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第22回(1975年) 受賞受賞作: The Dispossessed
『The Dispossessed』は、所有を前提にしないアナキズム社会と資本主義的な惑星社会を往還する物理学者シェヴェックを描くSF長編である。ユートピアの理想と制度化の矛盾を、思想小説としての厚みと宇宙SFの構想力で問い直す。
自由な社会は、制度になった瞬間にどのような矛盾を抱えるのか。
400ページアナキズムユートピア所有科学と倫理亡命
アーシュラ・K・ル=グウィン
アーシュラ・K・ル=グウィン
Ursula K. Le Guin
ペンネーム:
U・K・ル=グウィン(表記の略)(略記やクレジット表記で使用されることがあるペンネーム)
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1929-10-21 (カリフォルニア州バークレー)
- 死没
- 2018-01-22 (オレゴン州ポートランド) 88歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- カリフォルニア州バークレー(出生・幼少期) → オレゴン州ポートランド(晩年の居住地)
経歴
- 職業
- 小説家, 短編作家, 詩人, 翻訳家, エッセイスト
- 活動期間
- 1959年〜2017年
- 所属
- サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA), オーサーズ・ギルド等作家組織(参加)
- 所属団体
- サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
- 影響を受けた人物
- アルフレッド・L・クローバー(父・人類学の影響), 道教(思想的影響、特に『道徳経』), 民俗学・人類学的視点をもたらした伝統研究
- 影響を与えた人物
- N・K・ジェミシン(影響を受けた作家の一人として言及される), チャイナ・ミエヴィルなどの現代ファンタジー/SF作家, 世代を超えたフェミニストSF作家や世界構築を重視する作家群
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ラドクリフ・カレッジ(ハーバード大学) | 文学部 | 英語学・文学 | Bachelor of Arts | 1947–1951 | アメリカ合衆国 |
| コロンビア大学(在学経験) | — | — | — | 1951–1952 | アメリカ合衆国 |
ラドクリフ・カレッジ(ハーバード大学)
文学部
/ 英語学・文学
学位:
Bachelor of Arts
期間:
1947–1951
卒業年:
1951
国:
アメリカ合衆国
学士号取得。父母の人類学的背景の影響を受ける。
コロンビア大学(在学経験)
期間:
1951–1952
国:
アメリカ合衆国
大学院レベルの在学経験あり(学位取得は記録されていない)。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1969 | ネビュラ賞(最優秀長編) | (原題)The Left Hand of Darkness | Best Novel | サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA) | Winner |
| 1970 | ヒューゴー賞(最優秀長編) | (原題)The Left Hand of Darkness | Best Novel | 世界SF協会(ワールドコン) | Winner |
ネビュラ賞(最優秀長編)
1969
対象作品:
(原題)The Left Hand of Darkness
部門:
Best Novel
主催:
サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
結果:
Winner
ヒューゴー賞(最優秀長編)
1970
対象作品:
(原題)The Left Hand of Darkness
部門:
Best Novel
主催:
世界SF協会(ワールドコン)
結果:
Winner
受賞・候補エディション
ヒューゴー賞
1回登壇
アザーワイズ賞
2回登壇
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第4回(1994年) 受賞受賞作: The Matter of Seggri
アーシュラ・K・ル=グウィンによる『The Matter of Seggri』は、james-tiptree-jr-awardの受賞対象となった作品です。単行本として確認できる識別子は見つからないため、作品内容を中心に扱います。
アーシュラ・K・ル=グウィンの『The Matter of Seggri』を、受賞作としての文脈から紹介します。
受賞作文学賞The Matter of Seggri -
第6回(1996年) 受賞受賞作: Mountain Ways
ハイン人の世界Oにある山岳共同体で、シャヘスとアカルは互いに惹かれ合う。しかし、その社会では四人から成る複婚が伝統とされ、二人だけの結びつきは制度の内側では成立しない。二人は慣習に合わせるため、危うい偽装を計画する。
自由に見える婚姻の制度も、愛する二人のためには新たな壁となる。
384ページ複婚ジェンダー同性の愛社会規範ハイン人の世界
デーモン・ナイト記念グランド・マスター賞
1回登壇
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第20回(2003年) 受賞
作品
代表作
ゲド戦記(第1巻:影との戦い / A Wizard of Earthsea)
1968年 ファンタジー 205ページ若き魔法使いゲド(ゲド=ヘル=ソル)が成長し、自らの影と向き合うことで責任と力の意味を学ぶ物語。世界観の深い魔法観と倫理、言語の重視が特徴。
成長責任言語と名の力道徳
映像化・舞台化
- [映画] ゲド戦記(スタジオジブリ版『ゲド戦記』) / Goro Miyazaki (2006)
- [テレビミニシリーズ] レジェンド・オブ・アースシー(テレビ版) / Robert Lieberman (2004)
翻訳
- ゲド戦記:影との戦い(日本語版タイトル)
闇の左手(The Left Hand of Darkness)
1969年 SF(社会科学的SF) 304ページ遠い惑星ゲンテキでの外交任務を通じて、性別や文化、政治のあり方を探る物語。性の流動性を持つ住民を描くことで、ジェンダーと他者性を問い直す。
ジェンダー政治異文化理解疎外と帰属
翻訳
- 闇の左手(日本語版)
放逐された者たち(The Dispossessed)
1974年 SF(思想的・社会的SF) 341ページ二つの対照的な社会を舞台に、理想主義と実践、自由と責任について問う。無政府主義的な社会と資本主義的社会の対比を通じて、革命と倫理を描く。
アナーキズム自由と責任科学と倫理
翻訳
- 放逐された者たち(日本語版)
全著作
- ゲド戦記(全シリーズ)
- 闇の左手
- 放逐された者たち
- その他の短編・エッセイ集多数
翻案
- スタジオジブリによる映画『ゲド戦記』(2006)
- 米国テレビミニシリーズ『Legend of Earthsea』(2004)
作風・主題
- 文体
- 叙情的で詩的な文体人類学的観察に基づく詳細な世界描写倫理的・哲学的議論を取り入れる
- 頻出モチーフ
- 他者性と同化言語と名前の力政治体制と個人の自由自然・エコロジー
評価・遺産
アーシュラ・K・ル=グウィンはフェミニストSF、世界構築、倫理的想像力に多大な影響を与えた作家であり、多くの作家や研究者に影響を与え続けている。ネビュラ賞やヒューゴー賞をはじめとする主要SF賞を複数受賞し、現代SFの重要人物と見なされている。
関連学会
- サイエンス・フィクション研究関連学会で広く研究対象となる
大衆文化への影響
- 『ゲド戦記』を原作とする映画・テレビ化(2004年、2006年)などを通じて広く知られる
引用
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人生を可能にする唯一のものは、永続的で耐え難い不確実性である。次に何が来るのか分からないということだ。
出典: 演説・インタビュー等(一般引用)
豆知識
- 父は人類学者アルフレッド・L・クローバー(Alfred L. Kroeber)、母は作家セオドラ・K・クローバー(Theodora Kroeber)。
- 中間名の「K」は母方の旧姓『Kroeber』に由来する。
- スタジオジブリ版『ゲド戦記』に対して批評的なコメントを行ったことがある。