日本の文学賞

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向井 豊昭

むかい とよあき

Mukai Toyoaki

プロフィール

性別
男性
生誕
1933-11-14 (東京都)
死没
2008-06-30 74歳
国籍
日本
言語
日本語, エスペラント
居住地歴
東京都 → 青森県むつ市(旧川内町、疎開先) → 青森県(在勤) → 北海道(静内・日高・新冠など)

経歴

職業
小説家, 小学校教諭, エッセイスト, 翻訳家
活動期間
1965年〜2008年
所属
BARABARA書房(設立), 『早稲田文学』同人
影響を受けた人物
クロード・シモン, ヌーヴォー・ロマン(文学運動), 平岡篤頼(評論・解説を通じて影響)

学歴

青森県立大湊高等学校 川内分校(定時制)
国: 日本
疎開先の川内(現むつ市)で定時制に在籍
玉川大学
文学部 教育学科(通信教育課程) / 教育学科
学位: 教員免許
国: 日本
通信教育課程で教員免許を取得し、小学校教諭として勤務

受賞歴

早稲田文学新人賞(第12回)
1995
対象作品: BARABARA
部門: 新人賞
主催: 早稲田文学
結果: 受賞
四谷ラウンド文学賞(第2回)
1999
対象作品: BARABARA
主催: 四谷ラウンド
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: BARABARA

    『BARABARA』は向井豊昭による受賞作品です。単行本・文庫・短編集としての刊行確認は限定的ですが、受賞作として作者の同時期の表現を示す作品です。

    『BARABARA』は、向井豊昭の受賞対象となった作品です。

    受賞作同時代の表現作者の展開

作品

代表作

BARABARA

1995年 短編小説 / 小説

シュールで実験的な語り口を持つ代表作。アイヌやマイノリティ、アイデンティティに関する主題を批評的に扱う作品群の一編・またはタイトル作。

アイヌマイノリティアイデンティティ言語と表現

DOVADOVA

2001年 小説/断章的作品

実験的な語りと断片的な構成を特徴とする作品集。言語や存在のずれを主題にした短編・中編を含む。

実験文学言語断片化

怪道をゆく

2006年 小説

怪しげな風景と奇妙な登場人物が行き交う、シュールで暗喩的な長編的作品。2006年に自費出版的に刊行され、2008年に商業出版された。

郷土性シュールレアリスム社会批評

鳩笛

1974年 小説

向井の初期単行本。地方の生活や人間の奇妙さを描く短編・中編を収めた作品集。

地方文学人間描写

みづはなけれどふねはしる(麻田圭子との共作)

2006年 共同作品 / 実験文学

麻田圭子との共作。詩的で実験的な表現を背景に、断片的な物語を紡ぐ共同制作作品。

共作詩的表現実験性

向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ(選集・遺稿集)

2014年 選集 / 遺稿集

死後にまとめられた代表作選。未発表作や初期作品を含む編集選集。

回顧未発表作品の収録

全著作

  • 鳩笛(1974年5月、北の街社)
  • ここにも(1976年、私家版)
  • 北海道―詩集(1982年、文林堂印刷、共著)
  • BARABARA(1999年3月、四谷ラウンド)
  • DOVADOVA(2001年7月、四谷ラウンド)
  • 怪道をゆく(2006年8月、BARABARA書房/2008年4月、早稲田文学会・太田出版)
  • みづはなけれどふねはしる(2006年12月、BARABARA書房、共作)
  • 向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ(2014年1月、未來社)
  • 骨踊り 向井豊昭小説選(2019年1月、幻戯書房)
  • 多数の同人誌・雑誌掲載作品(『早稲田文学』『ユリイカ』『Mortos』等)

作家による翻訳

  • エスペラント文学の翻訳(一部)

作風・主題

文体
シュールで実験的な文体マジック・リアリズム的要素批評意識の強い語り口断片的・断章的な構成
頻出モチーフ
アイヌやマイノリティの主題北海道・郷土の風土反逆と諧謔言語と表現のズレ

健康

  • 結核
    1954(罹患・闘病)
    1954年に結核を患い闘病生活。療養後に進路を定め、以後の生活と執筆に影響を与えた。
  • 肝臓癌
    2008(逝去)
    2008年に肝臓癌のため逝去。執筆活動はここで終焉を迎えた。

評価・遺産

向井豊昭は、教師としての経歴を持ちつつ独自の実験的な文体で知られる作家。アイヌやマイノリティを扱う作品群、シュールで批評性の強い作風が特徴で、死後に選集や遺稿集が編まれ評価が再検討されている。

関連学会

  • 早稲田文学会

資料所蔵先

  • 青森県立図書館 向井豊昭資料
  • 向井豊昭アーカイブ(個人サイト)

豆知識

  • エスペランティストとしてエスペラント文学の翻訳も行った。
  • 2006年に自身の出版社『BARABARA書房』を設立した。
  • 手書きの限定同人誌『Mortos』を創刊(限定30部)。
  • 1995年の『BARABARA』で早稲田文学新人賞を受賞。