日本の文学賞

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高野 文子

たかの ふみこ

Takano Fumiko

ペンネーム: 高野ロバ一部作品・連載で使用したペンネーム(例:『わたしはダメ嫁』で使用)

プロフィール

性別
女性
生誕
1957-11-12 (新潟県新津市(現・新潟市秋葉区))
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
新潟県新津市(現・新潟市秋葉区) → 東京都(上京後、在住)

経歴

職業
漫画家, イラストレーター, 元・看護師
活動期間
1979年〜
影響を受けた人物
萩尾望都, 石ノ森章太郎, 大友克洋, さべあのま
影響を与えた人物
岡崎京子, 桜沢エリカ, 内田春菊, 一條裕子

学歴

新潟県立新潟江南高等学校
衛生看護科(高校)
期間: 高校在学(年代:1970年代前半)
国: 日本
学年誌に掲載される児童文学等を読み育つ。高校在学中に漫画投稿活動を開始。
東京都立衛生看護専門学校
衛生看護科(専修)
期間: 卒業(在学期間2年)
国: 日本
卒業後、看護師として勤務。その傍ら同人活動を経て漫画家デビュー。

受賞歴

日本漫画家協会賞(優秀賞)
1982
対象作品: 絶対安全剃刀
主催: 日本漫画家協会
結果: 優秀賞
手塚治虫文化賞(マンガ大賞)
2002
対象作品: 黄色い本
主催: 手塚治虫文化賞選考委員会
結果: 受賞(マンガ大賞)
巖谷小波文芸賞
2015
対象作品: ドミトリーともきんす
主催: 巖谷小波文芸賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

絶対安全剃刀

1982年 短編集(短編・青年/少女漫画) 136ページ

デビュー期の短編を収めた作品集。幻想的な描写と独特の心理表現、巧みなトーンワークが特徴。代表作「田辺のつる」「玄関」などを収録。

少女日常と異化生と死記憶
翻訳
  • 絶対安全剃刀(英訳タイトル例)

おともだち

1983年 短編集(中編・短編) 128ページ

「日本のおともだち」と「アメリカのおともだち」の二部構成。大正期の女学校を舞台にした長編や、アメリカを舞台にした短編などを収録。

友情成長文化の記憶

ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事

1987年 連載漫画(冒険・スパイ風) 258ページ

デパートを舞台に売り子の少女がスパイを相手に活躍する全6話の長編。映画的な画面構成やカメラワーク風の演出が特徴。

冒険スパイ映画へのオマージュ日常と非日常

るきさん

1993年 連載漫画(4コマ・オールカラー短編) 118ページ

月刊誌『Hanako』での連載作。流行に流されない独身女性「るきさん」の四コマを中心に月1回連載された作品。

日常都市生活独身女性

棒がいっぽん

1995年 短編集 200ページ

1990年前後の短編を中心に収めた作品集。日常の機微を大胆な画面構成で描く作品群を収録。

日常の懐かしさと怖さ家族思い出

黄色い本

2002年 長編読み切り(青年漫画) 160ページ

雪国を舞台に、主人公の少女が『チボー家の人々』を読み進める過程を通して読書体験や成長を描く作品。執筆に3年を要した。

読書体験成長孤独と交流

ドミトリーともきんす

2014年 短編集(近年作) 120ページ

2010年代に発表された短編をまとめた単行本。久しぶりの単行本刊行となり、作風にさらに簡素化が見られる。

日常の断片記憶小さな奇跡

全著作

  • 絶対安全剃刀(1982)
  • おともだち(1983)
  • ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事(1987)
  • るきさん(1993)
  • 棒がいっぽん(1995)
  • 黄色い本(2002)
  • ドミトリーともきんす(2014)

翻案

  • 平家物語(テレビアニメ:キャラクター原案)

作家による翻訳

  • チボー家のジャック(抄訳担当)

作風・主題

文体
簡潔で無駄のない線描巧みなトーンワーク画面構成の実験性(映画的カメラワーク)
頻出モチーフ
日常の断片生と死の隣接少女/女性の視点読書・記憶

評価・遺産

高野文子はニューウェーブ期を代表する漫画家の一人で、数少ないながら独創的な視覚表現と画面構成により同時代や後続の作家に強い影響を与えた。批評的評価も高く、手塚治虫文化賞など主要な賞を受賞している。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵資料あり)

大衆文化への影響

  • TV番組『BSマンガ夜話』で作品が取り上げられる

引用

  • 最初に思いつくのはテーマで、絵もネームも同時に始める。
    出典: インタビュー(『AERA COMIC 手塚治虫文化賞10周年』所収、2006) (2006年)

豆知識

  • 元看護師として働きながら漫画家デビューを果たした。
  • 夫は編集者の秋山協一郎。
  • 作品ではアシスタントを使わずに制作することが多い。