日本の文学賞

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迢空賞

ちょうくうしょう

前年刊行の歌集から最も優れた作品に贈られる短歌の賞

短歌
創設年
1967
主催
角川文化振興財団
カテゴリー
短歌
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
6月頃
賞のステータス
活動中

説明

日本の歌人・民俗学者・国文学者の折口信夫(釈迢空)にちなんで設けられた短歌の賞。前年1月から12月に刊行された歌集の中で最も優れた作品が選ばれ、短歌界では最も権威ある賞とされる。第1回は1967年に行われ、受賞作には賞状、記念品、および副賞100万円が贈られる。授賞式は毎年6月に蛇笏賞と合同で開催される。2013年の第47回より最終候補作が事前に公表されるようになり、2024年の選考委員は佐佐木幸綱、高野公彦、永田和宏、馬場あき子である。

賞品

主賞品
賞状、記念品
賞金
1,000,000円

選考情報

選考プロセス

候補作選考
審査員 選考委員会
発表 非公表(2013年より最終候補作は事前に公表)
最終選考
審査員 選考委員会
発表 授賞式(毎年6月)で発表

選考基準

  • 前年1月から12月に刊行された歌集の中で最も優れた作品

関連の賞

  • 蛇笏賞

公式情報

https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/

過去の受賞者

花山多佳子 はなやま たかこ 受賞
三本のやまぼふし

『三本のやまぼふし』は花山多佳子の歌集で、短歌の呼吸と景を静かに積み重ねる歌集。

短歌の呼吸と景を静かに積み重ねる歌集。

短歌歌集抒情
大松達知 おおまつ たつとも 候補

『ばんじろう』は大松達知の歌集で、日常の手触りを短歌で掬い上げる歌集。

日常の手触りを短歌で掬い上げる歌集。

254ページ
短歌歌集日常
大辻隆弘 おおつじ たかひろ 候補
橡と石垣

『橡と石垣』は大辻隆弘の歌集で、自然と歴史の気配を織り込んだ歌集。

自然と歴史の気配を織り込んだ歌集。

短歌歌集自然
黒木三千代 くろき みちよ 候補
草の譜

『草の譜』は黒木三千代の歌集で、草の視線から日々の感情を描き出す歌集。

草の視線から日々の感情を描き出す歌集。

短歌歌集自然
外塚喬 そとづか たかし 候補
不変

『不変』は外塚喬の歌集で、変わらないものと変わりゆくものの感触を凝視する歌集。

変わらないものと変わりゆくものの感触を凝視する歌集。

短歌歌集時間
吉川宏志 よしかわ ひろし 受賞
雪の偶然

占領下の記憶と身体を、現在の感覚で掘り返す舞台作品。

占領下の記憶と身体を、現在の感覚で掘り返す舞台作品。

舞台記憶身体戦後
奥村晃作 おくむら こうさく 候補
蜘蛛の歌

大江山伝説を題材に、鬼と人の境界をめぐる舞台作品。

大江山伝説を題材に、鬼と人の境界をめぐる舞台作品。

舞台神話伝説古典
川野里子 かわの さとこ 候補
ウォーターリリー

江戸の下町を舞台に、人と街の距離や日々の気配を静かな映像でとらえる映画。

江戸の下町を舞台に、人と街の距離や日々の気配を静かな映像でとらえる映画。

映画江戸日常人物描写
沢口芙美 さわぐち ふみ 候補
変若かへる

津軽塗の手仕事を背景に、家族の継承とものづくりの時間を描く映画。

津軽塗の手仕事を背景に、家族の継承とものづくりの時間を描く映画。

映画家族手仕事青森
藤岡武雄 ふじおか たけお 候補
天空の夢

ワーグナーの大作オペラを通して、芸術と共同体の緊張を立体的に立ち上げる上演。

ワーグナーの大作オペラを通して、芸術と共同体の緊張を立体的に立ち上げる上演。

オペラワーグナー上演古典
水原紫苑 みずはら しおん 受賞

水原紫苑の歌集『快樂』。短歌研究社から刊行された単独書籍として確認でき、ISBN13 9784862727329 を得た。

2022年刊の歌集。

292ページ
歌集短歌単行本
大辻隆弘 おおつじ たかひろ 候補

大辻隆弘の歌集『樟の窓』。ふらんす堂から刊行された単独書籍として確認でき、ISBN13 9784781414652 を得た。

2022年刊の歌集。

390ページ
歌集短歌単行本
春日いづみ かすが いづみ 候補

春日いづみの歌集『地球見』。短歌研究社から刊行された単独書籍として確認でき、ISBN13 9784862727152 を得た。

2022年刊の歌集。

240ページ
歌集短歌単行本
佐藤通雅 さとう みちまさ 候補

佐藤通雅の歌集『岸辺』。KADOKAWA から刊行された単独書籍として確認でき、ISBN13 9784048844826 を得た。

2022年刊の歌集。

304ページ
歌集短歌単行本
高橋睦郎 たかはし むつろう 候補

高橋睦郎の歌集『狂はば如何に』。KADOKAWA から刊行された単独書籍として確認でき、ISBN13 9784048844963 を得た。

2022年刊の歌集。

260ページ
歌集短歌単行本
大下一真 おおした かずま 受賞

第56回迢空賞受賞作の第七歌集。禅語の題名を掲げ、僧としての生活と日常の喜びや迷いを自在に詠み上げる。

僧としての日々を、自在で真面目な短歌に結ぶ。

208ページ
短歌歌集僧侶の生活
春日真木子 かすが まきこ 候補

九十五歳を越えてもなお前を向く姿勢を映す第14歌集。更新され続ける自己を信じ、明日へ進む感覚を静かに詠み上げる。

九十五歳を越えても、明日は常に新しい。

208ページ
短歌歌集老い自己更新
外塚喬 そとづか たかし 候補

第13歌集にあたる『鳴禽』は、七十代後半の作者が日常、来し方、行く末を見つめる歌集。生の陰影を抱えながら、静かな視線で世界を確かめる。

今ある日常と来し方行く末を、静かに見つめる第13歌集。

249ページ
短歌歌集日常人生の陰影
日高堯子 ひだか たかこ 候補

動植物や風土の気配を通して、記憶や母の面影を静かに透かし見る歌集。細やかな観察から、暮らしの奥にある気配を立ち上げる。

樹木や草花のかたわらに、母の面影が静かに立ち上がる。

279ページ
短歌歌集自然記憶
平井弘 ひらい ひろし 候補

平井弘の歌集。つくし、鳩、紫陽花など身近なものの気配を通して、時間の層と孤独を繊細にすくい上げる。言葉の鋭さと柔らかな抒情が同居する作品集。

季節の小さな影から、遅れてやってくる感情のかたちが立ち上がる。

224ページ
短歌日常季節感孤独抒情
俵万智 たわら まち 受賞

子どもの成長や社会の息苦しさを見つめる、31文字のアフォリズム集としての歌集。

未来は、いちばん近い日常のサイズでやってくる。

184ページ
歌集アフォリズム子ども社会
波汐國芳 なみしお くによし 候補

福島の風土と震災後の時間を背負い、冬の音と抵抗を響かせる歌集。

冬の音が、土地の記憶を叩き起こす。

200ページ
歌集福島震災
藤原龍一郎 ふじわら りゅういちろう 候補

監視と不安の時代を通して、未来の気配を鋭く切り取る歌集。

数字だけでは測れない未来のざわめきがある。

166ページ
歌集未来監視不安
水原紫苑 みずはら しおん 候補

愛と孤独、死と祈りを重ねながら、叙情の品格を深めた第十歌集。

花束にない花を、ことばは確かに見つめている。

188ページ
歌集孤独祈り
柳宣宏 やなぎ のぶひろ 候補
丈六
三枝昂之 さえぐさ たかゆき 受賞

日々の歩みの緩急と、老い・家族・土地の時間をすくい取る歌集。

遅さも速さも、そのまま生の手触りになる。

293ページ
歌集日常老い時間
川野里子 かわの さとこ 候補

よそ者を迎えるまなざしから、時代への抵抗と共同性を問う歌集。

歓待は、やさしさだけでは終わらない。

182ページ
歌集歓待共同性抵抗
桑原正紀 くわはら まさのり 候補

介護や喪失の気配を抱えながら、秋の夜の静けさを深く響かせる歌集。

夜は静かでも、歌の内部ではいくつもの時間が鳴っている。

212ページ
歌集介護喪失
花山多佳子 はなやま たかこ 候補

鳥の影に託して、季節と記憶の移ろいを見つめる歌集。

影は軽くても、その先にある時間は深い。

288ページ
歌集季節記憶
吉川宏志 よしかわ ひろし 候補

生と死の境界にひらく感覚を、透明な言葉で積み重ねる歌集。

ひとつの石の花から、言葉は生死の向こうへ行き来する。

141ページ
歌集生死記憶透明感
内藤明 ないとう あきら 受賞
薄明の窓

内藤明による受賞作。『薄明の窓』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『薄明の窓』は、内藤明の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
春日真木子 かすが まきこ 候補
何の扉か

春日真木子による受賞作。『何の扉か』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『何の扉か』は、春日真木子の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
佐伯裕子 さえき ゆうこ 候補
感傷生活

佐伯裕子による受賞作。『感傷生活』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『感傷生活』は、佐伯裕子の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
日高堯子 ひだか たかこ 候補
空目の秋

日高堯子による受賞作。『空目の秋』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『空目の秋』は、日高堯子の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
三枝浩樹 さえぐさ ひろき 受賞

三枝浩樹の第6歌集『時禱集』は、長い時間をかけて蓄積された経験、身近な死者への思い、甲州の自然、生活の静けさを、祈りに近い調子で詠み上げる。感情をそのまま吐露するのではなく、経験に寄り添う言葉として短歌を磨き上げた歌集である。

経験と祈りが静かに重なる、十六年ぶりの第6歌集。

356ページ
短歌挽歌祈り甲州の自然経験の言葉
佐藤通雅 さとう みちまさ 候補

佐藤通雅の第11歌集『連灯』は、東日本大震災後の場所と時間を背負いながら、転覆した日常、死者の気配、生の側へ残された者の思考を詠む。灯を連ねるように、個の記憶と社会的な災厄の記憶が結び合わされていく歌集である。

震災後の地から、生と死のあわいに灯をともす歌集。

220ページ
短歌震災後死者の記憶日常の転覆祈り
外塚喬 そとづか たかし 候補

外塚喬の第12歌集『散録』は、父や師の年齢を意識しながら、心のおもむくままに日々の断章を詠み留めた歌集である。生活の細部、時間の経過、記憶の揺らぎを、散らばった記録のように積み重ねていく。

父と師の年齢を遠くに見ながら、日々の断章を拾い集める第12歌集。

199ページ
短歌日々の断章父と師老い記憶
水原紫苑 みずはら しおん 候補

水原紫苑の歌集『えぴすとれー』は、存在と非在のすべてへ手紙を送るように、時空と虚実を往還する作品である。古典的な技法と奔放な想像力を響かせながら、現実の秩序をほどき、異界の美と哀感へ読者を導く。

存在と非在へ宛てた手紙のように、時空と虚実を往き来する歌集。

282ページ
短歌古典技法異界手紙虚実
橋本喜典 はしもと よしのり 受賞

橋本喜典の歌集。高齢期の日常、病、戦争の記憶、社会へのまなざしを、淡々としながら深い感慨を含む短歌としてまとめる。

老いを引き受けながら、見るもの触れるものへの愛惜を歌う。

249ページ
短歌老い戦争の記憶
三枝昂之 さえぐさ たかゆき 候補

三枝昂之の歌集。雑誌連載と結社誌掲載作をもとに、故郷、文学館での仕事、家族や社会の変化をめぐる歌を収める。

それぞれの場所に咲く桜を通して、故郷と現在が重なる。

175ページ
短歌故郷現代短歌
花山多佳子 はなやま たかこ 候補

花山多佳子の歌集。日常の景物や季節の移ろいを、凹凸のある言葉と軽いユーモアを交えてすくい取り、静かな観察の奥に揺れる感情を置く。

晴れた空に風が立つように、身近な景色が思いがけない表情を見せる歌集。

241ページ
短歌日常風景季節観察ユーモア
福島泰樹 ふくしま やすき 候補

福島泰樹の第29歌集。歌友や詩人、作家たちへの追悼を軸に、個人史と戦後文学の記憶を重ねて、死者に向けた声を短歌へ凝縮する。

死者たちの名を呼びながら、哀悼の声が歌の形を取る。

148ページ
短歌追悼記憶戦後文学死者への声
吉川宏志 よしかわ ひろし 候補

吉川宏志の歌集。2012年から2015年の作品を収め、原発事故後の社会、京都の風景、家族や記憶を見つめる歌が、静かな批評性を帯びて並ぶ。

鳥が見たかもしれない景色を、人の記憶と社会の時間が横切っていく。

189ページ
短歌原発事故後京都記憶社会批評
大島史洋 おおしま ふみひろ 受賞
ふくろう

大島史洋による受賞作。『ふくろう』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『ふくろう』は、大島史洋の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
該当なし
玉井清弘 たまい きよひろ 受賞

四国の風景と歴史を詠んだ作品群。詩歌文学館賞・迢空賞を受賞。

『屋嶋』は、受賞歴を通じて読み継がれる玉井清弘の作品である。

169ページ
歴史四国風景
米川千嘉子 よねかわ ちかこ 受賞

二〇〇七年半ばから二〇一二年初頭までの歌を収めた米川千嘉子の第七歌集。家族、老い、日常の変化を、奥行きのある言葉と確かな調べで捉える。

すぐ分かる平明さに寄りかからず、生活の奥にある揺れを歌にする。

190ページ
短歌家族日常の変化
渡辺松男 わたなべ まつお 受賞

『蝶』は、watanabe-matsuoによる受賞作品。受賞記録と公開書誌情報をもとに、作品単位の基本情報として整理した。

受賞歴を手がかりに、作品としての輪郭と入手状況をたどる一作。

127ページ
受賞作品現代文学書誌確認
島田修三 しまだ しゅうぞう 受賞

『蓬歳断想録』は、島田修三による歌集。2010年に短歌研究社から刊行された歌集。日々の時間や老い、記憶の陰影を見つめ、短歌の形式のなかに静かな思索を刻む作品である。

蓬歳断想録は、短歌を軸に作品世界を立ち上げる。

205ページ
短歌老い記憶日常の省察
坂井修一 さかい しゅういち 受賞

受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。短い題名の奥に、時代や人間関係の変化に触れる読み味がある。

『望楼の春』は、受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。

175ページ
受賞作人間関係緊張余韻
石川不二子 いしかわ ふじこ 受賞

『ゆきあひの空』は石川不二子の歌集。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。

ゆきあひの空は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。

117ページ
記憶言葉人間関係
河野裕子 こうの ゆうこ 受賞
母系

『母系』は河野裕子の歌集。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。

母系は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。

記憶言葉人間関係
伊藤一彦 いとう かずひこ 受賞

『微笑の空』は、伊藤一彦が宮崎の空と暮らしを背景に、老い、看護、家族、地域へのまなざしを重ねる歌集です。大きな空の下で、人の傷と希望が静かに照らされます。

宮崎の空の広がりが、傷ついた心と日々の祈りを包みこむ歌集です。

228ページ
短歌宮崎老い看護と家族
栗木京子 くりき きょうこ 受賞

『けむり水晶』は栗木京子による受賞作です。題名から立ち上がる人物関係や場面の緊張を軸に、同時代の文学賞で評価された表現を伝える作品として位置づけられます。

『けむり水晶』は、受賞歴と著者の作風を手がかりに読み継がれる作品です。

222ページ
受賞作著者の作風同時代性
岩田正 いわた ただし 受賞

『泡も一途』は、岩田正の第七歌集である。日常と人生を見据える視線の中に、真面目さからこぼれるユーモアや老いの時間を織り込み、戦後短歌を生きた歌人の成熟を示す。

人生を見据える真剣さの中から、ふとユーモアがこぼれる歌集。

210ページ
短歌老い人生ユーモア日常
小島ゆかり こじま ゆかり 受賞

『憂春』は、小島ゆかりの歌集である。憂いの中に生の謎を見出す感覚を核に、季節、身体、心の揺れを細やかに詠む。静かな抒情の中に、読者の心へ迫る緊張がある。

憂いの中に、生きることの尊い謎を見つめる歌集。

223ページ
短歌憂い季節身体抒情
小池光 こいけ ひかる 受賞
時のめぐりに

『時のめぐりに』は、hikaru-koikeによる作品です。2005年のchoku awardで評価された作品で、題名が示す人物や場所、出来事を軸に物語性や言葉の力を伝えます。

『時のめぐりに』は、受賞時に注目された主題と語りを手がかりに読む作品です。

文学賞受賞作同時代の表現物語と記憶
永田和宏 ながた かずひろ 受賞

永田和宏の歌集。研究者としての視線と生活者としての感覚が交差し、時間、身体、家族、自然の気配を端正な短歌のかたちに結晶させている。

世界を測るまなざしと、日々の揺らぎを受けとめる声が響き合う歌集。

174ページ
現代短歌時間家族自然科学と感性
岡部桂一郎 おかべ けいいちろう 受賞
一点鐘

「一点鐘」は、岡部桂一郎による受賞作品です。人物の感情や関係の揺れを軸に、時代や場所の空気を映しながら読者を作品世界へ導きます。

一点鐘は、受賞歴を通じて広く知られるようになった作品です。

人間関係記憶日常と非日常
竹山広 たけやま ひろし 受賞
射祷

『射祷』は竹山広の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。

『射祷』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。

文学記憶受賞作
高野公彦 たかの きみひこ 受賞

高野公彦の第九歌集。日常の細部、身体の感覚、歴史へのまなざしを柔らかな呼吸で結び、中年期の生の陰影を深く彫り出す。水や光の気配を帯びた歌が、静けさの中に強い思索を宿す。

水のほとりに立つように、日々の奥行と身体の時間を読む歌集。

341ページ
短歌中年期身体感覚歴史意識
春日井建 かすがい けん 受賞
白雨、友の書

春日井建の歌集。友への思い、時間の移ろい、雨の感覚を重ね、抒情と端正な観察を響かせる短歌作品集。

白雨、友の書

短歌友情
尾崎左永子 おざき さえこ 受賞
夕霧峠

『夕霧峠』は、尾崎 左永子による受賞対象として記録されている作品です。受賞時期の文学・評論・児童文学・ミステリなどの文脈の中で評価された作品として位置づけられます。

『夕霧峠』は、尾崎 左永子の創作や批評の特色が表れた受賞作です。

253ページ
受賞作文学作家性
清水房雄 しみず ふさお 受賞
旻天何人吟
富小路禎子 とみこうじ ていこ 受賞
不穏の華

『不穏の華』は、富小路 禎子の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。

『不穏の華』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。

受賞作人物の変化時代と社会
該当なし
篠弘 しの ひろし 受賞
至福の旅びと

『至福の旅びと』は、篠弘による迢空賞受賞作。受賞時の評価対象となった作品で、題名やジャンルの特性を手がかりに、作者の関心が凝縮された一作として読める。

篠弘の表現が、至福の旅びとという題名に凝縮された迢空賞受賞作。

受賞作迢空賞作者性
佐佐木幸綱 ささき ゆきつな 受賞
瀧の時間

『瀧の時間』は佐佐木幸綱による作品で、choku-awardの1994年回で評価された。作品名と著者名で単行本・文庫・収録書籍の有無を確認したうえで、確認できた範囲の作品情報を示す。

瀧の時間は、佐佐木幸綱の創作や批評の特色が受賞時に注目された作品。

受賞作1994年文学
該当なし
森岡貞香 もりおか さだか 受賞
百乳文

森岡貞香の第六歌集で、身体感覚と時間の陰影を鋭い言葉で刻む短歌作品集です。生の手触りと内面の緊張が、凝縮された形式の中に立ち上がります。

百乳文は、森岡貞香の表現世界を凝縮した受賞作です。

短歌身体感覚時間
安永蕗子 あんえい ふうこ 受賞

安永蕗子の第十歌集。水辺や旅、書の感覚と結びついた漢語の響きを生かし、晩年へ向かう歌境の透明な緊張を示す。

湖岸の光と漢語の響きが、孤独を凛とした歌の姿へ変える。

230ページ
短歌水辺漢語孤独
該当なし
塚本邦雄 つかもと くにお 受賞
不變律

不變律は、塚本邦雄による受賞作品。受賞時の評価対象として、人物・時代・表現の焦点を通じて読者や観客に余韻を残す作品である。

不變律は、塚本邦雄の表現が受賞という形で評価された作品である。

短歌・俳句批評言葉
吉田正俊 よしだ まさとし 受賞
朝の霧

朝霧の淡い気配を軸に、日々の時間と心の揺れをすくい取る歌集。静かな自然描写のなかに、人生の移ろいが滲む。

朝の霧は、吉田正俊の表現の核を伝える一作である。

短歌日常抒情現代性
岡部文夫 おかべ ふみお 受賞
雪天

雪の明るさと寒さを背景に、戦後短歌の抑制された感情と生活感を刻む歌集。自然の景と内面の陰影が、簡潔な言葉のなかで響き合う。

雪天は、岡部文夫の表現の核を伝える一作である。

短歌日常抒情現代性
馬場あき子 ばば あきこ 受賞
葡萄唐草

馬場あき子の歌集です。古典への深い呼吸と現代の身体感覚を響かせながら、植物文様を思わせる連なりの中に成熟した抒情を展開します。

古典の呼吸と現代の感覚が、葡萄唐草のように絡み合う。

短歌古典抒情植物文様
山中智恵子 やまなか ちえこ 受賞
星肆

山中智恵子『星肆』は、神話的想像力と古典への深い感応を背景にした歌集である。星や天象のイメージを通して、時間、死者、古代へのまなざしを緊密な短歌の言葉に結晶させている。

星のイメージを媒介に、古代と死者へのまなざしを結晶させる歌集である。

短歌神話古典死者
佐藤佐太郎 さとう さたろう 受賞

『星宿』は、佐藤佐太郎の第十二歌集であり、内面的な緊張と思索をたたえた短歌が集められている。生活者としての苦み、現代へのまなざし、自然や時間への深い感受が、端正な定型の中に凝縮される。

内省の深さと生活者の苦みを、端正な短歌の形に刻む歌集。

203ページ
短歌内省生活現代
島田修二 しまだ しゅうじ 受賞
渚の日日

『渚の日日』は、島田修二の短歌が海辺の時間、日々の記憶、人生の陰影を見つめる歌集である。風景を単なる背景にせず、個人の感情と時間の経過を受け止める場として扱う。

渚の風景を通じ、日々の記憶と人生の陰影を見つめる歌集。

短歌日々記憶
岡井隆 おかい りゅう 受賞
禁忌と好色

禁忌とエロスをめぐる感覚を、短歌的な言葉の密度で掘り下げる作品。身体、欲望、表現の境界を見つめ、近現代短歌の緊張を浮かび上がらせる。

『禁忌と好色』は、短歌評論・歌集として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

記憶家族時代自己
大西民子 おおにし たみこ 受賞
風水
武川忠一 たけかわ ちゅういち 受賞
秋照
前田透 まえだ とおる 受賞
冬すでに過ぐ

『冬すでに過ぐ』は、前田透が1981年前後に発表し、迢空賞の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

迢空賞で注目された前田透の作品。

受賞作同時代表現文学賞
生方たつゑ うぶかた たつゑ 受賞
野分のやうに

生方たつゑの歌集。秋から冬へ吹く野分のような孤独と痛みを背景に、故郷、家族、老い、ひとりで歩く者の心を詠む。

冷たい風の中で顔を上げて歩く心が、歌の一首一首に宿る。

210ページ
野分孤独家族老い故郷
窪田章一郎 くぼた しょういちろう 受賞

窪田章一郎の第七歌集。古稀を迎える時期の身辺、自然、挽歌、社会へのまなざしを、定型短歌の平明な言葉でまとめた作品で、父・窪田空穂から続く歌風を受け継ぎながら、晩年へ向かう心の深まりを見せる。

平明な定型のうちに、老境の澄んだ心位と人間へのあたたかな信愛が息づく。

142ページ
定型短歌老境自然挽歌身辺詠
玉城徹 たましろ とおる 受賞
われら地上に

『われら地上に』は、玉城徹の第三歌集で、植物や身体、孤独、思索の動きを端正な言葉で刻む短歌集である。知性による抑制と、自然や日常の細部へ向かう微視的なまなざしが同居し、前歌集以後の詩境をさらに自在で多様なものへ広げている。

かすかな心の震動を、植物、身体、思索の像へ沈めていく歌集。

379ページ
短歌自然観察身体思索抑制された抒情
前登志夫 まえと としお 受賞
縄文記

『縄文記』は、前登志夫が短歌集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

『縄文記』は、短歌集の枠組みの中で、自然と土地を印象的に浮かび上がらせる作品です。

自然土地神話性
斎藤史 さいとう ふみ 受賞
ひたくれなゐ

『ひたくれなゐ』は、斎藤史の強靭な視線が生と死、身体、歴史を見据える歌集です。激しい色彩感と冷静な観察が同居し、近代短歌の緊張を保ったまま個の生を掘り下げています。

生と死を見据える強い視線が、短歌の言葉を深い紅に染めます。

293ページ
短歌生と死色彩
宮柊二 みや しゅうじ 受賞
獨石馬

孤独な石馬を思わせる題名を持つ歌集。戦後を生きた身体感覚、自然、記憶を、硬質で静かな短歌の言葉に刻む。

石の馬の孤独に、戦後を生きる心の姿が重なる。

短歌戦後孤独自然記憶
上田三四二 うえだ さんしに 受賞
湧井

医師でもあった上田三四二の感覚を背景に、身体と自然、老いと生を見つめる歌集。抑制された言葉のなかに生命感を湧き上がらせ、迢空賞の対象となった。

『湧井』は、上田三四二の表現を受賞作として伝える作品です。

270ページ
短歌身体自然老い
田谷鋭 たにや えい 受賞
水晶の座

『水晶の座』は、田谷鋭によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、田谷鋭の『水晶の座』。

262ページ
受賞作文学・芸術時代の表現
香川進 かがわ すすむ 受賞
甲虫村落

『甲虫村落』は、香川進によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、香川進の『甲虫村落』。

320ページ
受賞作文学・芸術時代の表現
岡野弘彦 おかの ひろひこ 受賞
滄浪歌

『滄浪歌』は、岡野弘彦によるの受賞作です。題名が示す人物・場所・出来事を軸に、当時の文学・芸術表現の文脈で評価された作品として位置づけられます。

で評価された、岡野弘彦の『滄浪歌』。

346ページ
詩歌言葉抒情
前川佐美雄 まえかわ さみお 受賞

前川佐美雄の晩年に近い歌境を示す歌集。老いの感覚を人生的な嘆きへ寄せすぎず、自然、時間、身体の変化を澄んだ調子で受け止める。

老いの時間を、軽やかで澄んだ短歌の呼吸へ移した歌集。

368ページ
短歌老い自然晩年の歌境
葛原妙子 くずはら たえこ 受賞
朱霊

『朱霊』は葛原妙子による作品で、1970年に白玉書房から図書として刊行された。

葛原妙子の受賞歴の中で記録される『朱霊』。

321ページ
受賞作作品白玉書房
加藤克巳 かとう かつみ 受賞

『球体』は、加藤克巳の前衛短歌の方向性を示す歌集である。対象を抽象化しながらも感覚の核を失わず、短歌の定型に現代的な思考と造形性を持ち込んだ。

短歌の定型に、抽象性と造形感覚を持ち込んだ歌集。

136ページ
短歌前衛短歌抽象造形
近藤芳美 こんどう よしみ 受賞
黒豹

『黒豹』は、近藤芳美の戦後短歌の歩みを刻む歌集である。社会への視線と個の感情を緊張のある言葉に収め、戦後派歌人としての批評精神を保ったまま抒情を展開する。

社会を見つめる眼と抒情が、硬質な短歌として結ばれる歌集。

283ページ
短歌戦後短歌社会性抒情
鹿児島寿蔵 かごしま じゅぞう 受賞
故郷の灯

故郷への記憶と生活感を短歌に託した歌集。人形作家としても知られる著者の造形感覚が、言葉の陰影にも反映されている。

故郷の灯は、鹿児島寿蔵の表現を歌集として伝える作品。

228ページ
短歌故郷記憶
吉野秀雄 よしの ひでお 受賞
病室の牡丹

病室という限られた場所から、牡丹の姿に生の明るさと衰えの気配を重ねる歌集。晩年の身体感覚と自然へのまなざしが響き合う。

病室の牡丹は、病室という限られた場所から、牡丹の姿に生の明るさと衰えの気配を重ねる歌集。

短歌病室自然晩年