中日詩賞 ちゅうにちししょう
佐合五十鈴『繭』は、内面を包む繊細な感覚と、変容を待つ生命の気配を題名に託した詩集である。静かな言葉の層の中に、閉じられた時間と外へ向かう力が同時に置かれている。
繭というイメージに、内面の静けさと変容への予感を重ねる詩集である。
成田淳『水の年輪』は、水の流れや時間の層を題名に取り込み、記憶と風景の重なりをたどる詩集である。自然の像を通じて、個人の感覚が長い時間へ接続されていく。
水と年輪の像を通して、記憶と時間の層をたどる詩集である。