ビーケーワン怪談大賞 びーけーわんかいだんたいしょう
第6回(2008年)
受賞者
11名『朝の予兆』は、第6回ビーケーワン怪談大賞の大賞作。解体を控えた場所に響く不可解な音をめぐり、朝の平穏と怪異の気配が隣り合う掌編怪談である。
静かな朝に入り込む説明しがたい音が、読後の不安を長く残す。
傘の墓場は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。捨てられた傘や雨の記憶を思わせる場所から、ものに宿る気配を描く。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、傘の気配がふいに変質する。
鳥の家は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。鳥と家という親しいイメージを重ね、居場所が不穏に変わる感触を作る。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、鳥の気配がふいに変質する。
百合は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。花の名が持つ美しさと、そこからずれる不気味さを使った掌編として読める。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、花の気配がふいに変質する。
『トロイの人形』は、第6回ビーケーワン怪談大賞で佳作に選ばれた掌編怪談。日常の物や記憶に潜む違和感を短い語りで立ち上げ、結末後にも不穏さを残す。
人形という身近な器物が、語りの中で見慣れた世界を少しずつずらしていく。
八百年は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。長い時間の幅を、掌編の短さに押し込める構成が印象を作る。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、長い時間の気配がふいに変質する。
パッチン留めは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。身近な髪留めを入り口に、身体や記憶へ触れるような怪異を描く。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、髪留めの気配がふいに変質する。
カチンコチンは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。題名の硬さや冷たさを思わせる感覚から、不穏な状況が立ち上がる。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、冷たさの気配がふいに変質する。
タマコは、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。猫と思わせる存在が別の動物として反転する趣向が中心にある。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、動物の気配がふいに変質する。
告訴状は、第6回ビーケーワン怪談大賞で選ばれた掌編怪談。法的文書を思わせる形式を怪談へ転用する技巧が中心にある。八百字前後の短さの中で、日常の手触りから不穏な転調へ移る作品である。
短い場面の中で、書式の気配がふいに変質する。