-
第25回(2013年) 大賞
古谷田 奈月
こやた なつき
Koyata Natsuki
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1981-10-05 (千葉県我孫子市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 2013年〜
- ノミネート
- 第30回三島由紀夫賞 候補(2017) — 『リリース』, 第159回芥川龍之介賞 候補(2018) — 『風下の朱』, 第40回野間文芸新人賞 候補(2018) — 『無限の玄/風下の朱』
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本放送協会学園高等学校(NHK学園高等学校) | — | — | — | — | 日本 |
| 二松学舎大学 | 文学部 | 国文学科 | 学士 | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 日本ファンタジーノベル大賞 | 星の民のクリスマス | — | 日本ファンタジーノベル大賞 | 受賞 |
| 2017 | 織田作之助賞 | リリース | — | 織田作之助賞選考委員会 | 受賞 |
| 2017 | センス・オブ・ジェンダー賞 | 望むのは | 大賞 | ジェンダーSF研究会 | 受賞 |
| 2018 | 三島由紀夫賞 | 無限の玄 | — | 新潮社 | 受賞 |
| 2019 | 野間文芸新人賞 | 神前酔狂宴 | — | 講談社 | 受賞 |
| 2023 | 渡辺淳一文学賞 | フィールダー | — | 渡辺淳一文学賞選考委員会 | 受賞 |
受賞・候補エディション
-
第34回(2017年) 大賞受賞作: リリース
『リリース』は、古谷田奈月による受賞作。受賞記録で確認できる作品名と著者名をもとに、書誌識別子は単行本・文庫・短編集として独立刊行が確認できる場合だけ記録する方針で整理した。現時点では雑誌や掲載媒体の識別子を流用せず、作品情報を受賞データに沿って保持している。
『リリース』は、受賞歴と刊行状況を切り分けて確認すべき作品である。
文学受賞作刊行確認
-
第17回(2017年) 大賞受賞作: 望むのは
『望むのは』は、古谷田奈月による受賞作です。単独の単行本、文庫、短編集として刊行された確実な書誌は確認できず、受賞時点の掲載作または応募作として扱うのが妥当です。
単行本化を確認できないため、雑誌号や賞関連資料の識別子は使用していません。
受賞作未単行本化文学賞
-
第31回(2018年) 受賞受賞作: 無限の玄
父の死から始まる男たちの家族バンドの物語『無限の玄』と、女子野球を描く『風下の朱』を収めた中編集。家族やチームの中に潜む権力関係を、奇妙な熱と運動感で描く。
死んでは蘇る父と、白球を追う女たちが、共同体の力学を露わにする。
191ページ家族権力構造野球中編集
-
第41回(2019年) 受賞受賞作: 神前酔狂宴
『神前酔狂宴』は、神社の披露宴会場で働く配膳スタッフたちを通じて、結婚式、金、愛、国家、神を絡める長篇小説。祝祭の茶番を演じる労働の場から、明治の軍神を祀る神社の歴史が浮かび上がる。
披露宴の華やかさの裏で、労働と信仰と国家の物語が騒がしく絡み合う。
240ページ結婚式神社労働国家祝祭
-
第8回(2023年) 受賞受賞作: フィールダー
社会問題が複雑に絡み合う現代長編。出版社で働く主人公が、疑惑をめぐる取材と仮想空間の安らぎのあいだで揺れる。
「かわいい」と思う気持ちの危うさが、社会の歪みとともにあぶり出されていく。
384ページ長編小説社会問題出版ゲーム現代文学
作品
代表作
星の民のクリスマス
2013年 短編/幻想デビュー作。幻想的な要素を含む物語で構成され、共同体や祭礼、記憶をめぐる情景を繊細に描く。
ジュンのための6つの小曲
2014年 短編集複数の短編を収めた作品集。人間関係や微細な感情を丁寧に掘り下げる短篇群。
リリース
2016年 長篇小説人間関係や自己の在り方を問う長篇。日常と非日常の接点に立ち、心理の綾を描く。
望むのは
2017年 小説/短篇欲望やジェンダー、望みを巡る物語。センス・オブ・ジェンダー賞の受賞作で、テーマ意識が色濃い作品。
無限の玄/風下の朱
2018年 小説/連作「無限の玄」と「風下の朱」を収めた作品集。幻想と現実の境界を行き来しながら、記憶や儀礼をめぐる物語を描く。『無限の玄』で三島由紀夫賞を受賞、『風下の朱』は芥川賞候補となった。
神前酔狂宴
2019年 小説神事や祭礼を背景に人間模様を描く長篇。2019年に野間文芸新人賞を受賞した作品。
フィールダー
2022年 小説比喩的なフィールドを舞台に人間の欲望や記憶、移動を描いた作品。2023年に渡辺淳一文学賞を受賞。
全著作
- 星の民のクリスマス
- ジュンのための6つの小曲
- リリース
- 望むのは
- 無限の玄/風下の朱
- 神前酔狂宴
- フィールダー
- 鳥目の弟(単行本未収録)
- 大粒のダイナ(単行本未収録)
- 橙子(単行本未収録)
- できればドウを助けたいけど(単行本未収録)
- うた子と獅子男(単行本未収録)
作風・主題
- 文体
- 幻想と現実が溶け合う文体詩的で叙情的な描写静謐で繊細な心理描写
- 頻出モチーフ
- 記憶祭礼・儀式共同体と疎外夢と境界
評価・遺産
古谷田奈月は、2013年のデビュー以来、幻想的な要素と繊細な心理描写を併せ持つ作風で注目を集め、複数の主要文学賞を受賞している。現代日本文学における重要な若手作家の一人として評価されている。
豆知識
- 2013年に日本ファンタジーノベル大賞受賞でデビュー。
- 『無限の玄』で三島由紀夫賞、同作集や関連作で芥川賞候補や野間文芸新人賞の受賞・候補歴がある。
- 2023年に『フィールダー』で渡辺淳一文学賞を受賞している。