-
第19回(2001年) 受賞受賞作: 煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices
デビュー作。地方を舞台にした奇妙で層の厚いミステリ群。メフィスト賞受賞作として注目された。
デビュー作。
地方性ミステリ超現実
舞城 王太郎
まいじょう おうたろう
Maijō Ōtarō
ペンネーム:
舞城 王太郎(主に小説・脚本・漫画原作で使用する筆名),
越前魔太郎(一部企画・共著(例:魔界探偵冥王星O)で使用した別名義)
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1973-01-01 (福井県南条郡今庄町(現・南越前町))
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 福井県(出身地) → 東京都調布市(活動拠点の一部)
経歴
- 職業
- 小説家, 脚本家, 漫画原作者
- 活動期間
- 2001年〜
- 所属
- REALCOFFEE
- 影響を受けた人物
- isakusan, 金子玲介
- ノミネート
- 日本推理作家協会賞(短編部門)候補:ピコーン!(2001), 三島由紀夫賞候補:熊の場所(2002), 芥川龍之介賞候補(第131回):好き好き大好き超愛してる。(2004 上半期), 芥川龍之介賞候補(第142回):ビッチマグネット(2009 下半期), 芥川龍之介賞候補(第147回):短篇五芒星(2012 上半期), 芥川龍之介賞候補(第148回):美味しいシャワーヘッド(2013), 大学読書人大賞予選候補(第5回):ディスコ探偵水曜日(2012)
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2001 | メフィスト賞 | 煙か土か食い物 | — | 講談社(メフィスト編集部) | 受賞 |
| 2003 | 三島由紀夫賞 | 阿修羅ガール | — | 三島由紀夫賞選考委員会 | 受賞 |
| 2009 | 大学読書人大賞 | 好き好き大好き超愛してる。 | — | 大学読書人大賞運営 | 第1位(受賞) |
| 2016 | Twitter文学賞 | 淵の王 | — | Twitter文学賞運営 | 第1位(受賞) |
メフィスト賞
2001
対象作品:
煙か土か食い物
主催:
講談社(メフィスト編集部)
結果:
受賞
三島由紀夫賞
2003
対象作品:
阿修羅ガール
主催:
三島由紀夫賞選考委員会
結果:
受賞
大学読書人大賞
2009
対象作品:
好き好き大好き超愛してる。
主催:
大学読書人大賞運営
結果:
第1位(受賞)
Twitter文学賞
2016
対象作品:
淵の王
主催:
Twitter文学賞運営
結果:
第1位(受賞)
受賞・候補エディション
メフィスト賞
1回登壇
三島由紀夫賞
2回登壇
-
第15回(2002年) 候補受賞作: 熊の場所
『熊の場所』は、舞城王太郎による三島由紀夫賞の対象作品。題名が示す印象を入口に、人物の動きや時代の気配を読者に伝える。
『熊の場所』は、舞城王太郎の作品世界を伝える受賞対象作である。
受賞対象作人物と社会時代の空気 -
第16回(2003年) 受賞受賞作: 阿修羅ガール
『阿修羅ガール』は、恋に悩む少女アイコの一人称が、殺人鬼、都市の混乱、魔界や天界まで巻き込みながら疾走する舞城王太郎の長編。暴力と妄想と青春の高揚が、過剰な文体で一気に押し寄せる。
恋する少女の声が、世界の大混乱を巻き込みながら暴走する。
284ページ青春暴力恋愛文体実験都市の混乱
大学読書人大賞
1回登壇
-
第2回(2009年) 大賞受賞作: 好き好き大好き超愛してる。
愛する人を失った作家の物語と、物語を書くことそのものが絡み合う小説。過剰な言葉の速度で、喪失、愛、創作の限界にぶつかっていく。
愛していると言い続けることが、死者に届かなくても物語を動かす。
194ページ恋愛喪失創作
作品
代表作
煙か土か食い物
2001年 ミステリ 320ページデビュー作。地方を舞台にした奇妙で層の厚いミステリ群。メフィスト賞受賞作として注目された。
地方性ミステリ超現実
阿修羅ガール
2003年 純文学/短編集 240ページ短篇を中心に構成された作品集。選考委員から評価され、三島由紀夫賞を受賞した。
現代人の孤独地方と都市の対比
好き好き大好き超愛してる。
2004年 短篇・現代小説 180ページ刺激的なタイトルと口語体の文体で注目を集めた短篇集。芥川賞候補となり物議も醸した。
言語と表現の実験若者文化の断面
ディスコ探偵水曜日
2008年 長編(ミステリ・スリップストリーム) 1100ページ1000ページを超える長編。複雑な構成とスリップストリーム的な要素、圧倒的な情報量で話題となった。
巨大な物語構造超現実と日常の混交
NECK
2010年 小説/脚本原作 200ページ舞台や映画の原案・脚本とも関わった作品群を含むシリーズ的な構成。舞台上演や映画化に発展した。
メディア横断的な物語劇場性
映像化・舞台化
- [舞台] NECK(舞台) (2010)
- [映画] NECK(映画) (2010)
淵の王
2015年 長編(現代小説) 400ページ近年の長編。Twitter文学賞(国内部門)で第1位を獲得するなど、読者層の広がりを示した作品。
日常の裂け目人間関係の歪み
全著作
- 煙か土か食い物(2001)
- 暗闇の中で子供(2001)
- 世界は密室でできている。(2002)
- 熊の場所(2002)
- 阿修羅ガール(2003)
- 好き好き大好き超愛してる。(2004)
- みんな元気。(2004)
- SPEEDBOY!(2006)
- ディスコ探偵水曜日(2008)
- ビッチマグネット(2009)
- 獣の樹(2010)
- NECK(2010)
- 淵の王(2015)
- 私 はあなたの瞳の林檎(2018)
- 畏れ入谷の彼女の柘榴(2021)
翻案
- NECK(映画・舞台)
- ID:INVADED イド:インヴェイデッド(アニメ、シリーズ構成・脚本)
- 龍の歯医者(原案・脚本・絵コンテ・監督)
作家による翻訳
- コールド・スナップ(トム・ジョーンズ著、翻訳、2014)
作風・主題
- 文体
- スリップストリーム的要素の導入口語体を基調としたスピード感ある文体攻撃的で実験的な語り
- 頻出モチーフ
- 福井を中心とした地方設定方言(福井弁)と地方性現実と超現実の錯綜
評価・遺産
2000年代以降の日本文学・ミステリ界において独自の位置を築いた作家。地方性を基盤にした群像的物語構築、スリップストリーム的手法や口語体のリズムで注目され、映像・舞台・漫画などメディア横断的な活動でも影響を与えている。
大衆文化への影響
- ID:INVADED(アニメ)やNECK(映画・舞台)など、作品が映像化・舞台化され大衆文化に波及
引用
-
タイトルを見ただけでうんざりした。
出典: 石原慎太郎(芥川賞審査のコメント) (2004年)
豆知識
- 本名は非公開の覆面作家として活動しているとされる。
- 三島由紀夫賞の授賞式には欠席した(欠席は同賞の受賞者としては初めてとされることがある)。
- 自作の装幀や挿画を手がけることが多い。
- 作品は福井県を舞台にすることが多い。