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第30回(1975年) 受賞受賞作: カーテンが降りて
『カーテンが降りて』は、ルース・レンデルの短編を集めたミステリ作品集。日常の中に潜む悪意や心理のずれを鋭くすくい取り、犯罪小説を人間観察の文学へ押し広げる作風が表れている。
日常の裂け目から犯罪心理がのぞく、レンデルらしい短編集。
292ページ短編集心理ミステリ悪意英国犯罪小説 -
第39回(1984年) 受賞受賞作: 女ともだち
『女ともだち』は、ルース・レンデルによるミステリ。受賞作として、作者の問題意識と表現の特色を伝える一作である。
受賞作『女ともだち』を入口に、ルース・レンデルの表現世界へ導く。
謎犯罪心理
ルース・レンデル
ルース・レンデル
Rūsu Rendelu
別名:
Barbara Vine
ペンネーム:
バーバラ・ヴァイン(心理サスペンス作品などで用いたペンネーム)
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1930-02-17 (ロンドン(サウス・ウッドフォード))
- 死没
- 2015-05-02 (ロンドン) 85歳
- 国籍
- イギリス
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- サウス・ウッドフォード(ロンドン) → エセックス(ラウトン周辺)
経歴
- 職業
- 小説家, 推理作家
- 活動期間
- 1964年〜2015年
- 影響を受けた人物
- アガサ・クリスティ, パトリシア・ハイスミス, ジョルジュ・シムノン
- 影響を与えた人物
- ミネット・ウォルターズ, フランセス・ファイフィールド
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ラウトンの女子校 | — | — | — | — | イギリス |
ラウトンの女子校
国:
イギリス
卒業後、地元紙「Chigwell Times」の記者を務めた
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1975 | エドガー賞 短編賞 | カーテンが降りて | 短編 | アメリカ探偵作家クラブ | Winner |
| 1976 | ゴールド・ダガー賞 | わが目の悪魔 | — | 英国推理作家協会 | Winner |
| 1980 | マルティン・ベック賞 | 死のカルテット | — | スウェーデン犯罪作家協会 | Winner |
| 1991 | カルティエ・ダイアモンド・ダガー賞(功労賞) | — | 功労賞 | 英国推理作家協会 | Winner |
| 1996 | 大英帝国勲章(CBE) | — | — | イギリス王室勲章制度 | Honour |
エドガー賞 短編賞
1975
対象作品:
カーテンが降りて
部門:
短編
主催:
アメリカ探偵作家クラブ
結果:
Winner
ゴールド・ダガー賞
1976
対象作品:
わが目の悪魔
主催:
英国推理作家協会
結果:
Winner
マルティン・ベック賞
1980
対象作品:
死のカルテット
主催:
スウェーデン犯罪作家協会
結果:
Winner
カルティエ・ダイアモンド・ダガー賞(功労賞)
1991
部門:
功労賞
主催:
英国推理作家協会
結果:
Winner
大英帝国勲章(CBE)
1996
主催:
イギリス王室勲章制度
結果:
Honour
受賞・候補エディション
エドガー賞
2回登壇
マルティン・ベック賞
1回登壇
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第10回(1980年) 受賞受賞作: 死のカルテット
『死のカルテット』は、ルース・レンデルのサスペンス小説 Make Death Love Me の日本語版。小さな銀行を襲う事件と、そこからずれていく人々の選択を通して、平凡な日常が犯罪と逃避へ傾いていく過程を描く。
小さな銀行で起こった事件をきっかけに、日常の内側に潜んでいた欲望と破綻が露わになるサスペンス。
310ページ犯罪心理サスペンス逃避日常の破綻英国ミステリ
フランス犯罪小説大賞
1回登壇
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第48回(1982年) 受賞
荒涼としたヴァングムーアを愛する新聞コラムニストのスティーヴン・ウォルビーは、散歩の最中に無残な遺体を発見する。さらに犠牲者が現れ、現場に残した痕跡から彼自身が疑われるなか、湿原に潜む犯人と彼の私生活の亀裂が不穏に交差していく犯罪小説。
愛着のある湿原で見つけた遺体が、ひとりの男を疑惑と恐怖のただなかへ引き込む。
250ページ疑惑湿原の風景心理的スリラー連続殺人私生活の崩壊
作品
代表作
薔薇の殺意
1964年 推理小説(ウェクスフォード警部シリーズ)ウェクスフォード警部シリーズの第1作。地方の町で起きた殺人事件を巡る捜査が描かれる。
地方社会の秘密犯罪の心理
翻訳
- 薔薇の殺意
ロウフィールド館の惨劇
1977年 犯罪小説 / サイコスリラー介護をめぐる家庭の緊張と、そこから発生する悲劇を描いた作品。後に映画などにも翻案された。
家庭の秘密階級格差と憎悪
映像化・舞台化
- [映画] 沈黙の女(ロウフィールド館の惨劇) / Claude Chabrol (1995)
翻訳
- ロウフィールド館の惨劇
わが目の悪魔
1976年 サイコスリラー普通の人々の内面に潜む狂気と、その顕在化を描く心理サスペンス。
隠れた狂気欺瞞と暴露
翻訳
- わが目の悪魔
引き攣る肉
1986年 文学的要素を含む長編人間関係と運命の交錯を描く長編。ペドロ・アルモドバル監督により映画化された。
運命と赦し人間関係の歪み
映像化・舞台化
- [映画] ライブ・フレッシュ / Pedro Almodóvar (1997)
翻訳
- 引き攣る肉
全著作
- 薔薇の殺意(From Doon with Death)
- わが目の悪魔(A Demon in My View)
- ロウフィールド館の惨劇(A Judgement in Stone)
- 引き攣る肉(Live Flesh)
翻案
- La Cérémonie(映画化)
- Live Flesh(映画化)
- 身代りの樹(Tree of Hands、映画化)
作品の翻訳
- ロウフィールド館の惨劇 — La Cérémonie(仏語映画化)
- 引き攣る肉 — Live Flesh(スペイン・フランス映画化)
作風・主題
- 文体
- 心理描写を重視する文体緻密で冷静なプロット構成
- 頻出モチーフ
- 家庭内の秘密社会的階級と抑圧正義と罪の境界
評価・遺産
ルース・レンデルは英国の代表的な推理作家であり、ゴールド・ダガーやエドガー賞など主要な賞を多数受賞した。ウェクスフォード警部シリーズやバーバラ・ヴァイン名義の心理小説で国際的な評価を得、20世紀後半から21世紀初頭の犯罪小説に大きな影響を与えた。
関連学会
- 英国推理作家協会(功労賞受賞)
大衆文化への影響
- 複数作品の映画化により国際的な認知を獲得
豆知識
- バーバラ・ヴァインというペンネームで心理サスペンス作品を発表した。
- ウェクスフォード警部シリーズなど多数のシリーズ作品を執筆した。
- 1997年に一代貴族に叙された(Life peer)。