日本の文学賞

← ホームに戻る

高岡 修

たかおか おさむ

Takaoka Osamu

プロフィール

性別
男性
生誕
1948-09-17 (愛媛県宇和島市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
愛媛県宇和島市(出生) → 鹿児島市(移住・在住)

経歴

職業
詩人, 俳人, 編集者, 出版社経営者, 小説家
活動期間
1965年〜
所属
形象(雑誌)主幹, 鹿児島県詩人協会, 鹿児島県現代俳句協会, 現代俳句協会, 日本現代詩人会, 日本文芸家協会
所属団体
日本現代詩人会, 日本文芸家協会, 現代俳句協会
影響を受けた人物
前原東作, 前原誠, 岩尾美義

学歴

国立鹿児島工業高等専門学校
電気工学科 / 電気工学科
期間: 1965-1970
国: 日本
在学中より詩・俳句・小説を書き始め、中退

受賞歴

南日本文学賞
1990
対象作品: 二十項目の分類のためのエスキス・ほか
結果: winner
南日本出版文化賞
2001
対象作品: 現代 鹿児島短歌大系(編纂)
結果: winner
土井晩翠賞
2005
対象作品:
主催: 仙台文学館
結果: winner
現代俳句評論賞
2007
対象作品: 蝶の系譜-言語の変容にみるもうひとつの現代俳句史-
結果: winner
現代俳句協会賞
2016
対象作品: 水の蝶
主催: 現代俳句協会
結果: winner
小熊秀雄賞
2021
対象作品:
結果: winner

受賞・候補エディション

南日本文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 二十項目の分類のためのエスキス・ほか

    『二十項目の分類のためのエスキス・ほか』は、高岡修による文学作品。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。

    受賞作として読まれてきた『二十項目の分類のためのエスキス・ほか』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。

    受賞作文学作品記憶時代
  1. 受賞作: 水の蝶

    『水の蝶』は、高岡修による詩歌・句集の受賞作です。受賞記録上の題名と作者名を基準に、作品単体の書籍化情報と内容紹介を切り分けて整理しました。

    高岡修『水の蝶』は、受賞時の評価軸を手がかりに読み直したい作品です。

    詩歌俳句受賞作
小熊秀雄賞 1回登壇
  1. 受賞作:

    日常に潜む暴力の気配へ耳を澄ませ、加害と被害、記憶と責任の間を行き来しながら詩の倫理を問い直す詩集。

    日常と事件の境界を往来する

    71ページ
    暴力日常責任記憶詩の倫理

作品

代表作

2020年 詩集 88ページ

蟻をテーマにした詩篇を収めた詩集。長年のモチーフである「蟻」を中心に存在や生の執着を描き、小熊秀雄賞を受賞。

小さな存在の視点執着

2004年 詩集

言語と死を巡る詩篇を収めた詩集。土井晩翠賞受賞作の一つ。

言語他界

水の蝶

2015年 句集 (俳句)

俳句による自然や儚さの表現により、死生観や身体感覚を鋭く描く句集。現代俳句協会賞受賞作。

儚さ

二十項目の分類のためのエスキス・ほか

1989年 詩集

初期の代表作の一つであり、南日本文学賞受賞のきっかけとなった作品集。

分類言語実験初期の実験性

高岡修全詩集1969~2003

2003年 詩集/全集

1969年から2003年までの詩作をまとめた全詩集。作風の変遷を一望できる編纂。

集成変遷

全著作

  • 晩餐図(1986)
  • 水の木(1987)
  • 紙の空(1988)
  • 二十項目の分類のためのエスキス・ほか(1989)
  • 死とメルヘン(1991)
  • 鏡(1993)
  • 高岡修全詩集1969~2003(2003)
  • 犀(2004)
  • 屍姦の都市論(2005)
  • 蟻(2020)
  • 一行詩(2021)
  • 微笑販売機(2023)

翻案

  • EDGE 死して また生きるということ 高岡修の詩闘(2008, 監督: 甲斐健一郎)

作風・主題

文体
シュルレアリスム的傾向平明な文の連なりによる異化言語そのものへの挑発的・実験的アプローチ
頻出モチーフ
彼岸身体と残骸

評価・遺産

現代詩と俳句の双方で活躍し、地方文学の育成や編集活動を通じて地域文化に貢献した。シュルレアリスム的手法と明快な文体の組み合わせにより独自の詩世界を構築。思潮社とふらんす堂の現代文庫双方に名を冠する唯一の詩人である(2021年時点)。

関連学会

  • 鹿児島県詩人協会
  • 現代俳句協会
  • 日本現代詩人会
  • 日本文芸家協会

大衆文化への影響

  • ドキュメンタリー『EDGE 死して また生きるということ 高岡修の詩闘』(2008)

引用

  • 高岡修が死をもたらそうとしているのは、明るみにある安穏とした既存の言語体系に編み込まれたすべてのもの、と、まずはいえるだろう。近現代の言語は、「死」すらもが鉤括弧にくくられ、夥しい指紋に汚れたイメージしかないではないか。「死」といい、「彼岸」といい、すでに名づけられた上での「死」「彼岸」に寄りかかる認識自体に、俳人は殺意を覚えるのである。その凄まじい句業は、言語世界へのテロルとも呼びたくなるほど激越、かつ革命的でもあるのだ。
    出典: 藤沢周「殺界―俳句という殺人―高岡修論」『高岡修句集』(現代俳句文庫76 ふらんす堂) (2014年)
  • ふつう、日本語によるシュルレアリスティックな詩とは、非日常的で、どちらかと言えば生硬な語彙を用いて、語と語の衝突から新たなイメージを立ち上らせるものがもっぱらだが、高岡修においては、一見したところ、平明なセンテンスが立ち上げるイメージと意味が、つづくセンテンスによって異化され、新たなイメージと意味を生じさせる独自の方法がとられている。
    出典: 城戸朱理「孤独が貫くもの」『高岡修詩集』(現代詩文庫190 思潮社) (2008年)

豆知識

  • 2008年に鹿児島市で還暦逆修の生前葬を行い、法名は詩岳修道居士。
  • 思潮社の現代詩文庫とふらんす堂の現代俳句文庫の両方に名を冠する、唯一の詩人である(2021年時点)。
  • 出版社ジャプランを経営している。
  • 十代から詩・俳句・小説を書き始め、1968年に俳誌「形象」に参加して最年少同人となった。