日本の文学賞

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ビーケーワン怪談大賞 びーけーわんかいだんたいしょう

第6回(2008年)

怪談

受賞者

11名
飛雄 大賞

『朝の予兆』は、第6回ビーケーワン怪談大賞の大賞作。解体を控えた場所に響く不可解な音をめぐり、朝の平穏と怪異の気配が隣り合う掌編怪談である。

静かな朝に入り込む説明しがたい音が、読後の不安を長く残す。

275ページ
怪談都市の記憶
白縫いさや 優秀賞

傘の墓場は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。捨てられた傘や雨の記憶を思わせる場所から、ものに宿る気配を描く。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、傘の気配がふいに変質する。

275ページ
物の怪
仲町六絵 優秀賞

鳥の家は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。鳥と家という親しいイメージを重ね、居場所が不穏に変わる感触を作る。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、鳥の気配がふいに変質する。

275ページ
居場所
我妻俊樹 佳作

百合は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。花の名が持つ美しさと、そこからずれる不気味さを使った掌編として読める。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、花の気配がふいに変質する。

275ページ
美しさ違和感

『トロイの人形』は、第6回ビーケーワン怪談大賞で佳作に選ばれた掌編怪談。日常の物や記憶に潜む違和感を短い語りで立ち上げ、結末後にも不穏さを残す。

人形という身近な器物が、語りの中で見慣れた世界を少しずつずらしていく。

275ページ
怪談人形日常の異変
金魚屋 佳作

八百年は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。長い時間の幅を、掌編の短さに押し込める構成が印象を作る。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、長い時間の気配がふいに変質する。

275ページ
長い時間記憶伝承
綾倉エリ 佳作

パッチン留めは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。身近な髪留めを入り口に、身体や記憶へ触れるような怪異を描く。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、髪留めの気配がふいに変質する。

275ページ
髪留め身近な物記憶
北詰渚 佳作

カチンコチンは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。題名の硬さや冷たさを思わせる感覚から、不穏な状況が立ち上がる。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、冷たさの気配がふいに変質する。

275ページ
冷たさ硬直身体感覚
蕗谷塔子 愉しませてもらいました賞(加門七海選)

タマコは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。猫と思わせる存在が別の動物として反転する趣向が中心にある。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、動物の気配がふいに変質する。

275ページ
動物錯覚日常の反転
太田工兵 愉しませてもらいました賞(福澤徹三選)

告訴状は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。法的文書を思わせる形式を怪談へ転用する技巧が中心にある。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、書式の気配がふいに変質する。

275ページ
書式告発形式の怪異
皆川舞子 愉しませてもらいました賞(東雅夫選)

布団は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。雨で洗濯物を取り込むような日常の動作から、見慣れた布団が異様なものへ変わる。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。

短い場面の中で、布団の気配がふいに変質する。

275ページ
布団日常の変質