脚本に生かしている。
  • 和泉は2004年に脳出血で倒れ、その後は妻鹿が介護を行っている。妻鹿は2007年に和泉と婚姻届を提出した。
  • 妻鹿は一時期うつ病を発症し、治療と創作を両立させながら活動している。