日本の文学賞

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田辺 聖子

たなべ せいこ

Tanabe Seiko

ペンネーム: 田邉 聖子本名の表記(漢字の差異)

プロフィール

性別
女性
生誕
1928-03-27 (大阪府大阪市此花区(現・福島区))
死没
2019-06-06 (兵庫県神戸市) 91歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
大阪市 → 伊丹市(兵庫県) → 神戸市(兵庫県)

経歴

職業
小説家, 随筆家
活動期間
1956年〜2018年
影響を受けた人物
川端 康成, 小林 一茶

学歴

樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大学)
国文科 / 国文科
学位: 得業士
国: 日本
旧制の女子専門学校を卒業

受賞歴

大阪市民文芸賞
1956
対象作品:
主催: 大阪市
結果: 受賞
芥川龍之介賞
1964
対象作品: 感傷旅行
主催: 文藝春秋
結果: 受賞
女流文学賞
1987
対象作品: 花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女
結果: 受賞
吉川英治文学賞
1993
対象作品: ひねくれ一茶
結果: 受賞
菊池寛賞
1994
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
1998
対象作品: 道頓堀の雨に別れて以来なり――川柳作家・岸本水府とその時代
結果: 受賞
読売文学賞
1999
対象作品: 道頓堀の雨に別れて以来なり――川柳作家・岸本水府とその時代
部門: 評論・伝記賞
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
蓮如賞
2003
対象作品: 姥ざかりの花の旅傘
結果: 受賞
朝日賞
2007
主催: 朝日新聞社
結果: 受賞
紫綬褒章
1995
主催: 日本国政府
結果: 受章
文化功労者
2000
主催: 日本国政府
結果: 選出
文化勲章
2008
主催: 日本国政府
結果: 受章
従三位
2019
主催: 日本政府(叙位)
結果: 叙位(没時)

受賞・候補エディション

芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 実らない恋を抱えた有以子が、親友ヒロシとの旅に出る恋愛短編。軽やかな会話と旅の移動感の中に、恋の痛み、自己韜晦、関西的なユーモアが重なっていく。

    旅に出ても失恋の痛みは消えず、笑いの奥で有以子の感傷が淡く揺れる。

    217ページ
    恋愛失恋関西の会話ユーモア
女流文学賞 1回登壇
  1. 田辺聖子が俳人・杉田久女の生涯と表現への執念に寄り添う評伝的小説です。才能、家族、俳句への情熱が絡み合い、ひとりの女性作家が時代の制約の中で燃やした言葉の力を描きます。

    俳句に身を焦がした女性の生を、愛惜をこめて描く。

    514ページ
    杉田久女俳句女性表現評伝小説
  1. 受賞作: ひねくれ一茶

    小林一茶の屈折した生涯と俳境を、田辺聖子ならではの語りで描く評伝的小説。信濃の風土、恋、孤独、俳句への執念が、ひねくれた可笑しみと哀しみを帯びる。

    ひねくれ者の一茶が、孤独と恋を抱えて独自の俳境へ歩む。

    548ページ
    小林一茶俳句と人生評伝小説
菊池寛賞 1回登壇
  1. 受賞作: ひねくれ一茶

    田辺聖子による『ひねくれ一茶』は、kikuchi-kan-awardの受賞対象となった作品です。単行本として確認できる識別子は見つからないため、作品内容を中心に扱います。

    田辺聖子の『ひねくれ一茶』を、受賞作としての文脈から紹介します。

    受賞作文学賞ひねくれ一茶
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代

    川柳作家・岸本水府の生涯と時代を描く評伝。大阪の文化、笑い、言葉の芸を通じて近代の庶民文芸を浮かび上がらせます。

    川柳作家・岸本水府の生涯と時代を描く評伝。

    岸本水府川柳大阪文化評伝
蓮如賞 1回登壇
  1. 江戸後期、筑前の商家の内儀たちが伊勢、江戸、日光、善光寺へと旅を重ねる道中を、小田宅子の『東路日記』を手がかりに描く歴史紀行小説。五十代の女性たちの教養、好奇心、体力が、旅の細部を通じて生き生きと立ち上がる。

    五十路の女たちが、古典の教養と旅心を携えて天保の日本を歩き抜く。

    384ページ
    女性の旅江戸後期小田宅子東路日記老いと自由

作品

代表作

花狩

1958年 長編小説

デビュー作。日常と人間関係を繊細に描く初期長編。

恋愛家族

感傷旅行

1964年 短編集

代表的な短編集。若い女性の視点で恋愛や生き方を描く作品を収録。

恋愛大阪の風俗女性の視点

新源氏物語

1978年 歴史/古典翻案

『源氏物語』のエッセンスを取り入れつつ現代感覚で再解釈した長編(連作)。

古典の再解釈愛と人間関係
映像化・舞台化
  • [舞台(宝塚歌劇)] 新源氏物語(宝塚上演) (1981)

ジョゼと虎と魚たち

1984年 短編小説

若い男女の切なくも鮮烈な恋を描く短編。後に映画化された。

恋愛障害と共生成長
映像化・舞台化
  • [映画] ジョゼと虎と魚たち(実写映画) / 犬童一心 (Isshin Inudo) (2003)

ひねくれ一茶

1992年 評伝 / 歴史小説

俳人・小林一茶の生涯に寄り添った評伝的長編。吉川英治文学賞受賞作。

伝記俳諧人間ドラマ

全著作

  • 花狩
  • 感傷旅行
  • 新源氏物語
  • ジョゼと虎と魚たち
  • ひねくれ一茶
  • 姥ざかり
  • ナンギやけれど… わたしの震災記
  • 田辺聖子全集(選集)

翻案

  • 芋たこなんきん(NHK連続テレビ小説、2006)
  • ジョゼと虎と魚たち(映画化、2003)
  • 舞え舞え蝸牛・隼別王子の叛乱 等(宝塚歌劇による舞台化)

作家による翻訳

  • 舞え舞え蝸牛(落窪物語の翻案)
  • 新源氏物語(古典翻案)
  • 竹取物語・伊勢物語(古典翻案)

作風・主題

文体
大阪弁を交えた軽快で親しみやすい文体古典への造詣に基づく柔らかな語り口
頻出モチーフ
恋愛食文化・日常の風景女性の視点古典文学の引用・再解釈

健康

  • 総胆管結石による胆管炎
    2019
    入院後に症状が悪化し、2019年に死去

評価・遺産

大阪を拠点にした親しみやすい文体と古典への深い愛着で広い読者層を獲得し、数々の文学賞や栄典を受けた。随筆や古典翻案、舞台・映像化を通じて大衆文化にも影響を与えた。

記念館・博物館

  • 田辺聖子文学館 大阪樟蔭女子大学 小阪キャンパス図書館内(大阪) 2007年開館

資料所蔵先

  • 大阪樟蔭女子大学図書館(田辺聖子関係資料)

大衆文化への影響

  • NHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』(2006)
  • 朗読劇『田辺聖子の世界』(2009)

引用

  • 直木賞の方が欲しかった。
    出典: 後年のインタビューでの発言(要旨)

豆知識

  • スヌーピーグッズの愛好家であった
  • 宝塚歌劇のファンで、自作が舞台化されたことがある
  • 事実婚の配偶者・川野純夫と36年間連れ添った
  • 阿波踊りに参加した経験がある