日本の文学賞

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野沢きみ

のざわ きみ

プロフィール

性別
不明

受賞・候補エディション

  1. 地球に宇宙人がやって来たのは、「私」が中学二年生のときだった。彼らはすでに言葉を捨てており、人間とコミュニケーションを取ることはできないが、声の無い彼らは人間、特に女性の声を聞くと「宝石」と呼ばれる綺麗な石を排出する。忌み嫌う故郷を捨て都会に出た「私」は、学費や生活費を奨学金で支援してもらう代わりに「宇宙人の店」で働き、宇宙人に音読して宝石を回収することを仕事にする。同僚のカナリアとの交流や、りょうちゃんとの出会いが日々を彩る中、捨ててきた故郷への思いは募るばかりだった。大嫌いな母、育ててくれたおばあちゃん、いじめを繰り返す同級生、近所ののろちゃん——。のろちゃんの死を知った「私」は久しぶりに故郷に帰り、都会もまた憧れの場所ではなかったと自覚する。そして「私」は、宇宙人の星への移住という提案に乗ることを決める。

    故郷を求める痛切なメモワール。

    320ページ
    ふるさと疎外感アイデンティティ家族移住SF女性の声